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仕事:デザイン

前回自己紹介的なページに、仕事のことを一切触れていなかったので、今回は仕事についても考えて書いてみよう。

私はプロダクトデザイナーをしている。最近ではその名称で人を募集している会社は殆どない。
プロダクトデザインが、ものの造形に留まらずUX(User Experience)として捉えられるようになったからだと思うが、そうか絶滅種か・・・と少し寂しい気持ちになる。今の子供たちが大人になる頃には、今ある仕事のほとんどがなくなっているというけど、プロダクトデザイナーは5年以内に消えそうだなぁ。(仕事の作業としては残るだろうけど。) 私の会社でも御多分に洩れず、プロダクトデザイナーがUXデザインも行っている。ここでしっかりUXの実績を積んで、実力にしたいと思っているところ・・・。

仕事は、製品の造形デザイン、表示部や操作部のデザイン、デザイン企画、ブランディング、色や質感の調査や提案、ものによっては生産試作まで行う。転職したことはないけど友達と話す限り、この規模のメーカーにしては、上流から末端までかなり幅広く(悪く言えば手離れ悪く)、関わっているようだ。

産休・育休中に、転職を考えたこともあった。理由は、知っている優秀な人が何人も、自分のステップアップの為に転職していることや、会社での体制に不安を感じていたため。(デザイナーは職業柄なのか転職をする人が多い。)ある程度経験したら転職して、実績を積んで、いつか独立したいのかな。
ただ、私にはこれといって成し遂げたい大目標もなく、有名になりたいわけでもない。細々した不満があるから転職したい、というのはあまりポジティブではない気がした。そして働き方の不満については変えてもらうことができ、割と自由にやらせてもらえるし、ここで頑張ろうと思っている今日だ。

仕事上の目標は、会社でも求められることが多い。面談の際、5年後、10年後はどうなりたいかというのを問われるけれど、上記の通り無いのだ。
でもやる気がない訳じゃない、仕事は責任とプライド、喜びを持ってやっている。

・人の役に立つものが作りたい。
・私は欲しい、と自信を持って言えるものが作りたい。

というのが強いて言えば目標で、毎日の積み重ねとして取り組んでいるタスク。その為に、素材や造形の勉強をして、いいものをつくる技術を高めていきたい。
デザイン賞をとった時よりも、アマゾンや価格.comのレビューや、買った報告のinstagram、雑誌に紹介された時の方が、あぁ、誰かの生活を彩っている!と幸せを感じる。知らない誰かの日常に、BESTとして選ばれることって幸せだなぁ。その都度が、誰かのデザイン賞に選ばれてるようなものだもん。

こうして振り返ることで、やっぱり私はこの仕事が好きだなって思えた。
書くことって、いいな。

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