マザー

英語表記が正しいのかな?
ネトフリはカタカナだったけども。

長澤まさみ主演のネグレクト映画。
子どもを可愛がるわけでもないのにめっちゃ執着して、「私の子だよ!」ってなるお母さん。ダメ男に引っかかって妊娠したり、働かないし、子どもを学校に行かせないし、何より物としてしか子どもを見てない、人格無視してる感がつらくてしんどくて見てる間ずっと鬱でした。最後まで鬱でした。

鬱映画です。

実際にあった事件がモチーフらしいです。そうかあ、こういう人も世の中にはいるんだなあ…。しんどいですね。
なぜ秋子がこうなってしまったのか、両親はどんな子育てをしたのかなと逆参考にしたいので教えて欲しかった。
お母さんがちょっとヒステリック系なのかなあって。それにしたって、妹はまともに育ってるぽいのにね。
脳の病気かな?

働く、という発想がない人っているんですねえ。

でも偉いなって思ったのは、「万引きを子どもにさせない」という点ですね。偉いなっていうか…、そこはちゃんとしてるんだ?って気になりましたね。
めちゃくちゃなのに、やってること。でも子どもに犯罪を強要しない分、マシに見えてしまった。
何かを盗んで来いとか、犯罪を強要しな……と思ってたら、「おじいちゃんとおばあちゃん、死んだらお金貰えるよねえ。やる?やれる?やらなきゃ妹が死ぬよ?」と殺人を教唆し始めたああああ。

もうね、なんだろね。

こんなダメな母親でも、助けようと手を差し伸べる人は数人いて、でも、何回やっても改心しない。ダメなまま。

途中で長男が勤めてた会社の人もめっちゃいい人で、血管浮き出させて秋子を怒鳴りつけるシーンが圧巻でした。観客代表の声でしたね。よく言った、よく言ってくれた、そう、その通り!ってのを、めちゃくちゃまくしたてるんですよ。
で、ほだされて改心するかと思いきやしない~。
ダメだこいつはもう~。

長澤まさみが白髪交じりで洋服とかも汚らしいおばさん感上手く出てるのになんか男は靡いちゃう色気があるのかなって私にはわからないけどあるのかな(笑)。

ラストのシーンで、福祉の女の人が秋子の手を自分の頬に当てて、というところよくわからなかった…(笑)。なんでそんなことしたし…。
ここで涙の一つも流して終わり、にしなかったのが、「やっぱこいつは駄目だ~」ってのをきれいに表現できてたと思います。

ほんと鬱映画だった!

気になったのは、妊娠発覚の5年後、子どもは…4歳?くらいのわりに、ちゃんと大きく育ってて、ろくなもん食べてないだろうに箸の使い方めっちゃ上手やん…てのと、あんな生活してて言葉上手になる?とか、その辺のリアリティ…。演じられる子どもがいないんだろうけど。もっとへたくそに食べててほしかった。あとアウアウアーくらいがリアルでよかった。

なんであんな親なのに、息子はいい子になったんだろうな。
いや言われるままに人殺してるのでいい子ではないけど基本いい子だったと思う。

阿部サダヲもくそだった(笑)。

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