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ワークショップ「鳥のおもちゃをつくろう」 レポート

2019年8月10日(土)から17日(土)まで、カフェ・コワーキングスペース「Commons Space」で行われた画家・菅野麻衣子さんの展示「スターゲイザー」。展示期間中の11日(日)には、菅野さんと音楽家・菅原 紀子さんによるトークイベントに加え、「鳥のおもちゃをつくる」ワークショップが開催されました。この記事では、鳥のおもちゃをつくるワークショップの様子をご紹介します。

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遠野物語をアートで切り取る1週間

今回の展示・企画名となった「スターゲイザー」は、菅野さんが遠野物語や遠野の民話からインスピレーションを得て、制作した作品タイトル。遠野の豊かな文化資源を発掘、調査研究、伝承または活用し、文化の振興に寄与したものを表彰される「遠野文化賞・佐々木喜善賞」を受賞した作品です。展示期間中には、授賞作品4点と新作9点がCommons Space内に展示されました。

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展示期間中には、つくる大学でワークショップも行っていただきました。8月11日(日)は、展示期間中の特別企画として、トークイベントと鳥のおもちゃをつくるワークショップが開催されました。

トークイベントとワークショップを開催

トークイベントのテーマは、画家と音楽家が考える「遠野物語と創作」。菅野さんと親交の深い宮城県栗原市在住の音楽家 菅原さんをゲストに、創作にかける想いをお話いただきました。

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参加した方々はおふたりの創作が生まれるインスピレーションなどの話にとても興味深々な様子。おふたりの話に参加者も質問を交えながら、とてもあたたかい雰囲気のトークイベントとなりました。

トークイベントの後は、「鳥のおもちゃをつくる」ワークショップ。遠野物語や民話に、よく鳥が登場することから、物語に出てくる鳥をイメージして、パタパタ動く鳥のおもちゃをつくります。夏休み期間中の小学生を中心に多くの方々に参加いただきました。

まずはじめに、菅野さんからワークショップについての説明を受けた後、菅原さんがオルガンを演奏。柔らかくも躍動感のある音色が空間を包む中、参加者は思い思いの「鳥」を想像します。

演奏を聞いた後に、おもちゃの制作に取り掛かります。音色をヒントにイメージした鳥の色や模様を画用紙に描き、切り紙や色鉛筆やカラフルなビーズやモールを使って、鳥を装飾していきます。思い描いた鳥を制作するために、みんな夢中になって手を動かします。時間になっても「まだ作っていていい?」とデコレーションする手は止まりませんでした。

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完成した鳥は色とりどりでとても鮮やか。参加した子どもたちにはとても楽しんでいただけた様子でした。それぞれが思い思いに想像したものを自由に表現した鳥は、表情豊かで活き活きと羽ばたいていいました。これからもこうしたアートや制作に関わる機会をつくる大学としてつくっていけたらと思います。

<講座詳細>
日時:8月11日(日)15:15-16:45
場所:Commons Space
対象年齢:6歳-大人
参加費:500円

<講師プロフィール>
菅野 麻衣子
1983 年生まれの仙台市在住の画家。独創的な世界観の絵でロサンゼルス、ロンドン、台湾、ニュージーランドのアートフェアやグループ展に参加。東京、大阪、仙台で個展を開催。仙台市のIC 乗車券icsca( イクスカ) カードデザイン、ロックバンドBrian the Sun のCD ジャケットイラストを担当されました。

菅原 紀子
1981 年生まれの宮城県栗原市在住。常盤木学園高校音楽科、宮城学院女子大学音楽科卒業。昨年秋に企画した音楽と語りによる『民話の音色』は遠野、栗原、仙台にて開催され、大きな反響を呼んました。縁のある土地の民話やわらべうたに寄り添い演奏会を重ねており、遠野にも何度も足を運ばれています。


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