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そいつは突然に

そいつは突然にやってくる。

今日もダメだったと肩を落として歩く帰り道
寒いねと抱き合える誰かがいない聖なる夜
はたまたそれは誰かとのさり気ない会話のふとした時かもしれない

あれ、なんか…孤独だな。

そいつは簡単には帰ってくれない。そいつはたくさんのことを引き連れてやってくる。追いやったはずの闇やらなんやらかんやら。

でも、そいつは案外良い奴なんだ

そいつは本当の意味で1人になった時にやって来てくれる。これは案外気づいている人は少ないが、1人でいるときはだいたい誰かのことを考えている。そいつはそんな時間を与えてくれる。

そして連れてきた闇の中で目を凝らして見上げて欲しい。明るい時には決して見えなかった星が煌めいて見えるはずだ。

そしていつしかそいつはいなくなる

だけどあなたはもう1人じゃないことを知ってる

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