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春はすぐそこ!つくば100人カイギvol.4レポート

こんにちは!つくば100人カイギ運営チームの山川です。
最近、SAZACOFFEEのつくばエリア限定スイーツ「練乳プリン」への愛が高まっています。めっちゃおいしい…
さて、春の訪れを感じる今日このごろ、3月最後の華金3月29日に「つくば100人カイギ vol.4」を開催しました!本日は、その模様をお届けします。

 100人カイギとは?

「100人カイギ」は、開催地域に「縁」のあるゲストスピーカーを毎回5名呼びそれぞれのストーリーをお話いただき、ゲストスピーカーが100名に達したら解散する、というコンセプトにて開催されるイベントです。
2016年に港区で始まり、全国20箇所まで広がったこのイベント、つくばでは2018年の12月より毎月開催しており、実はもう4回目なんです!

今回は、農薬スタートアップのCEO、市の職員さん、アメリカの教育文化を日本に取り入れた塾の経営者さんなどなど、様々なバックグラウンドを持つ「つくば」なみなさんにお話しいただきました。

農研機構 / 農薬スタートアップCEO 西ヶ谷 有輝さん

静岡大、奈良先端大、東京大学を経て、農水省系の研究所である農研機構で農薬の開発に従事されていた西ヶ谷さん。研究開発がなかなか社会実装されない社会に疑問を持ち、自身の研究をもとに事業を起こすべく、株式会社アグロデザイン・スタジオを立ち上げました。

流通している99%の野菜には農薬が使われています。私達の生活に、切っては切り離せない農薬という存在。それらの環境と身体への影響をいかに抑え、農業生産性を高めていくか、ということが西ヶ谷さんの研究テーマです。
現在は、広く使われている「窒素肥料」の土壌への効果を妨げてしまう「硝化菌」の働きを抑制する「硝化抑制剤」を開発中です。

ひとつの農薬を開発するのに150億円という途方もない投資が必要な農薬業界。構造としては医薬業界と似ていますが、大学やベンチャー企業での研究開発の結果が使われることが多いのに対し、まだまだ自社開発がメインという農薬業界。ここを変えていきたい、と西ヶ谷さんは考えています。時価総額10兆円を超える4グループがシェアのほとんどを占める農薬業界に、まさに「天下布武」の如く挑んでいきたい!という熱いトークで締めていただきました。

つくば市 周辺市街地振興室 吉岡 誠生室長

つくばのお隣、土浦生まれの吉岡さん。地元で愛されるスーパーオヌマから、土浦の駅前を支えるWING(現在はプレイアトレ土浦)、そしてつくばクレオと、主要な遊び場となる商業施設を転々とした幼少期を振り返り、年を重ねた今、こうした地元のスーパーが生き残る街こそつよい地域なのだと気づきます。
すくすくと育ち、建築学科に入学した吉岡さん。吉岡さんが大学で学んでいた1990年代の後半は、リノベーションの流れが興り、建築がまちづくりにより深く関わる時代となりました。この流れを受け、ご自身も建築とまちづくりへの興味関心を高めていきます。
一級建築士の資格を取得し、10年建築畑でお仕事をされた後、ついにつくば市役所の周辺市街地振興室に所属。建築をやってきたからこそできる地域づくりというステージに活躍の場を移されました。

つくばにおける「周辺市街地」とは、旧町村時代に生活の拠点として発展してきた市街地(北条地区、小田地区、大曽根地区、吉沼地区、上郷地区、栄地区、谷田部地区、高見原地区)のことを指します。現在は、少子化や商業の衰退に伴う利便性の低下等の影響を受け、様々な課題を抱えるようになってしまっている状況です。

周辺市街地振興室では、お住まいの方がどんなことを考えているのかヒアリングをしながら、谷田部での伊賀七めぐりなど、地域の方々が地域固有の資源を活用して街づくりを進めるサポートをしています。
特に吉岡さんが注目していただきたいのが、こうした周辺地域の垣根を越えて地域活性化について勉強する「つくば地域カイギR8」。この会議体を主体とした「つくばR8地域活性化プランコンペティション」がいよいよ始まるそうです。ご興味のある方はぜひWebサイトをご覧ください!


