「つくねの子育ては、もはや終わったのか!?」の話
ある休日の穏やかな朝は。
ある人物の言葉により、その空気を一変させられた。
「お母さん!」
「んー?」
「共産主義と社会主義って……一緒?」
えー……もう。
何なんそれ。
社会の教科書にありそうなヤツやん。
ある家族の会話。
「お父さん。社会主義と共産主義の違いって何なのかな?」
「いい質問だね」
「皆で一緒に考えてみよう」
(こんな話題……一般家庭で出るかよ)
みたいな。
「お母さん!」
「はっ!……うん。……大体同じ様な物って単純にとらえてたけど……資本主義に対して社会主義、共産主義よな。言葉が別々にあるという事は違う物である可能性が高い……そもそも私……社会主義、共産主義について、君に『これです!』って語れるような事を殆ど知らんわ……」
子供(と私)に分かりやすそうな記事をスマホで検索。
共産主義とは
資本や財産をみんなで共有する平等な社会体制のこと。土地や財産などはすべて国のものとなり、みんなで共有します。生産されたものもみんなのものとなり、均等に分配するという考えです。
社会主義とは
資本は国のもので、国がそれらを管理して平等にする体制。個人が資本を所有することは認められません。
二つの違いは
社会主義は、共産主義を実現するための前段階という考え方であり、共産主義は社会主義思想の理想形ともいえるでしょう。
「……だって〜」
ふんふんと頷く息子。
すると、かっちゃんが一言。
「共産主義は……悪いの?」
「……悪いって言うか……」
「……悪いって言うか……」
同時に私と息子。
三人で思わず笑ってしまう。
あー……
私の子育て、一段落したんじゃな。
息子は充分に大きくなりました。
私の想像を遥かに超えて……
私は思い出していた。
小4の時。
席替えをして、隣の席になったマツオカ君はいわゆるハーフの子(ダブルとか……ミックスルーツっていう言い方が良いのかな?)。
質問をしてみた。
「マツオカ君ってアメリカと日本のハーフなん?」
彼はため息をつき
「アンタ……世界に日本以外の国はアメリカしかないと思っとるん?」
呆れた顔で言った。
彼は恐らく、同じ様な質問を今まで、幾度となくされたのだろう。
返す言葉もない。
私の世界は狭かった。
日本人としか接した事がなかった。
外国≒アメリカ
そう、思っていた。
(は、恥ずかしい!スミマセン!!)
思い出しても泣けてくる……
「社会」という教科において
息子は母を超えた。
今から「社会」について学び、勉学に励むか?
とも一瞬思ったが……
(うん、無理だな)
私は諦めも早い。
今後は、息子が学んだ事を教えてもらうとしよう。
彼は別に学ぼうとか思ってないのだ。
知らない事を知ろうとする純粋な興味。
それに敵う訳がないではないか。
私は今、Dr.ストーンを見ている。
少し前に、息子が見ていたのをチラ見して楽しいなあ、と思っていた。
改めてじっくり見ると、やはりとても楽しい。
「理科」は好きではなかったが
知らない事を知るのは本当は楽しい。
そう!
私は今、Dr.ストーンを見て「科学」を学んでいるのだ。
(幻がスキ……幻と千空……めちゃ良いわ〜)
と、胸をときめかせてる訳ではないのだ。
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