つなの缶(ツナ缶とでも…)

2012年から10年働いてなかったら、残高が1,800円になった。死ねたら楽かな? と思ったけど引き取った保護犬がいるから死ぬのはやめて働くことにした。

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2012年から10年働いてなかったら、残高が1,800円になった。死ねたら楽かな? と思ったけど引き取った保護犬がいるから死ぬのはやめて働くことにした。

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ツナ好きニートの、毒母成敗計画【7】

血を分けた本当の親子であるはずの母親と、手切れ金2000万円――士業者介入――で縁を絶った。 法律に則り、戸籍上は親子の絶縁は厳しくとも、世間体や「肩書き」に弱い実母にとって、 中央に天秤が刻まれ、その周囲をひまわりの花が囲んだいぶし銀色のバッジの威力はすさまじく、交わした書類の通り自分達三兄妹に接近してくることはなかった。 兄や兄家族、妹や妹家族を守るために支払った2000万円のかわりに、やっと手に入れた安寧な日々。ただ1名、父を除く。 熟年離婚後の寂しさゆえか、自

    • ツナ好きニートの、毒母成敗計画【6】

      気弱な独居老人を、篭絡することなど容易いのだろう。 父は自分を捨てて出ていった元妻からすっかり懐柔されていた。いや、洗脳と呼ぶ方がふさわしいのかもしれない――。 まるで50年も昔の恋人時代に戻ったかのように、父と母は毎日夜電話で話しているのだという。「通話料金が高くなってこまるわ」とまるで困っていない様子で頬を緩ませる父を、自分達兄妹は責められずにいた。 熟年離婚後の父は見ていられないほど、速度をつけて“老いぼれ”ていった。 夫婦仲が非常に悪く、顔を見れば口汚く罵り合

      • ツナ好きニートの、毒母成敗計画【5】

        「お父さんの介護が圧し掛かってくる老後を送りたくない」 そう言って父を捨てて出て行った母と、頑なに離婚届にサインを押さなかった父。弁護士を入れて数年かけて熟年離婚が成立し、父はみるみる老いた。 病に伏せたことのない健康体が自慢だった父が、瞬く間に老人になった。自分を含む兄妹3人は誰か1人に負担を押しつけることなく、交互で、ときにはペアで、父の面倒をみることにした。 母が居る時には実家に寄り付きもしなかった子供達が入れ代わり立ち代わり会いにくることが嬉しいのか、父は饒舌に

        • ツナ好きニートの、毒母成敗計画【4】

          毒母への復讐だった――。 「士」のつく職業の方々に書類をつくっていただいたり、申請を出していただいたりしながら、2000万円(+諸経費)と引き換えに 兄と妹とその家族の――恐らく今後一生の――安全の保障を得たのだと、一生ものの超高額な買い物をしたのだと思うようにした。 兄達には言わない。 墓場までもっていく。 恩を着せるつもりはない。 だってこれは母にとって“要らない子”だった自分が果たした復讐なのだから。愛されなかったことに、甘えさせてももらえなかったことに対する最

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        • ニートと保護犬_カン&モモ
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          ツナ好きニートの、毒母成敗計画【3】

          老後は子育ての答え合わせだと聞いたことがある。 老いた自分に対する子どもの向き合い方が、そのすべての『答え』だと。 とくに可愛がっていた長男に縁を絶たれ、愛玩児として愛でていた妹にも棄てられた母。 「あんたは甘えてもこないし可愛くないから産んだそばから好きじゃなかった」と笑いながら言い放ち、思春期の自分を奈落の底に突き落とした“真ん中子”から、今、試されている母。 「ところで興味本位で聞くけど、“兄さんをこれ以上苦しめないでいてくれるならいくら払うよ”と提案したらどうす

          ツナ好きニート、毒母成敗計画【2】

          熟年離婚を経て独り身になった母は、どういうわけだか息子や娘たちと執拗に連絡をとりたがった。けれど兄からも妹からも縁を絶たれている。 「あまり可愛がらなかった真ん中子」の自分だけが、母にとって最後の砦。可愛い兄や妹に繋がる唯一のライフライン。 かつて――『1秒でも家に居たくない父』は働きづめだった。おかげで比較的ゆとりのある生活を送ることができた。 自分たち兄妹は父のことは好きだったからさみしい思いもした。けれど同時に父が不在であれば、両親の言い争う声を聞かなくて済んだ。

          ツナ好きニートの、毒母成敗計画【1】

          自分だって相当に苦しんだのだが、兄と妹は毒母の異常な執着や接近によって心を壊され通院していた過去がある。兄に至っては義理の姉を守るために離婚をして自死を選ぼうとしていた――。 母にとって兄は特別に可愛い長男だった。だから、兄から距離を置かれて連絡を絶たれてしまったのは「兄嫁のせい」「兄嫁と結婚したせい」だと半ば本気で思っている。 そうして、ここに書くのも憚られるような恨みと憎悪に満ちた酷い攻撃を兄嫁に向け、兄から完全に親子の縁を絶たれた。妹も似たような経緯で母を完全に棄て

          ツナ好きニート、まさかが的中する

          兄、自分、妹。 父と、毒をもった母の5人家族だった。 今どきの言葉を用いれば母は“アタッチメント障害”というものらしい。比較的ポピュラーな言葉で言うと愛着障害というものだそうだ。 母が長らくお世話になっていた専門病院の担当医が、モンスター化した母にさじを投げた際に父と自分は面談でそのようなことを説明された。※WAIS検査を医師の勧めで(8ヶ月待ちで!)家族全員でうけたところ母にはいくつかの特性が見つかった 父と母が熟年離婚をして、母は高齢者サービス住宅に入居した。その際

