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いただきものからできたブッダボウルキッチン

レトルトの〇〇

先日、レトルトの”トムカーガイスープ”をいただきました。
観光地であるチェンマイでは、外国人もよく立ち寄るスーパーにはタイカレーやスープなどのレトルト食品がたくさん売られています。これらはよくお土産に買われたり、ゲストハウス住まいの短期滞在者向けに便利な料理キットとして人気のようです。

レトルトですので、もちろんそのまま温めて純粋なスープとしてもの食べられるのですが、

ちょっとだけ手を加えて、

フライパン一つで簡単に、

短時間で、

本格的な味

を作り出すことにひっそりとハマっています。

私自身は、実はレトルト食品や缶詰があまり好きではなく、普段は地元の新鮮な素材を使って料理する派でした。
昨年の流行病で外出禁止生活を体験するまでは…。

全部で20缶いただきました!

昨年9月に親戚のお友達(巡り巡ってきた!笑)から頂いたHEINZのスープ缶。どうやら親戚やそのお友達は缶入りのスープというものを食べる習慣がなく、こんなにたくさん我が家にやってきてしまったのです。チェンマイ中がまだまだ外出禁止令が出ていて自宅待機を余儀なくされていた頃なのでとてもありがたかったです。知り合いのアメリカ人やタイ人にもお裾分けしようとしたのですが、味を知っている彼らからは「美味しくないからいらない」と断られたので、全て我が家で消費することに。

確かに、味見をしてみるとそれだけでは味が濃すぎたり、薄すぎたり、よくわからない味だったり。。お世辞にも美味しいと言えるものではなかったけれど、やはり頂いた食べ物なのでなんとか”美味しい”と感じられる形にしてちゃんといただきたいと思い、半分レトルトx半分手料理をこの缶詰スープを使って試してみました。

宝石みたい!

そんなチャレンジの中、幾つか”美味しいじゃーん!”と思うメニューができました。一つはこちら、マッシュルームスープとフリーズドライ野菜&果物(こちらも頂き物でした)を乗せたスープです。もうね、レシピなんてほぼないくらい簡単で、美味しくて。見た目もちょっと素敵でしょ?特に、缶詰スープの味を以前から知っていたオーストラリア人の友人に大絶賛でした。

ブッダボウルとは

そして一つ大切な想いがあります。

頂いた食べ物は、ありがたく頂戴します。

特に折角頂いた食べ物。やはり食べられるものは大切にしたいし、その頂いた気持ちも大切にしたいんです。お相手の方はきっとそんなに”想い”はないにせよ、やはり私/わたしたちのことを思いついて「差しあげよう」として下さるのが嬉しいです。(私の場合、健康上の都合で食べられないものがあるので、そいういったものをいただいてしまったら理由をお話しして一度お断りするか、他所へお裾分けします。)
タイやラオスでは、今でも毎朝早朝(6時ごろ)僧侶たちが街を裸足で歩き回り托鉢をします。こちらの托鉢はお金ではなく、首から下げた布で支えた大きなボウルに、街の人たちがくださる食べ物を入れていきます。食べ物を入れてくれた方には僧侶がありがたいお経を唱えます。

古代インドの原始仏教では、出家者は所有欲を否定するために三衣一鉢(大・上・内の三枚の衣と、鉢1つ)の最低限の生活必需品しか所有を許されず、たとえ仕事の道具でも持てなかった。また修行に専念するため、さらに殺生戒のため、害虫捕殺が避けられない畑仕事は行えない。したがって、出家者が生存するための最低限の食料は、外部の信者から調達する以外になかった。そうした状況下から、ふだん山地や森林で修行しその他の人々とは関わることが少ない出家者と、町村で生活している信者との間に托鉢による交流関係が発生した。

wikipedia

その時の大きなボウルがいわゆる”ブッダボウル”です。最近ではブッダボウルという料理のスタイルが流行っていますが、もともとはこの托鉢の際に使われるボウルのことを指します。
今でこそ、食べ物はそれぞれ袋に入れたり、飲み物も容器にちゃんと入っているのでボウルの中でごちゃまぜになることはありませんが、昔は自宅の食事や果物、のみものをそれぞれオタマですくってボウルの中に入れていたので、最終的には全てがぐちゃまぜになってしまいました。それでも、皆さんから頂いたありがたい食事なので文句など言わずに食べていたそうです。

