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ルール至上主義野郎は嫌いです

結果が出ているのにプロセスを頑なに守ろうとする奴が嫌いだ。ルールによって行動を決めようとする奴をみるとめちゃくちゃイラつく。ルール至上主義野郎とでも言おうか。ルールなど所詮誰かが作ったものでその結果をみんなで決めきれないから取り決めたものであり、ルールそのものを守ることが目的ではなく、適切な結果を導くために必要な道具に過ぎない。しかしルールを守らずに結果を決めてしまうと、それがなぜか認められなかったりして、誰の目にも明らかなのに無効になったりすることも。ルールだからとかいう理

    • 公私混同

      最近のSNSは私(し)の顔をした公(こう)だ。仕事的に使ったほうが楽だし、ごりごりの私など晒したところでみんな聞きたくないし。昔はごりごりの私でうちわでつながっていたりして牧歌的な雰囲気があったが、みんな使うようになってくると公共空間になり、ごりごりの私にしたい人は匿名に。うまく線引きができず公に私を出しすぎると炎上する。文脈や前提があれば通る発言も不特定多数の公にそのまま出すとダメ出しをくらい。全ての発言は全員に賛同されるものなどない。こうして発言は公に向けたものに。公式マ

      • 身の回りの存在

        中学生のころなど、テスト勉強をしていて、寝てしまうとすべて忘れ、もとに戻ってしまうのでは…という恐怖を感じていた。筋肉などは目に見えて自分のものであるからそれを見ればこれまでの努力が嘘じゃないんだと思えるけど、頭脳は、どれだけ鍛えても自分のものとして可視化されない。 「物理的に全く同じように動かせば別にその人でなくてもよい」とも感じていた。筆記テストは、物理的に同じ文字を書けば同じ点数がとれる。似たようなことで「台本を読むような政治家は、その人間である必要があるのか?」、「陸

        • 理不尽にさらされると理知的な人間であっても崩壊しそうになる

          NHK大河ドラマがいよいよ大詰め。ぼんやり途中から見ただけだが、光秀の心の葛藤をうまく描いていると思った。信長あってこその自分でありながら、それを否定しなければならない状況。本能寺の変は、決して思い付きで行動したわけではない。 大河ドラマでは、明智側からみたストーリーは始めてとのことだが、明智にフォーカスすることでこの世には絶対的な正義などなく、それぞれの考えがあり、同時代に交わって歴史が動いたことを思い知る。現在のこの多様な世界は、戦国の乱世に近いのかもしれない。正解はない

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          悲しみの距離

          赤ちゃんがお葬式で無邪気にしていた。自分の母親がいなくなったとしたら、同じようにしているだろうか。身体的に何かを察して、悲しむように思う。社会制度的なつながりのあるいわゆる親戚の人たちはほんとうはどう思っているのだろうか。悲しみの距離は子供たちがいちばん正直で、大切な人を亡くしてしまったどうしようもない思いは血縁の距離では測れない。心理的距離は亡くなる前に築かれていて変わることはない。そう考えると形式に従ってこなしていく大人たちは意味のない儀式をおこなっているようでそれを行っ

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          ものの値段

          価格はつけるもので、あるものではない。価値などどこにもなく。道端の石ころに値段をつけるようなものだと思う。プライシングのロジックはロジックであって。アートだけが特別なわけではない。 価格がつく時点で評価や交換が前提とされ。共通理解と実績があるものは他と接続しやすく、そこにハマると強化され、交換される場としての「市場」ができていく。 「評価なく価値があがる」「売れる根拠としてのアリバイがSNSでの表現」と村上さんは言っていた。 アニメやフィギュアのように特定のマニアウケ、よりた

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          専門家の専門性とはなにか

          専門家(と言われている人たちの)の専門性とは?しかるべき情報を得てロジックでつなげば同じような結論になる。同じインプットだとしても、過去の経験値(潜在的なインプットが隠されていて)から蓋然性の高い結論を導きだせる?インプットで適切なデータを選ぶことができる?結論を導き出すためのスピードが速い?データドリブンな発想なら事実はひとつ。そこから先の判断は分かれるが、専門性が仮にインプットから結論を導く能力だとすれば、専門家の専門性は、それこそ機械学習によって必要なくなる。 もちろ

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          製品デザインが洗練されるほど私たちの創造力が限定的・一方向的になっていく話

          例えば、AirPodを鼻に突っ込んで鼻くそを掘るために使う奴はあまりいない。iPhoneは創造力を高めるが、そこにはiPhoneを使うという前提がある。iPhoneで表示されるディスプレイを通してでしか情報が得られないので、もはや自覚することはないが、人間の目はiPhoneに最適化されているわけではない。このことに気がつくべきだ。iPhoneは人間の目に最適化されてつくられていて、とても使いやすく、もはやない世界は考えられないわけだけど、世界はiPhoneに関係なく圧倒的に広

