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読書|ツミデミック

なんとも、おどろおどろしいタイトル。
本屋さんの入り口をくぐると本棚に平積みされてた赤い表紙に目を奪われご購入。
ジャケ買い(”装丁買い”というのかもしれない)をしました。


購入後、仲良くさせてもらってる読書メーターの大先輩が既に読まれていたことを知りました。さすがパイセン!と思いながらも嫉妬を抱えながら読み始めることとなりました😆


🍀


ダークだ…
一話目で「コレは私の読みたかったジャンルではない」と悟ってしまう😢

ドキワク💞な一冊だと思っていただけに期待していたものと違うことに涙する。
赤い表紙につられてジャケ買いした自分を後悔する。


本作は六話からなるアンソロジー。
でも、だ。
読まないワケには行かないのだ。
*漱石さん*が一枚軽く吹っ飛んだのだ😢

全話を通して感じられるのは犯罪。
本の帯に「犯罪」「ミステリー」そんな言葉が綴られていたことにナゼ気づかなかったのだ・・・と、ここでも後悔。

一話目から犯罪の匂いがプンプン漂う中、真夜中に読み耽る。
日跨ぎの夜、物音にビクっ😱としながらも捲るページが速度を増す。


どの話にも共通するのはコロナ禍に巻き込まれた人たちのお話。
私もその中の一人であることは間違いないのだけれど、職を失った人、身動きの取れなくなった人、生に諦めを感じた人たちの行き場のない怒りや悲しみ、苦しみが身近に感じられるストーリー。
そして、現実に起きてもおかしくない犯罪の数々が綴られる。

ただ、そればかりではなかったのである。
一穂ミチ氏、ヤルぅー!!✨的な?

希望というのは何処かに転がっているもの。
求めないからこそ差し込む光があるのだなと。
「特別縁故者」、「祝福の歌」にはドキワク💞✨感を隠せないストーリーでございました。「さざなみドライブ」、これも私はスキだ。
「光のところいてね」に通ずる何かを感じたのであります。


そして告白。
本記事の冒頭にも書かせていただいたパイセンの感想を読んでいないのだ😊。
この本を読み終えるまで我慢して楽しみにしていたのだ。

さぁ、敬愛するパイセンの待つ場所へダイブするのだ!
飛べ!ワタシ!

+++


[あとがき]
本を読むことは素敵なことだと改めて実感。
作中に出てきた言葉を覚えた。HPが+1上がった。

「紗をかける」
紗=薄い布のこと

用法は、(誰かが)傷つかないよう遠回しな言い方をする時、「紗をかける」といった使い方をする。カッコイイ!カッチョイイ!
言い換えると「オブラートに包む」みたいな。
今度使おう。

本書のタイトル「ツミデミック」とは、おそらく「罪+パンデミック」の造語


「ツミデミック/一穂ミチ]

💞

カバー画像は敬愛する kei さんのラブリーなイラスト集 からお借りしました。
読後イメージをもとにして、なびく髪と穏やかな表情が希望の光に重なりました。

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