見出し画像

揃いの大小と京めぐり #3

前回のお話→揃いの大小と京めぐり#2

2020年2月23日(日)

今回の目的は、京都市内の日本刀ゆかりの神社にて開催される「京都刀剣御朱印めぐり 第10弾」に参加し御朱印をいただくこと。

前日の夜に高速バスに乗れなかったため、新幹線で京都へ。
京都着は午前10時。まずはバスで伏見稲荷大社へ向かいます。
インバウンド旅行者の減少で空いているかと思えば、三連休の中日で、もともとバスの本数が少ないことも相まって車内は満員ぎゅうぎゅう詰めです。
表参道には出店も出ていてとても賑やか。画像6

こちらは楼門、全国の稲荷神社の総本社ともあり、壮麗な佇まいです。
画像1

本殿から朱塗りの美しい千本鳥居を通り抜け奥社へ。
ここには試し石である「おもかる石」があり、願い事を念じながら石を持ち上げ、その石を重く感じたか軽く感じたかによって願いが叶うか否かを占えます。
持ち上げて予想通りの重さだったので、私の願いが叶う可能性は五分五分といった感じでしょうか。

稲荷詣ではここからが本番、奥社の背後にそびえる稲荷山をぐるりと参拝する「お山巡り」をせずして伏見稲荷大社を語ることはできません。
道中の四つ辻ではこのような景色が見られます。画像2

この稲荷山全体が信仰の対象となっており、山中にはたくさんのお社があります。また、願いが通るようにと奉納された鳥居やおびただしい数のお塚が独特の雰囲気を醸しています。
本殿付近の煌びやかな雰囲気から一変し、薄暗く、苔や木々の深い緑に覆われた光景は幽玄で、恐ろしさすら感じました。画像3

お社の一つである「御劔社」は審神者必見。というのも、小狐丸に縁のある場所だからです。
この御劔社の左手に「焼刃の水」と呼ばれる井戸があり、勅命を受けた三条宗近が稲荷大神の遣いである小狐の力を借りて、この井戸の水を使って小狐丸を鍛えたという伝説が残されています。
この「小鍛冶」の逸話や御劔石にちなんで手水も刀モチーフになっています。
画像9

画像10

そのまま山頂の一の峰をお参りし、狐の嫁入りに遭いつつお山をぐるりと一周するように別ルートで下山します。
途中四つ辻のにしむら亭さん(俳優の西村雅彦さんのご実家)できつねうどんをいただき、そのまま藤森神社へ。

藤森駅から神社までは住宅街の中を10分ほど歩きます。
境内から見える民家の軒下にぶら下がる洗濯物、境内を走り回る近所の子どもたち、参道を自転車で抜ける部活へ向かうところと思わしき高校生、神社の周りは生活感に溢れており賑わしく、これならきっと鶴さんも退屈しないことでしょう。
参拝し、鶴丸国永の御朱印をお分かちいただいたのち、宝物館を拝観しました。
藤森神社所蔵のお宝とともに、鶴さん推しの審神者たちから奉納されたグッズ類が展示されており、キャラクターに対する愛を感じて嬉しくなりました。

続いて、豊国神社へ向かいます。8−1の回想からてっきり阿弥陀ヶ峰の山中にあるものかと思っておりました。
阿弥陀ヶ峰山腹にあった社殿は徳川方によって徹底的に破壊され、社殿は秀吉公菩提寺の方広寺大仏殿跡に移され今の豊国神社となったようです。
ちなみに阿弥陀ヶ峰には、明治時代に秀吉公のお廟が再建されたとのこと。
参拝したのち骨喰藤四郎の御朱印をお分かちいただきました。

おみくじの案内をするばみちゃんのイラストにほっこりしつつ、お隣の方広寺にも立ち寄ります。
大阪の陣の発端になった梵鐘はこちらにあります。該当の文言には目印がついているのですが、思っていたより遥かに細かい!
画像4

豊国神社を後にし粟田神社へ。前回の京都旅行でも訪れようと思っていながらご縁がなかったのですが、今回もたどり着くのに一苦労でした。
バスを乗り間違えたり下りるはずのバス停をスルーしたり、方向音痴ゆえに明後日の方向に向かってみたりとなかなかの所要時間をかけてたどり着きました。

道すがら見かけた青蓮院の大きな楠があまりにも立派だったので写真に収めます。
こちらもいずれ、ゆっくり時間をとって伺いたいものです。画像7

粟田神社は住宅地の高台にひっそりと鎮座しており、京への出入口である粟田口に位置していることから旅行守護の神社として知られています。
鳥居に掛かる鮮やかな扁額は、いち兄の戦闘装束のような色合いです。
今回の京めぐりの無事を祈願し、小狐丸の御朱印をお分ちいただきました。

粟田神社の末社である鍛冶神社には、鍛冶の神様と三条宗近、粟田口藤四郎吉光をお祀りしています。
向かいには相槌稲荷があり、こちらにも小鍛冶の逸話が伝わっています。

小腹が減ってきたので錦市場へ向かい食べ歩きツアーとしゃれこみます。市場は観光客で大賑わい。
目当ての豆乳ドーナツは残念ながら売り切れでしたが、揚げたてサクサクの鱧の天ぷらとたこたまごをいただきました。
たこたまごはイイダコの頭にウズラの卵を詰めて甘辛く炊いたもので、可愛らしい見た目かつインパクト抜群。画像7

市場のどんつき、繁華街のど真ん中には錦天満宮が鎮座しています。
この暖かみのある提灯の灯りに惹かれ、お参りしてきました。境内は親しみやすく優しい雰囲気です。画像8

市場で調達した夕飯を携え、本日のお宿へ。気楽なひとり旅でいつもお世話になっているナインアワーズさんで身体を休めます。
お山巡りで体力を使ったので、この日は夜遊びせず早めに休むことにしました。

※こちらはTwitterにも写真をあげています。「@tsumugu_hito138,#揃いの大小と京めぐり」で検索してみてください!

揃いの大小と京めぐり #4