見出し画像

つみき助産院について

 HPにもブログがあるのですが、使い勝手が悪いので「NOTE」にこれから綴っていこうと思います

 福岡県春日市周辺を中心に、産前産後訪問専門助産院を開業しています。

 助産院と聞くと、「産む場所」「こだわってる人が産む場所」と世間では思われていますが、それ以外にも「母乳・育児相談室」や「産前産後ケア」などの「助産師が運営している場所」の名称によく使用されています

 つみき助産院も助産師である私が運営しているためこの名前をつけました。

ここで助産師の仕事について少し触れたいと思います。
今回の記事は、「私が助産師になるまで」。
今後「助産師」になりたいと思っている若い学生さんや、産婦人科などで初めて聞いたという方が「助産師という仕事につくまでの道のりを理解」していただければ幸いです。

定義
厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、褥婦若しくは新生児の保健指導を行う女子をいいます
(保健師助産師看護師法)

 助産師になるにはまず「看護師」になっていなくてはなりません。看護師になるには「看護系の学校(大学、専門学校など)」で座学・実習をへて看護師国家試験の受験資格を取得します。その後「看護師国家試験」に合格すれば晴れて看護師となる事ができます。

 看護師免許取得後、助産師になりたい!!ママや赤ちゃんのためにお仕事したい!という女子はさらにもう1~2年学校に通わなくてはいけません。
専門学校若しくは大学院へ進学し、みっちり座学と実習をへて受験資格を得る事ができます。勉強の内容は「母性学・助産学」など主に「女性とそれに携わる家族」について学びます。
 3ヶ月の座学の後は6ヶ月間ほぼ泊り込みでの実習。受験資格を得るためには「10例の分娩介助」の症例が必要です。学生が介助していいのは「正常分娩のみ」で承諾を得た方のみを担当させていただきます。
 担当期間は、「入院時〜退院まで」特に分娩介助に関しては「陣痛で入院(分娩第1期)〜胎盤が出て2時間まで(分娩第4期)」お産が20 時間かかれば20時間付き添います。
 私はあんまり長いお産の方はなく、10例中お二人だけ10時間でした。他の方は5時間前後(初産婦、経産婦合わせて)。分娩を担当すると「パルトグラム」という記録用紙を記載します。必ず一例一例振り返り、自分の学びに変えていきます。
記録はパルトだけではなく、妊娠中の経過から産褥期・新生児についても情報収集し、アセスメント、行動計画、修正を繰り返し「不安なく育児ができる」ことを目標に関わっていきます。
 今思えば「よく頑張った自分!」と言ってあげたい!

 私が助産師学校に行った時は、看護師を12年経験(産婦人科・NICU)し、子どもが2人(小2、年中)がいた頃。
ずっとなりたかったけど、結婚し子どもがいてはなかなか1年も家を開けるのは難しい...

でも私には「助産師になる」という目標がある!

 できない事はない!
 できない理由を見つけたくない!
 子どもを理由にしたくない!
 なりたいなら、なれるような道を作ればいい!

 そんな思いで、何年も計画し家族の協力してもらい私の目標を達成する事ができた。

 やっぱりできるじゃん!! 
卒業時思った感想です

  「助産院を開業する」事が一番の目標だったため、私にとって「助産師」になる事は途中経過。遅咲きだったけど、子どもが小さいうちに開業したかったので12年間の看護師時代に助産師さんが行くような講座などに参加し、知識を積み重ねていきました。
 母乳育児支援、骨盤ケア、妊産婦整体、クラニオセイクラルセラピー、アロマセラピスト、メンタルメルス研修会などなど。
 看護師だからって、妊産婦に関わっている以上勉強はサボってはいけない。同僚に負けないくらい勉強しました。おかげてNICUの時のあだ名は「おっぱい星人」母乳率を80%まで引き上げ、NICUに入院したからといって母乳をあげれない環境にしてはいけない!と奮起しました。

 今その時代で学んだ事を少しずつ、アウトプットし開業して関わる妊産婦さんの役に立てたらと思います。

 正直、病院勤務では「自分らしい」が出しにくい所でした。
勤務していく中で、「自分のやりたい事(喋りたい事)」と「業務上やらなくてはいけない事」のバランスが取りづらくなりどんどんモチベーションが下がっていき、初めて「仕事したくない」モードになってしまいました。

 開業する時期は、予定より早かったのですが今では良かったと思っています。

「自分らしく、妊産婦さんと赤ちゃんをサポートする」

今はこれを目標に助産師50年!生涯現役!目指して頑張りたいと思います。

 長くなりすぎしまいました(笑)
 最後まで読んでくれてありがとうございました

またお時間ある時覗きに来てくださいね。

つみき助産院
松藤美由紀

https://www.tsumiki-jyosanin.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?