というわけで、私は頂いたレトルトものや食品を自分なりの味にして美味しくいただく工夫をちょっとする料理のことをブッダボウルキッチンとよんで楽しんでいます。毎回ワクワク感がいっぱいなんです。
そして、レトルトなら急に思いつかなくても保存食として日持ちもしますし、何かあった時のために備えておけると安心です。
そのため、今ではレトルトや缶詰をいただいた時だけでなく、スーパーで安売りをしていた時などに食べたことのないものなどちょっと冒険心で買ってみたりしています。

キャンプに向いている!

本日の本題”トムカーガイ”です。
トムカーガイは、ココナッツミルクベースの濃厚なスープ。そこに生姜とレモングラス、トマトの爽やかさが重なり合って、柔らかいチキンのコクがある、とても美味しい全く”辛くない”スープです。

個人的に、ご飯の上にタイオムレツをのせてトムカーガイと食べるのが大好き。
辛くなく、どこまでも濃厚でマイルドなので、ぺろっと食べられてしまいます。

今回、トムカーガイのレトルトパックを使ってみると、冷凍していた鶏肉と冷蔵庫に入っていた野菜を入れて煮るだけで、かなり本格的な味になるということがわかりました。ただ煮るだけなのに!
これは、、、

「実はキャンプ飯にとても向いている!」

と気がついてしまいました。レトルトのパックをリュックサックに準備。
前もって冷凍した鶏肉と少しの野菜をそれぞれ切ってジップロックに。あとは豆乳か牛乳(コーヒーにも使える)少々さえ持っていけば、キャンプ地で飯盒/お鍋で煮るだけ。
辛くないのでお子様も食べられます。
このトムカーガイ、パンにもご飯にも合いますし、トムカーガイにインスタント麺を投入して煮込んでもとっても美味しいんです。

恥ずかしながら、折角夫の釣り友のためにYouTubeビデオで魚の揚げ方を説明した動画を見せるためにチャンネルを作りましたので、今回も簡単すぎるYouTubeビデオを添えてご紹介しますね。どんな簡単なことでも言葉だけで説明されるより目で見るとわかりやすいと言っいただけたのが嬉しくて。
私の好きな曲と共にノリノリで、ほぼ3分クッキングビデオになっております。実際の半分レトルトx半分手料理は20分ほどでできます。
レトルトで時短して、簡単だけれどちゃんと料理をした感たっぷりの1品です。

よかったらお試しください。

<材料:約二人〜三人分>
・トムカーガイレトルトスープパック2
・鶏ささみ肉 適量 (サーモンや白身魚の身でも)
・トマト 大きいなら半分、小さいなら1個
・紫たまねぎ 小2個
・インゲン豆、またはさやえんどう豆
・ヤングコーン 適量
・パクチー(飾り用)
・豆乳(味が濃いときの調整用)
・キノコ類を入れても美味しいです。


<作り方>
1、鶏肉と野菜を一口大に切る。
2、豆乳以外の材料を全てフライパンに入れて煮る。
3、味が濃ければ、豆乳を入れて調整する。
4、お皿に入れて、パクチーを飾る。
5、パンにもご飯にもあいます。インスタントヌードルを投入してもよし


今現在3本目のYouTubeビデオです。
初めての時より、2本目より、いろいろなことがわかり、ほんのちょっとだけ成長できた気がします。ただそのおかげで、私はやっぱりYouTuber には到底なれない(笑)と悟りました。こうやってnoteの私の記事をのぞいてくれる方、お友達にちょっと楽しんでもらえればという気持ちでビデオを上げたいと思っています。

コーヒーが湧き出たり、料理をぐつぐつと煮込んでいる、魚を揚げているのをぼーっと眺めたり、その弾ける泡の音を聞いたりするのが好きです。



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