見出し画像

ワクチンを接種して、アメリカの底力を感じた話

ヒューストンから日本の子供達に英語を教えています、スナダマリコ です。

暗黒の前T大統領時代が終わり、春の到来と共に、心が晴れやかになるのをかんじます。

重箱の隅をつつけば、州によってあからさまな選挙妨害を許す法案が通ったりと、「まじで?」「民主主義はどこいった?」といろいろ物申したいことはあるんですが。

今日はそこはおいておいて!

ワクチン接種してきました。私はインフルエンザの予防接種も受けたことがないし、子供に子宮頸癌のワクチンも打たせない派なのですが、この接種は「する!」と思ってました。想像よりもずっと感動したので、ご報告します。

 * * *

まず、オンラインのサイトでウェイティングリストに登録します。高齢者、医療、学校関係者、ファーストレスポンダー(警察、消防、救急など)、持病のある人が優先されます。

画像1

私と夫と18歳の長女が3月15日に登録。連絡はemailかテキストメッセージで届きます。夫は一足先に連絡が来て、3/22 日に接種が終了しました。

私には3/28 に「接種できるよー!」とテキストメッセージが来たので、「イェーイ!」と必要事項を入力。するとQRコードが発行されました。これと身分証明書を見せればバッチリよ、とのことです。

画像2

↑ ドキドキしながら近所のコンサート会場に出発。結構並んでいるけれど、まだ朝の9時のオープン前でした。9時を過ぎると列はすぐに動き出しました。

画像3

↑ こちら正面の会場はコンサートやミュージカルを観に行った思い出の場所。新しくて設備もいい。でも全ての予定がキャンセルされ、1年間閉まったまま。確か大統領選挙の投票所になってたけど、どんな風に使われていたのかは、選挙権のない私にはわからん。

画像4

↑ 「アポとった人だけだよー」の表示

画像5

↑  広大な敷地と駐車場を利用して、蛇行を続ける。コーンの量がやばい。いつもはどこにしまってあるんだろうか。この先で、1回目のチェックポイントがある。タブレットを持っている人が立っている。スマホのQRコードと免許証を見せると、マーカーでフロントガラスにチェック印を付けられた。

画像6

↑ 引き続き蛇行し続けると2回目のQRコード&身分証チェック関所が見えた。かなりの混雑を想定して作ってある。やればできるじゃないか、アメリカ。左に見えるのがマーカーで付けられた印。

画像7

↑ ついに第3のチェックポイントに。ここで接種を受けるようだ。風が強い。ドキドキしてきた。

前の車二台が進んで、自分の番だ。マスクとフェイスシールドで見えるのは目だけだけれど、和やかに挨拶をする。みんなノリがいい。そりゃそうだよね。さぞやりがいのある仕事だろう。

3回目のQRコードチェックと身分証チェック。そして予防接種前のお決まりの質問を口頭で聞かれた。


画像8


↑ もしかして物好きな人もいるかもしれないので質問事項を添付する。
CDC Prevaccination Checklist と検索したらダウンロードできる。CDCのウェブサイトの情報量はすごい。CDC(Centers for Desease Control and Prevention)

こういうときの質問はHave you...?の現在完了 だ。 
「...したことがありますか?」という意味。
"Have you received any vaccine in the last 14 days?"
この2週間の間に他のワクチンの接種を受けたことがありますか? 
"No, I haven't. "
と質問に答える。


ついに接種

ドライブスルー方式なので、窓から左腕を出し、接種終了。

接種終了のカードをもらう間に少し時間があったので、
Are you a volunteer? と聞いてみると
No, I am on the pay role. と返ってきた。
どこかの会社に雇われて、仕事として参加しているようだ。
pay :支払い role: 任務、役割


腕の痛さなど感じない。

代わりに思いがけず、うるっとくる。

この一年間の思いが駆け巡って、胸が高なった。

バンドエイドを貼ってもらう間、こんな会話をした
私:
 "Wow, I'm gonna cry.  This is awesome..."
「なんだか泣けてくる。すごいことですね。」
係の人:
"Yes, this is wonderful.  It's been too long.  We all deserve it.  I am happy for you too. "
「本当に素晴らしいですよね。これまで長かったですから。誰もが受けるに値するし、私も幸せです。」


無事に接種が終わり、カードをもらった。ファイザーワクチンだったので、もう一回来ることになる。

画像9

画像10

さらにニョロニョロと蛇行し、15分間の待機エリアがあった。体調に変化がないか、少々待つ。時間がきたら「行っていいよ」と明るく声をかけられて、終了。あまりのスムースさに感動しながら家路につく。

アメリカ、すごい。

動画を撮ってみたのでYouTubeにアップしてみた。若干興奮して喋ってる。ワクチンのことを話しているからからなのか、自動的に18歳以上の視聴制限がかけられている。

昨日ラジオで聞いたら、バイデン さんが、4月19日までに9割の大人が接種終了すると言っていた。

ただ、ドライブスルー方式は車がある人が対象だ。都市部の貧困地域は車のない人や、携帯、emailだってない人が多い。近所の薬局や学校など、徒歩でも参加できる接種会場をさらに増やすと聞いている。やればできるアメリカの姿を垣間みた。


お付き合いいただきありがとうございました。

追記:4/20/2021  2度目の接種後についても書きました。「2度目をうけたよ、の話」体調の変化などについても書きましたので参考になれば幸いです。https://note.com/tsunagaru_manabi/n/n146f47fa6973



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?