https://twitter.com/OkuboTsuyoshi/status/1111588645037723648


STUDY PLACE 翔智塾 代表 中村 五十一さん

お父様のお仕事の都合で、中学校の3年間をアメリカカリフォルニア州の公立学校で過ごした中村さん。その日々の居心地の良さと、帰国後に感じた日本の学校に対する危機感から、教育を志すようになります。内部から変えていくことはなかなか難しい、そんな思いから2009年に「STUDY PLACE 翔智塾」という、塾機能と「オトナと一緒に学ぶ」自習室機能を備えた学び場を立ち上げました。

「学校」というハコの中で、社会とのつながりを切り離して行われる、独特な日本の教育。その良さを評価しながらも「勉強した先にある、社会で役に立つものを実感することが難しい」という問題点も指摘する中村さん。「翔智塾」という塾事業を展開しながら、茨城・埼玉・千葉のコワーキングスペースで塾スペースを定期的に開催し、学び仕事する大人と自由に交流できる機会づくりを行っています。つくばのコワーキングスペース「up Tsukuba」や「Tsukuba Place Lab」でもSTUDY PLACEの取り組みは行われておりますので、ぜひお気軽に足をお運びください!


つくまる編集長 長塚 ひではるさん

市内スーパーでよく見かける、つくばの地域情報誌「つくまる」。その編集長の長塚さんにもお話しいただきました。
長塚さんは、インターネットの面白さから制作会社に就職し、その後有限会社ユーコムを起業、研究所や病院の広報に携わっています。そこで培ったノウハウを蓄積し、2010年につくばの地域情報誌「つくまる」を創刊いたしました。
当時はペーパーレスの流れがあり、「いまさらなぜ紙の発行物を作るのか?」と大きな反対もあったそうです。そうした声も乗り越え、今年で10年目に突入。つくまるを通して育まれた人々との出会いつながりが地域に与える影響と、自分自身の「つくばが好き!」という想いをこれからも大切に、発行を続けていきたいと熱く語っていただきました。
「つくまる」は近年リアルイベントにも挑戦中です。2018年より、LALAガーデンつくばで「つくまる祭り」を開催。そして2019年5月には「つくばパンまつり」も実行委員長としてかかわられています。ちなみに「つくまる」のネーミングは、名付けに悩み家でご飯を食べていた時に見ていたTV番組「ちびまる子ちゃん」から着想されたとのことです。


 improve(インプローブ) 武藤 聡さん

トラックドライバーを中心に、酒屋の配送、靴屋、クリーニング屋等、様々な職を経験した武藤さん。ご自身の身近な方が病に患う経験を何度かするなかで、人生における「健康」の強い意味を感じるようになります。「身近にできる健康への第一歩」をテーマに、現在は歯のホワイトニング専門店「improve」を開業しました。

美容の側面で取り上げられることの多い歯のホワイトニングですが、口腔内の健康を維持する効果もあるといわれています。
今回は「ほんの少しの意識があなたの未来と日本の未来を変えるかもしれない」をテーマに「食品添加物」についてお話しいただきました。日本では1500種の食品添加物が使われていると言われていますが、その中では海外で利用が禁止されているものもあるそうです。危険度の高い添加物を摂取し続けることによる歯へのリスクは高く、動脈硬化等歯の病気と深い関係のある全身病も少なくありません。
たかが歯、されど歯。武藤さんのお話に、いまいちど自分の健康を振り返りたくなりました。

ありがとうございました

「つくば100人カイギ」では「訪れた人みんなが知り合いになって帰る!」をコンセプトに、一方的に発表を聞くだけでなく、参加者同士の交流の場も大切にしています。

https://twitter.com/manzoku342667/status/1111604436214767616


そんな「つくば100人カイギ」では現在、登壇者も参加者も大大大募集中です。
我こそはという方はぜひ、ご連絡をお待ちしています。

次回は4月26日開催です!ぜひぜひ遊びに来てくださいね!
それでは!

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