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人と風景に出会った唐突な一人旅

旅に出よう。

そう思ったのは8月3日のことだったと思う。目的・目標は特にない。行く場所も予定も何もない。だけどただ自転車で旅に出ることだけをそこで決めた。

8月4日、この日にした準備らしい準備といえば、自転車のメンテナンスと服の準備を考えて少し早く寝たくらいだ。夜のバイトが終わって速攻寝た。

5日朝、とりあえず目が覚めて荷物のパッキングを適当に4日分くらいした。あと泊まる場所だ。特に何も考えてなかったけどなんとなく箱根に行きたかったので、箱根の上の方の安そうなゲストハウスを適当に予約した。

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↑荷物と旅に使う自転車

11時、なんとか準備を追え、同じマンションに住む友達に見送られつつ辻堂の家を旅立った。

面白いもので、旅にイベントというのはつきものらしい。

30分ほど走っただろうか、太い国道に出るとロードバイクの人が前を走っている。みたところ、クロモリのロードバイクにしっかりしたサイクルウェア、趣味でそれなりに自転車を嗜んでいるのだろうか、すぐにちぎられるんだろうなぁなんて思いながら私は私のペースで走っていた。と、とある橋の上でその人の背中から何かが道路沿いに落ちた。私は歩道を走っていたため自転車を止め、それを拾おうと試みたところどうやらペットボトルのゴミであった。その彼も落ちたことにすぐ気づいたのか、直後前方で止まってそのゴミを受け取りにきた。

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↑全体的に海が近くて海風が気持ちよく、日差しは眩しい。

それからというもの、信号の切り替わるタイミングで同じになったり、走る方面が同じであったためちょっとづつ話をして行った。彼はどうやらこれから私と同じ、箱根に向かうようで、なんでもお昼はテレビで紹介されていた定食屋さんに行くそうだ。小田原付近まで順当に離されつつ、追い付きつつを繰り返し(もちろんクロスバイクに大量の荷物を抱えた私がだが)コンビニ休憩を二人で挟みそこから箱根湯本の定食屋に向かった。

(追いつくのに必死で全然写真撮れませんでしたごめんなさい)

小田原周辺を1時ほどに抜けると、今までの海沿いの風景とは一風変わって、周りが山に囲まれた違った意味で夏らしい風景に切り替わった。

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箱根湯本から小田原までは少し勾配はあるものの案外近く、定食屋までなんとかたどり着くことができた。 

定食屋の名前は喜之助。炭火焼の干物の定食料理が看板料理らしい。

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美味しい料理を食べつつ、ロードバイク乗りの彼(おじさん?こういう時ってなんて言えばいいの?)と話をしていくと、どうやら小学校教員をしているそう。私も大学生と答え、相変わらず自分の大学を答えることにむず痒さを感じながら、いろいろな話をした。

話の中で私はかねてより気になっていた、情報教育について実際の話を聞くことができた。情報教育を行うにあたって資金は十分に支給されているようで、意外と機材的な面での問題は少ないらしい。私自身、「情報」には人生を変えられてしまったほど縁深いものであり、私のような人がこれから増えていくことが十二分に想定される。その一端を担う、今の小学校教育についてのいろいろなお話をしてくれたことは私にとって大変有意義であった。(話が散らばっててごめんなさい🙇‍♂️)

閑話休題

無事にご飯を食べ終え、ここから本格的に急勾配になっていく。「一緒に頑張ろう!」と彼は言ってくれているが、一応「遅れていたら置いてってください…汗」と念押し。実際、半分くらいまでは待ってくれていたが、流石に痺れを切らしたのか、途中で諦めておいて行ってくれたらしい。

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↑最後に話したポイント。反対側が滝になっていて、気持ちよかった。

彼はこれから帰りも走らなければいけなかったのでしょうがないが、お礼の一つも言えなかったのが悔しい。またどこかで会えますように🙏

さて、なんとか宮ノ下を越え、最後の力を振り絞って小涌谷を通過したあたりで、体力の限界。自転車を降りて歩いて数百メートルをのぼると、彫刻の森方面への下り坂が私を待っていた。

とりあえず一日目の前半です。書くモチベください。

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