つむぎこ

書きたいときに書きたいものを書きたいように。事実2割、主観5割、情緒3割で生きてます。

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マガジン

  • 英語って、楽しい。

    「”英語らしい”表現を知ると英語が楽しくなる」をモットーに、感覚重視で書いています。

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“千と千尋の神隠し”は『生きる』という一大イベントへの心構えを教えてくれた。

「一生に一度は、映画館でジブリを。」 これほんと最高のキャッチコピーだと思うんです。何が響いたのかは全然わからないんですけれども、普段キャッチコピーで動かされるってことにあまり心当たりがない私が、この一発で映画館行きを即決しました。おうちだいすき勢の私が。私とスイートマイホームを繋ぐ強固な根っこもなんのその、超パワーでいとも簡単に引きちぎられ外にひきずりだされました。恐ろしいです。 ということで、スタジオジブリのリバイバル上映を観ての感想です。もっとも、6月上旬から上映を

    • 優しい君へ

      優しいって言うと頑なに優しくないって言う。 それは自分の泥をちゃんと知れているから。 優しいと思われて優しくない一面…泥を見せたときに嫌われるのが怖いから。 泥の中にいるとわかっていながら抜け出せず、でも必死でもがいて抗っている、そんな君が何より愛おしい。 どうか生きていて。それだけでいい。それだけが私の願い。 他には何もいらない。どうか、どうか君の未来が少しでも長く続きますように。

      • 自我と自己

        無意識の構造(河合隼雄)より 自我とは意識、意志のこと。「よし!これをしよう!」と何かを決意するときはこれが働いている。理性。多分ヒトしか持ってない。 自己とは無意識のこと。何も考えなくても口に物を入れれば咀嚼がされるしスマホを持てば指が動くし息もするし心臓も動く。定められたプロセスを自動実行するさながらシステム。動物もウイルスも宇宙もみんな持ってる。 無意識には個人的なものと普遍的なものとがある。普遍的なものはヒト全体で共有しているような気がするから超強い。ヒトの数だ

        • 唯そう在れ

          泥の中で生きてきた。重く息苦しい世界で、死を願いながら生きてきた。 やがて泥から顔を出した。穏やかな光にあふれた世界で、蓮の花を咲かせながら生きてきた。 さあ此度は。泥も蓮の花も光も。すべてを燃やし尽くそうじゃないか。 何もかもが灰となり昇華され、ここにないけどここにある、空(くう)の世界で生きていこう。 そこで私は成すべきことを成していく。 すべてを理解すること。世界を映す鏡であること。 人に理解されたいと思わず、導きたいと思わず、唯そう在れ。 自分が、相手が、周囲

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          5本

        記事

          本当に欲しかったものは

          みんないつでもこう言ってくれる。 あなたはがんばってる。あなたはできてる。あなたはすごい。 言葉をかけてくれるのはありがたい。ありがたいよ。 でも。あなたたち、私を見ていないじゃない。その言葉はあなたたちのための言葉。あなたたちが私に好かれ、安心するための言葉。 私が本当に欲しかったのは。 ◆ あいつらはいつでもこう言いやがる。 お前には期待していない。お前ができるわけない。お前の心は弱い。 何だと。お前たちには人の心がないのか。よくぞそんなことを平気で宣える

          本当に欲しかったものは

          拝啓。これまでの私、これからの私。

          下を向いていた。 すべてを見下し、否定し、死にたいと思っていた。 ずっとずっと、思っていた。はずだった。 ある日突然、それは聴こえてきた。 死にたくない。生きたい。生きていたい。 そうして上を向いた。 星を、理想を、なりたい自分を掴もうと手を伸ばし、もがき、倒れ、這いつくばりながら進み続けた。 少しは近づけたかな。なれたかな。苦しかったけどやりがいがあった。たくさんのものを得た。この道を選んでよかった。心の底からそう思う。 でも。この手の中にない、こぼれ落ちたもの

          拝啓。これまでの私、これからの私。

          沈黙

          33ページ 腹が立ったら怒りとなり、愛したら愛となり、雪峯を見つめたら山になり、夢みれば夢になる 130ページ この24時間はあなたの人生の贈り物で、日々新たにここ贈り物を受け取るのです。 134ページ ヘリコプターの爆音に反応している自己に、あの騒音は戦時下で作戦行動中のヘリコプターではないと思い起こさせることができたのです。 このヘリコプターは猛威をふるう火災を消化してくれていると気づいて、不快な感情を感謝と理解の感情に変容することができたのです。 148ページ ほ

