1手詰から始めるフェアリー超入門 マドラシ編3
前回出題した マドラシ協力詰3手 5題 の解答です。
No.1
21金、12玉、11金打 迄3手
普通の詰将棋や協力詰であれば、上から金を打っていけば簡単に詰みます。しかし、マドラシルール下では石化の受けを気にする必要があります。
No.2
39角、28飛、16飛 迄3手
飛車を合駒に使っておけば、受方は16飛を石化させることができません。
No.3
23金、13金、22金打 迄3手
「23金、13金」のやり取りで、金を枯らしながら13の地点を埋めます。
No.4-a
28銀、18玉、19銀 迄3手
最終手19銀に代えて29銀は、38銀の受けがあります。
No.4-b
18銀、28玉、19銀 迄3手
Kマドラシではお互いの玉が隣接することができ、隣接するとお互いに利きを失います。4-aとは異なり18銀と打ち、28玉で玉を石化させます。
No.5
58角、36角生、59桂 迄3手
最終手59桂に47桂の受けはできません。47桂の瞬間に58角の利きが復活するので玉を取られてしまいます。
なお、初形の57香は「56角、38角生、59桂」の余詰を防ぐ配置です。
性能変化系まとめ
ここまでに扱った性能変化系のルールは以下の通りです。
$$
\def\arraystretch{1.2}
\begin{array}{c|l}
ルール & 説明 \\
\hline
安南 &味方の駒が縦に並ぶと、 \\
&上の駒の利きは下の駒の利きになる。 \\
\hline
対面 & 敵駒と向かい合ったとき、 \\
& 互いに利きが入れ替わる。 \\
\hline
背面 & 敵駒と背中合わせになったとき、 \\
& 互いに利きが入れ替わる。 \\
\hline
天竺 & 玉(王)の利きが王手をした駒の利きになる。 \\
\hline
点鏡 & 55に関して点対称の位置にある2つの駒は、 \\
& 敵味方関係なく互いにその性能が入れ替わる。 \\
\hline
マドラシ & 同種の敵駒の利きに入ると、利きがなくなる。 \\
\end{array}
$$
安北や側面、ネコネコ鮮など他にも性能変化のルールはありますが、説明は省略します。これらのルールは例えば下記PDFをご参照ください。
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