目を皿のようにして

4月21日、仕事の帰り道、会社のある築地から、銀座、日比谷、霞が関と歩いてみた。銀座4丁目の交差点がガランとしていて、平行世界に入り込んでしまったような錯覚を起こしそうになった。銀座4丁目の角にある和光の時計台が5時の鐘を鳴らしている。平日の夕方5時の日本で最もにぎやかなはずの街角に、人の姿がまばらなのである。
前回の世界的な感染爆発のあった1918年のスペイン風邪のときには、収束まで3年かかったという。人の異動のスピードと量が100年前とは比べられないほど大きくなっているので、今回は、収束までどのくらいかかるか、見当がつかない。この人類史的な出来事に対して、世界各国がどのように対応しているのか、日本の政治、行政がどのように対応しているのか。公衆衛生の専門家、感染症対策の専門家がどのように対応しているのか。目を皿のようにしてみておきたい。

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