          森羅万象 宇宙、先祖、ティク・ナット・ハン氏、たかはしゆきえ、わたくし わたくしたちが今この瞬間に存在するかぎり わたくしたちはいつでも森羅万象とつながり 森羅万象に抱かれ 森羅万象を抱いています わたくしたちとあなたたちの間に境界はなく 宇宙が150億歳であるのと同じように 森羅万象もまた150億歳なのです 森羅万象はわたくしたちの泥から 美しい蓮の花を咲かせる機会を与えてくださる わたくしの泥は傲慢と裁定と比較であり わたくしはこの泥から花を咲かせると誓います こ

          あなたに平和が訪れる 禅的生活のすすめ

          28ページ 幸福の基盤である気づきとは、自分が何を考え、何をしているかを立ち止まって認識することです。 自分の思考や言葉や行動に自覚的であればあるほど、集中力が養われ、自他の苦しみの本質が見抜けます。その洞察から、まわりと調和して安らかに生きるためには何をすればよいか、何をしてはいけないかがわかります。 この気づきの力を養うための重要な実践が「意識的な呼吸」と「意識的な歩行」なのです。 30ページ 慈愛をもって深く耳を傾け、慈愛をもって穏やかに話す。 そのためには自分の中の

          あなたに平和が訪れる 禅的生活のすすめ

          世界からの慈愛

          私たちが生きている理由。 それは世界からの慈愛を受けているから。 慈愛とは何か。 ただ受け止められること。何の感情も思惑もなく、ただただ受け入れられること。 私たちは世界から受け入れられている。 誰からも、何にも受け入れられていないように思えているとしても。 その証拠に、ほら、今この瞬間、今ここで、私たちは生きているじゃないか。 私たちを包み込む世界から受け入れられてなければ、私たちはここにいられないだろう? 私たちは世界に受け入れられている。抱きしめられている。

          世界からの慈愛

          思考

          "思考"には二種類ある。 一つは流れに身を任せるもの。 浮かんでくることをひたすらなぞる。思考の流れをひたすら見る思考。 身体を飛び出した上の方で考えている。 もう一つは自ら辿り、進むもの。 意識して考える。自らを律して一つを考える。 心と身体で考えている。 どちらも大事。 流れに身を任せれば多くのものを見れる。 意識すれば深く見れる。 だからどちらかだけではダメ。 狭い思考は人を遠ざけ、浅い思考は自らを幻滅させる。 いくら考えたつもりでも、それはちっとも考えたことに

          「"ありのまま"の自分に気づく」の印象的な言葉

          省略、言い換えしてる箇所あり。 47ページ 仏教的にみると、人間が主観的に感じるすべてのことは、現実を脳が歪めて解釈した妄想であり幻なのです。 60ページ(スッタニパータ第918偈) 「自分は昔の自分より、もしくは誰かより勝っている」「劣っている」「等しい」と思わないように。何を質問されても自分のイメージをつくらぬように。 64ページ 人が承認してくれるとしても、それは彼らが私の立派な冠や衣装に目がくらんで褒めてくれ、承認してくれているだけのことである。 ゆえに、"私そ

          「"ありのまま"の自分に気づく」の印象的な言葉

          本当に憎かったのは

          すべてが耳障りだった。 街中でのくだらないおしゃべりも。 皆が深刻な顔してる会議も。 無尽蔵に押し寄せるニュースも。 私を心配する声も。 うるさい。 知らないやつの都合なんて知ったことか。 うるさい。 心の底ではせせら笑ってるくせに顔だけ一丁前にいやがって。 うるさい。 勝手に私の中に入ってくるな。 うるさい。 私の都合も心も考えないで自分の言いたいことだけ言いやがって。 うるさい。うるさい。うるさい。 どいつもこいつも消えてしまえ。 ◆ 何もかも追い出して、

          本当に憎かったのは

          変わらぬもの

          どうしようもないことがあったときも。 誰かに傷つけられたときも。 無性に疲れて、全てを投げ出したくなったときも。 空はいつでもそこにある。 だから私はまだ生きている。 遠く、静かに、美しく。あなたがあなたのまま、ただそこにいてくれるから。

          変わらぬもの

          2月1日

          寒さに震えて過ごす今日この頃。 ふと窓の外を見ると、穏やかな日差しの中で洗濯物がはためいている。 呼ばれるように外に出れば、強く、でも暖かな風が吹き抜けた。 ああ、南風だ。時を超えて、また春がやってきた。 今年はどんな一年になるだろうか。

          追憶

          推しが死んだ。 人はいつか死ぬ。 そんなことは百も承知だが、ただ、早すぎた。 それについて言いたいことは相澤消太がすべて言ってくれたから、私から言うことはない。 「そいつは雄英を卒業して、No.1ヒーローを目指すんだ!」 ◆ あの日、井の中の蛙だった君は泣いた。 今までのまどろみが崩れ、壊れ、外の世界へ投げ出された。 そこは広かった。そして高かった。 今までとはすべてが違った。 「悪かったな、レベルが違いすぎた」 君は泣いた。 そして前を見た。 ボロボロになったそ