見出し画像

人を批判すること

人を批判するのは、簡単だ。
悪いところを見つけて、それを指摘すればいいだけだから。

自分に自信がないとき。
自分が優位に立ちたいとき。
自分の中にあるモヤモヤを自分自身で処理できないとき。

私たちは、意識的にせよ、無意識的にせよ
いとも簡単に人を批判する。
そして、自分自身を保つのだ。

批判は、怖い。
自分が偉くなったように感じるから。
「自分の方がすごい」という認識をもたらしてくれるから。
ちっぽけな自尊心を満たしてくれるから。

かくいう私も、人の批判をよくしていた時期がある。
今思えば、余裕がなかったんだろう。
時間も、お金も、心にも。

批判して、一瞬満たされて、また批判して、また満たされて・・・
誰も幸せにならない、傷つけあいのエンドレス。

批判しなければならない理由は、自分自身が満たされていないから。
そう気づいてから、人を批判することではなく、自分自身を満たすことに意識を向けた。

行きたいときにトイレに行く。
値段を気にせず食べたいものを頼む。
疲れているのに無理して家事をしない。

そんな些細なことから、少しづつ、少しづつ。

自分が満たされてくると、誰かを批判しようと思う機会がグンと減った。
「相手にも何か事情があるのかな」と気遣える余裕ができた。
何より、自分がラクになった。

あなたに意地悪なあの人は、実はとっても苦しんでいるのかもしれない。
無理難題ばかり言ってるあの人は、本当はすごく傷ついていてどうしようもないのかもしれない。
いつも怒り顔でしかめっ面のあの人は、幸せになることを怖がっているのかもしれない。

ほんの少し別の見方ができるだけで、自分の心がグッと軽くなる。

それは、誰かを批判して感じる一瞬の満足よりも、ずっとずっと心地よいものだ。

人を批判するのは、簡単だ。
でも、それは自分を傷つける諸刃の剣と同じ。

人を批判するのではなく、自分を大事にしよう。
世界に一人しかいない、あなたを大切にしてあげよう。

今日もいい日になりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?