          ツナ好きニートの親、熟年離婚する

          深夜と早朝の電話はたいてい、厄介ごとを連れてくる。 3つのお家で“要らないこ”にされた元保護犬のカン君の正式な里親になり、ペットホテルに預けられたまま“ぼっち”になった気管虚脱グレード2のミックス犬モモちゃんを、預かりボランティアとして引き受けた。 1人と2匹の穏やかな笑いのこぼれる暮らしが、貯金が尽きる手前まで続くはずだった。1本の電話が明けきらない朝にナイフを突き刺しさえしなければ――。 「お母さんだけど」 「……なに、何時だと思ってるの」 「今から家を出ていくから

          ツナ好きニート、犬の社会性は犬同志で学ぶのがやっぱいいみたいと知る。

          3つの家族から「いらないこ」にされた元保護犬のカン君と、気管虚脱グレード2を患い「ペットホテル」に捨てられた元保護犬のモモちゃん。 3歳のチワワと、チワワとヨークシャテリアのミックスの11歳。 人間の大人たちは“気難しい性格”のカン君が、モモちゃんを攻撃するかもしれないと用心していた。そうならないようと、当時のモモちゃんの仮住まいである保護犬カフェに足しげく通っていた。 その成果なのか、大人たちの心配は杞憂に終わる。 先住犬であるカン君は、人間なら60歳をすぎたおばあ

          ツナ好きニート、犬のオナラと咳に切なくなる

          ニートのくせに、無職のくせに、ひきこもりのくせに――犬を飼ってから外に出がちではあるけど――保護犬カン君と預かりボランティア犬モモちゃんとの生活のおかげで、早寝早起きで規則正しい生活が身についてきた。 もうすこし朝寝坊したい朝も、気管虚脱を持つモモちゃんに1日2回決まった時間に必ず薬を与えなければならないことから10分以上の寝坊は許されない。 1.6kgの小さな体から乾いた咳をする時に、そのボディと愛らしい顔に似合わないオナラがぷっぷっぷと出る。咳で全身にどれほどの力が入

          ツナ好きニート、ヨドバシで「いい客」になる

          保護犬カフェから引き取ったカン君と、預かりボランティアとして面倒をみることに決めた「気管虚脱グレード2」のミックス犬のモモちゃんとの新しい暮らしに先駆けて、必要家電を買い揃えるべくヨドバシカメラにやってきた。 よけいなものは要らないから、とにかく空気を徹底洗浄することに長けている『ガチ中のガチ』な空気洗浄機を3台と、床掃除ロボットを2台。象印の加湿器を2台。布団乾燥機とレイコップを各1台ずつ。 空気が乾燥すると咳が酷くなり気管に負担が大きくなると獣医さん達が言うからエアコ

          ツナ好きニート、犬の気管虚脱の恐ろしさを知る

          ニートな自分と、預かりボランティアを経て正式に引き取ったチワワのカン君とのあいだにあまりに小さな病気がちなプリンセスがやってくる――。 ヨークシャテリアとチワワのミックス犬、通称ヨーチーの「モモちゃん」11歳。 可愛い名前のつけられた1.6kgのお姫様は、ペットホテルに預けられたまま、期限を過ぎても迎えにこない飼い主さんを待ちながら、保護犬になったそうだ。 気管虚脱による1日中続く咳 治療費の捻出 住環境の見直しと費用 飼い続けるのが難しくなって、元の飼い主は最悪

          ツナ好きニート、保護犬が保護に至った背景に傷つく

          「カン君、君はほんとうはイイコなんだよ」 預かりボランティアを経て正式に里親と尻尾の生えた愛息という関係になったチワワのカン君と飼い主の自分。 カン君が卒業した保護犬カフェは、躾が徹底している小型犬という前提で――ワクチンなどの接種証明要・マナーベルト着用必須――カフェへの犬同伴は認められている。 週に2度くらい、保護犬カフェにカン君とモーニングを食べに行く。この日もノースフェイスのダウンを着て、ノースフェイス“もどき”の小型犬用ダウンを着せて「さむう……!」身を縮めて

          ツナ好きニート、2匹目の保護犬引き取りの難しさに嘆く

          3軒の家族から“要らない子”と捨てられた元保護犬のカン君と、プライドと自尊心が邪魔をしておいそれと再就職に着手しないままニート歴を積み重ねている里親の自分の2人暮らし。 預かりボランディアからはじまったカン君との楽しいだけの生活が2度目の冬を迎えた頃、突如として第二シーズンに突入した――。 つねに元気が炸裂しているカン君に「きょうだい」がいたら、と思ったことはある。けれど保護犬・保護猫カフェの店長やスタッフさん達の意見はかなしいかなNOだった。 その理由はカン君の育った

          ツナ好きニート、念願の「里親デビュー」

          預かりボランティアのニートと、3軒の家族から“要らない子”にされてしまった子犬のカン君との共存生活がまもなく半年になるという頃、保護犬カフェの店長が「話がある」とわが家にやって来た。 カン君は最終的には、 店長が暮らすご実家の子になる予定だ。 店長がご家族とともに、すでに1匹の保護犬と2匹の保護猫を飼っておられること、カン君の一風変わった性格などなど憂慮事項がすべてクリアになるまでの長期預かり期限『半年間』が翌週に控えているせいか、このところセンチメンタルな気持ちで日々を