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【大改造劇的ビフォーアフター】子どもと感情を生き直すって楽しいと知った日々のこと


こんな私なんぞのところに初めて、企画のバトンというものが回ってきました。バトンとは無縁だと思い込んでいたので、アタフタしています。

企画内容はpv数低かったけど思い入れのある記事をリメイクするというものだそうなので、もし以前にお読みいただいたことがあったら申し訳ありません!

主宰は、はじめましての兼業主夫パパさんです。企画に参加する機会をいただき、ありがとうございます!



***それでは、以下記事です***


結婚後、子どもが生まれたらいいなと思っていた。
ただ、流産した経験もあり、子どもを授かることができなくても夫婦それぞれが楽しく暮らせたらいいのかなという気持ちもあった。

そんな矢先に第一子を授かり、息子はこの世に生まれてきた。

とても敏感で、とにかくよく泣く子だった。

家のなかでも、外でも、車でも、電車でも、わけも分からずとにかく泣く。寝かしつけは、毎晩ベッドを転げまわって大泣きすること1時間以上。その後、力尽きてようやく眠るという日々。暗闇のなか顔を蹴られて口が切れ、私もよく涙を流した。

夜泣きも加わって、日々、自分の体力がそぎ落とされていくのが分かった。睡眠不足は心をも蝕んでいく。

ふらふらになったある日、泣く子を見てふと思った。

「ああ、この子はもうお腹の中には戻らないんだ」

そう思ったら、とてつもなく怖くなった。

これまでずっと、仕事や好きなことに熱中したり、思い立ったらすぐ引っ越しをしたり、ある意味、自分本位に生きてきた私にとって、これはとんでもない事実だった。

「やっぱり、やーめた」は、絶対に通用しない。

その恐怖とともに、責任、という文字が頭をもたげる。親になる瞬間。
それは自由奔放だった私にとって、人生で最も覚悟を決めた瞬間だった。


ただ、覚悟を決めてからは、あきらめとともに、子どもとの時間を楽しむ余裕が出てきた。子どもはしゃべるようになってからがなお面白い、ということも知った。子どもの発想はとにかくやわらかい。ずっと忘れていた感覚を思い出させてくれる。

自分はなんでここにいるの?

なんで氷から白いのがでるの?

なんでおしっこのこえがきこえるの?

子どもの日々の、なんで? は、もう分からないことばっかりだった。
よくそんなところに気付けるなあと、感心することばかりだった。

日々の中にたくさん存在していたはずの面白さに、私はこんなにも気付けなくなっていたのかとがっかりしながら。でも確かに、私も子どもの頃そんなことを考えていたなあと思い出しながら。子どもと一緒にそれらの疑問を考えていくのがとても楽しかった。

まさに子どもと生き直しをしているよう。

それは、もちろん自分の価値観の押し付けという意味での生き直しではなく、子どもの頃の純粋な感覚を、自分の中に取り戻す作業と言ったらいいのか。

子どもは不思議だと思うところで不思議だと言うし、怒りたいところで怒る。笑いたいところでは思いきり笑うし、泣きたい時は驚くほど泣きわめく。そんな当たり前ができる存在なのだということ。そんな当たり前が大人になるにつれて、できなくなっていくのだということ。


話は変わるが、先日、幼稚園から帰ってきた4歳の娘が、
「きょうはね、なわとびダンスをしたの」と話してくれた。

私「へえ、なわとびでダンス?」
娘(可愛く足を横に跳ね上げる)
私「ほお……。足を横にしたら、なわとびが引っかかりそうだね」
娘「……。せんせいがユーチューブでみたらでてくるっていってたよ。れんしゅうしたいの」
私「え? ユーチューブ? 幼稚園でなわとびのムービー作ったの?」
娘「ちーがーう! あるんだって!」
私「ええ? まさか~」

この会話を何回か繰り返した後、私はしぶしぶ、初めて耳にする言葉をユーチューブで検索した。

『なわとびダンス』

……これは、なんと。
かわいいアイドルがきらきらと踊っている。芸能人までまねして踊っている。どうやらこれは社会現象というやつなの……か?

テレビはEテレ以外ほぼ見ない。自分の世離れ感に驚愕するとともに、子どもにこんなことまで教えてもらうようになったのかと、悲しいような、心強いような不思議な気持ちになった。

毎日いろんなことを教えてくれて、自分の凝り固まった視野を広げてくれる。子どもとともに、これからもうひと成長できたらなと願う。


***以上、記事でした***


PV数の1番低い記事を何とかしようと思ったのですが、どう粘っても何ともなりませんでしたので(自分で書いておきながら、何が言いたいのかよく分からなかった……)、2番目にPV数の低い記事をあげさせていただきました。

書いた記事めちゃ少なくてどれを選べばいいのやらで、何種類か書いてみたけどうまくいかず、気軽にお引き受けした後、企画のあまりの難しさに、わー! どうしよう!! と頭をかかえてしまいました。

そして『なわとびダンス』は、存在を知った時点で出遅れているので、どれくらい前の話題なのかも判断できず、そのまま入れさせていただきました。不慣れな点ばかりですが、どうかご容赦くださいませ。


このバトンを渡してくださったのは大海を知ったオタマジャクシ♪さんです。

海外での生活、学校教育に関してなど、本当にご経験の豊富な方で、教育現場のリアルなどを分かりやすく記事にしてくださっていて、いつも勉強になります。さらには私の拙い文章を面白がってくれる本当に懐の深い方です。

何より、こんなにもとっつきにくそうな私めにバトンを渡してくれるという! 「なんか話しかけづらいんだよなあ」といつも言われるような性格ですので、バトンをいただいた時は驚きのあまり、部屋をグルグル3周も回りました。

勝手に「大海さん」とお呼びしているのですが、本当に大海のような器の大きさ。いつも温かいお言葉をくださり、ありがとうございます。

この企画は1月4日までということですので、本当に本当に申し訳ないのですが、このバトンは私で最後にして兼業主夫パパさんにお返ししようと思います。


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今年も残すところ、あとわずかとなりましたね。

いつもお読みくださるみなさま、訪れてくださるみなさま。
ぽつぽつとマイペースな投稿にお付き合いくださって、読んでスキやコメントをくださって、本当に感謝の念に堪えません。

また、たくさんの素晴らしい記事を読ませていただき、本当にありがとうございます。そのレベルの高さに驚いてばかりでした。

今年は何かとイレギュラーで落ち込むことも多かったのですが、こうしてnoteという新たな世界に飛び込んで、みなさまの素敵な文章に出合えて、ああ、幸運だったなあと感じています。

質の高い文章が読める幸せを語りだすと長くなりそうなので、この辺でやめておきますが、なかなかリアルな旅に出られない今、『書いて読む旅』に出られたような、鬱屈した気持ちから飛び出せる窓を見つけたような、そんな気持ちです。

そろそろ寒くなってくるようですが(もう寒いですね)、みなさまどうぞ、よいお年をお迎えください。
来年こそ光の見える一年になりますように。








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