攻方持駒1枚の双裸玉マドラシ協力詰(19手以下)
タイトルの通りの条件で検討をしました。
ルールの確認
【マドラシ】
同種の敵駒の利きに入ると、利きがなくなる。ただし、玉は除く。
補足
・玉にもこの規則を適用する場合は「Kマドラシ」と表す。
・成駒と生駒は別種の駒として区別する。
・利きが消えるかどうかは「本来の利き」に入るかどうかだけで判断する。例えばAとBが互いに利きを消していて、新たなCがその本来の利きに入っても、利きは消える。「すでにABの利きが消えているからCの利きは消えない」とは解釈しない。
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/takuji/wfprule97.pdf より
簡単な例題。下図は1手詰です。
銀を打つ王手はいくつかありますが、正解は21銀打です。
21銀打に代えて13銀打には、24銀の受けがあります(下図)。下図では13銀と24銀の利きが消えています(つまり動けない)。
また、23銀と打つのも14銀や34銀で受かります。
マドラシでは、王手駒の利きへ同種の駒を着手することで王手を外すことができます。
ルール名について
「Kマドラシ」に対し、玉がマドラシルールの適用外であることを明示するために「nonKマドラシ」という呼称が使われる場合もあります。
単に「マドラシ」といったときに、「Kマドラシ」を意味する場合と「nonKマドラシ」を意味する場合があるので注意が必要です。
検討方針
・マドラシ協力詰
・双裸玉
・攻方の持駒は1枚
・3~19手
検討結果
完全作は765図ありました。面倒なのでちゃんと分類したわけではないですが、詰め上がりのパターンは多くないようでした。
手数を制限した探索なので、不詰の6,696図は検討の余地があります。
完全作の例
完全作を7図紹介します。
1. マドラシ協力詰 5手
2. マドラシ協力詰 9手
3. マドラシ協力詰 9手
4. マドラシ協力詰 9手
5. マドラシ協力詰 17手
6. マドラシ協力詰 17手
7. マドラシ協力詰 19手
解答は後日別の記事に記載します。
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