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2020年7月の記事一覧

高校生からわかる「資本論」

労働者の定義がかなり変わってきているなというのが、最初の印象だった。最近の傾向でいうと、オンラインサロンを考えるとわかりやすい。コニュティーに所属する人たちは、みずからお金を払って労働(ではない?)をする。その労働はどちらかというと、自己実現に近いかもしれない。

鈴木プロデューサーが、「ジブリ汗まみれ」でいっていたように、資本主義が今のような自由な生活、つまり、涼しい部屋で、好きな音楽を聞く週末

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千と千尋の神隠し

おそらく映画館で見たのは小学生の時。家族で見に行った記憶がある。「不思議な話もあるもんだなぁ」ぐらいの感覚だった。バックトゥザフューチャーの方がわかりやすい印象。

ただ、歳を重ねて、映画を重ねて観るごとに、深みが増していく。日本文化を今表現した場合の見本みたいな作品になっている。宮崎さんの西洋に対する憧れが自然と和洋折衷を実現しているのか。

そう言うわけか、イスラム教のフランス人に千と千尋をア

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もののけ姫

最初の音楽から感動に包まれた。

映画や映像表現における音楽の効果は凄まじく、物語に強さがなければ飲み込まれてしまうのではないかと思うほどであった。

Twitter?での誰かの受け売りやけど、獅子神が歩くシーンで音が消えるのはすごいな。絵で語る自信、物語で自信がないとあの演出はできないよね。

合理主義によって、あたかもそこに明確な答えがあるように振る舞うことが正解とされるこの世に中だからか、そ

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