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「かっちゃん、クッキングパパになる」の話

2週間ほど前。
お義母さんが大根を2本持ってきてくれた。
まぁまぁの大きさ。

「お義母さん……2本もいらないです」

「うちのお父さんがな……大根11本ももらってきたんよ……」

「なんてこった……もらいましょう」

それは仕方ない。

お義父さんは、要らないものをもらってくる天才だからだ。

いつもお義母さんが
「物をもらって来ないで」
と口を酸っぱくして言ってるのに……

それは仕方ない。

「ありがとうございます」

と言いながら、私は思っていた。

(大変申し訳無いが、私はこの二本の大根を使い切る事はなかろう。何故なら、やりたい事がアホほどあり、今は料理など極力したくない……食べる事すら面倒くさくなる時のある今の私に……でかめの大根二本も与える天が采配を間違えたのさ……)
 

かっちゃんは、そんなつくねの気配を察知。

「大根の煮物を作ろうと思うんよ」

「えっ?マジで?」

「つくねは……今、お料理してる時間ないでしょ」

「うん」

「大根ちょっと使ったら、後はきっと捨てちゃかなって……」

「そーね、積極的に捨てはせずとも……結果そうなろうな、とは思ってたわ」

スマホ片手に息子と奮闘するかっちゃん。
私は一切口出し&手出ししなかった。
やりたい事がモリモリだったからだ。

そして。
出来上がったのは……

汁の多めの豚バラ大根シャバッシャバ超えてシャヴァッシャヴァ

「美味しそう!」

「いっただきまーす!」

モグモグ……

「苦い!」

「大根が苦いね……」

「んー、私はこれくらいなら美味しく頂ける範囲じゃけど……多分、もっと煮込んで水分飛ばしたら苦味がなくなる」

「そーなん?」

「恐らく」

この時かっちゃんのやる気スイッチが入った。

ある日、帰宅すると鍋に怪しげな色の物体がグツグツと……

「どーしたん、これ?」

「たけのこもらったから……たけのこご飯しようと思って!」

「マジでか」
 
薄味ではあるがとてもとても美味しかった。

「味が薄い……」

「私はこれくらいでも美味しいけど……
今日はめんつゆかけて食べたら?

次からは白だしと醤油を小さじ一杯ずつ足せばしっかり味になると思うわ」

「へー……なるほど」


またある日。

「もう一回、豚バラ大根リベンジしたいから、一緒に作ってくれん?」

「イーヨー」

つくねは快く答えた。
その時、諸々のやりたい事が一段落した所であった。

「豚肉と大根、一緒に煮込む?」

「お肉は先にごま油で炒めよう」

「大根、大きいのと小さいのと二種類のサイズを楽しむ感じはどう?」

「残念じゃけど……煮物の時はサイズ揃えるのが基本かな」

「しゅん……」

「ドンマイ」

しばらく煮込んで……

「もう火を止める?」

「イヤ……煮汁まだシャバッシャバじゃから、も少し水分飛ばそう」

とても美味しそうな豚バラ大根が出来上がった!

あと、私が最近編み出した、めちゃくちゃ簡単なお味噌汁の作り方……

①器に白だしと味噌を適量
②熱湯を器に半分注いで味噌を溶かす
③器に好きな具材を入れる
④残りの熱湯を入れる

最早、インスタントのお味噌汁!
包丁使わんでいいし、洗い物も減る!
洗い物する時にお鍋やお玉にワカメがついとって

(なんてこった……ワカメ一枚やで?ワカメ一枚だけれども!気づいていれば食べられた物をこの、ゴミになってしまう無駄よ……くぅぅっ!)

っていうアレがなくなるよ!

かっちゃんはこの手法でお味噌汁も作り……
ちょっと前に一緒に作った大根の漬物と……
完璧な和食が出来上がった!

つくねによる手出し&口出しのされた豚バラ大根は

「わー!うまー!」

「これは美味しい!!」

息子は

「〇〇、大根苦い……」

「そっか、そーよな。
大根の美味さって……小6にはまだ少し早いわ」

しかし。
ここにクッキングパパが爆誕した!


かっちゃんは言う。
「最近、仕事しながら、今日は何作ろっかなーって考えてるんよ~」

つくねも言う。
「主婦やな。私、仕事終わった時におやつ何食べよーしか考えてないわ。小5男子じゃわ」

こないだ、自分でもビックリしたのが……

4時くらいにウッドデッキでまったりしていた。
かっちゃんが帰ってきた。

「おかえり、お疲れ〜」

「ただいま〜」

「かっちゃん、つくねはお腹すいたわ」

「今日は肉じゃが作るよ」

「わーい!」


えーと……
あなたは……

クッキングパパですよね!?じゃ、自動的に私……虹子さん?ウフ


しかし。
まだレベル10のクッキングパパ。

今日はハンバーグを作ってくれた。

「わぁ……すごい美味しそうな……」
「卵と、パン粉と他に何入れたっけ?」
「玉ねぎの微塵切りじゃな」
「あーっ!作る時に聞けば良かった……」

多少肉々しいが、美味しいハンバーグであった。

「や、結構美味しいよ」
「でも、近いうちにまたハンバーグ作るから!」
「人参のグラッセまである時点で凄いよ」
「へへ。お料理楽しいんよ……」

絶対に前のような失敗はしない……
ちくわチャーハンの時のような失敗は……
決して……

ちくわチャーハンは私が思ってたより人気がありリアルの人々とnoteの人々合わせて

アリ派70%
ナシ派30%

だった(体感)。

あと、ちくわチャーハンの記事を探してて、昔の自分の記事を読み返してたら、タイトルが割と気になるし、どれもこれも割と楽しく

(わあ!結構面白い事、書いとる!やるな!)

と思いました(自画自賛!)。

久々に……飲むしかない!!!


 




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