          製品デザインが洗練されるほど私たちの創造力が限定的・一方向的になっていく話

          想像でクリアにイメージできれば後は描くだけという話

          おそらくこういうステップだろう。 1)見えるもの(実物)を描く 2)見えないものを想像して見る ※個性の素 3)見えるもの(想像)を描く 4)表現方法を試す ※デジタル→アナログ 見えていないものは描けない。見えるものをそのとおりに描くのは誰でもでき、作品としてはかなり弱い。見えるものの角度を変えたり、見えているものを違う角度や視点でイメージすることが次のステップで。実際には見えていないが想像して見えていれば描くことができ、そのときにこう見えるはずだというロジックを知って

          想像でクリアにイメージできれば後は描くだけという話

          アートとお金の話

          1%の成功者と99%の売れないアーティストの話や、ギャラリーに所属しないで自己プロデュースして作品を売る若手アーティストの話など、稼ぐためのアートについてずっと気になっていたところ、NYTの記事(*)を読んでアート作品を売るマーケットはレッドオーシャンだと確信。アート的に表現すれば、没入型のテクノロジーを駆使したインスタレーションなので、そもそも制作にお金がかかる作品の特質はあるが、アート=概念や体験だとすれば、チケットを買ってexperiencesと交換するビジネスモデルは

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          アートの社会性

          本気で社会問題を解決しようとするならアートだけではなくステークホルダー全員を巻き込んだビジネス(お金)の話になると思う。アートだけで解決すると言い切るのは弱すぎる。手段を取り違えている。自分が感じた違和感はそこ。 社会との接続を作品に込めることは作品に必要な要素となることもあるが、作品のためであってアートよりのポジショントーク、エゴでしかない。アートありきで表現を考えたときの必要条件を大義にして自分の作品強化に使っているようにみえる。 大勢のカウンターカルチャーとしてのア

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          世界の広がり

          晴れている日の気持ち良さはなんでだろうと考えてみれば、太陽はエネルギーだからだということに気がついた。生き物はエネルギーを必要としている。食べたり寝たりすることと同じく太陽光を浴びることで元気になるのは自然なことだ。気持ちを前向きにするし明るくする。 チームラボプラネッツに行ってきた。 「人々は、他者と共に身体ごと没入し、作品と一体となる。そして、身体と作品との境界のない体験によって、自分と世界との間にある境界の認識を揺るがし、私たちと世界との連続的な新しい認識を模索する

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          一貫性とは何か

          GoToキャンペーンで揺れている。やるとかやらないとか、東京は除外するとかしないとか。個人的には割引があろうがなかろうが行くところには行くし、行かないところには行かないのでどちらでも良いのだけど。 誰かが「政治なので」と言っていた。「ほんとうは良いと思っていないけど誰かが決めたことなので」という含意。これまではそれで良かったかもしれないけど、経済や人命がかかわってくるとより適切に機能することが求められ。その意味では(間違っていたとしても)リーダーは迅速な意思決定せざるを得ず

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          社会性について考えています

          社会への思いは小学生だって高校生だって大人だって同じ。判断に正しさなどない。仮にお菓子を無料で配るマニュフェストを掲げた政治家がでてきて子供の投票を集めてもそれが望まれている社会なのであって、大人が顔をしかめる話ではないし、むしろそういう社会のほうがよいかもしれない。 選挙は行かないと結果的に当選者に投票したことになるから総意を反映させるためにも投票には行こうとTwitterで盛り上がっている。2020年6月30日、瀧本先生からいただいたメッセージのひとつ。「イノベーションは

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          「モモ」気になった箇所

          異端モモが灰色の男たちに取り込まれなかったのはシステムの外にあるオルタナティブだったから。ぼくたちはいまもシステムに受け入れられない価値観や意味を問われている。 未解決問題オンラインでの存在感、目の前の感じなさに起因するコミュニケーションの軽さ。いまはテクノロジーに心が置いていかれている。効率を求めることで失うもの。出版から半世紀たったいまでも私たちの悩みは変わっておらず、むしろ加速されている。 自然「聞いてくれるのは、木と、鳥と、廃墟の石ばかり」 割り切れない世界のリ

          「モモ」気になった箇所

          身体性について考えています

          ' If Americans are back to brooding about nuclear disaster, Japanese people have had no break from it since the Second World War. There was the staggering legacy of being the only nation to have been attacked with nuclear weapons (the two A

          身体性について考えています