キャリアは偶然の出会いから(前半)

普段は、キャリアを支援する側ですが、最近過去の自分を振り返る機会が多かったので、今までの変遷を纏めてみました。私の場合は、色々な人との縁で新たな機会に恵まれてたキャリアです。現代表のAllPersonal創業する前までの、自分のキャリアの変遷を綴りたいと思います。今日は前半です。

キャリアのスタートは、上京後、アルバイトを掛け持ちし過ごしていた２０歳のある日、リクルート社員の方々と偶然に出来た縁からでした。

掛け持ちしていたアルバイト先の一つが、リクルート社のアメフトチームの寮の近くにある中華屋さんだったんです。常連客であるリクルート社員の大先輩と仲良くさせて頂いて、リクルート社のサッカー部に遊びに行くようになりました。土日は、練習や試合でほぼ終日リクルートの大先輩達と汗をかき遊んだ日が半年くらい続いたと思います。そのうち「平日アルバイト掛け持ちしているなら、うちでアルバイトしないか？」と誘ってもらったんです。現在は無くなったリクルート港営業部という部署です。求人の原稿を作成するような仕事からスタートしました。それなりに夢があったので、片手間でやろうと思ったのですが、それとは反対に、だんだん面白くなって嵌まってしまいました。魅力的な先輩に囲まれて仕事をし、認められたい欲求もあったのかと思います。仕事も遊びも一生懸命の毎日です。その後、自ら希望して営業部に異動。お客さんに恵まれて結果も出始め、表彰頂ける様にもなりました。

ただ、そのあとリクルートに区切りをつけてベンチャー企業へ入社しました。リクルートの環境や知名度に甘えている自分がいるのに気づいたんです。入社したベンチャーは、創業時なので、会社の立上げ業務をやったりしたのですが、どれも中々上手くいかなかったんです。ちょうど2000年前後で、この頃にITベンチャー企業のバブルと衰退の実態を、肌感覚で体感できたのはとても良かったのですが、一番辛い時期でもありました。

会社を整理したあと、ソフトバンク社の採用に、外部で関わっているリクルート時代の先輩に会う機会があり声をかけてもらいました。「孫さんが新卒3,000人採用したいと言っているけれど、何か考えてよ」と。入社日までは、約７ヶ月しかない。今、考えてもかなり無茶な企画でした（笑）。必死に考えて、まずは就活生約２０万人に、結婚式の招待状を送る事にしたんです。昔あった郵送式の企業説明会のダイレクト郵便です。志・孫正義と勝負しないか？的なメッセージを添えた記憶があります。結果は、武道館満員の大盛況でした。その成功も嬉しかったですが、自分もその場で孫さんの講演を聞いたら感動してしまって。孫さんが登場して、いきなりの一言目が、「毎晩寝る時に、翌朝になるのが楽しみで仕方ない！」という言葉なんです。毎晩翌日が憂鬱な自分と真逆！（笑）と打ちのめされ、また夢や志の言葉に圧倒されて。それでソフトバンクに入りたい！と思い、人事として入社しました。人事未経験の狩猟型の採用マネージャーとして。これも無茶な採用を快く受け入れてくれたソフトバンク社に感謝です。

「守と破」をつくったソフトバンクとグリーの時代

ソフトバンクでは「前例の無い、ありとあらゆることをやった」という時代です。新卒3,000人採用、中途1,500人採用、3000名一斉の新人研修、組織創り(今でいうHRBPの先駆けだったと思います）。次々と機会を頂きました。また派遣社員の１万人規模の大量採用や、それに対する全国行脚の説明、また組織統合や買収も相次いだので、人事・管理などを統合して機能させていくプロセスづくりと現状把握やジョブローテーションや組織活性化等、全て同時並行を進めないといけない事態もありました。役員の方々と連日連夜まで打ち合わせして、それをすぐ現場に浸透させて、というのを秒速のスピードで経験させて頂いたと思います。

誰もやったことのないスケールとスピード感でも、実行できた理由の一つは、ソフトバンクの組織風土にあったと捉えています。日々役員の方々がこちらの提案を謙虚かつ真摯に聞いてくれて、とことんやらせてくれました。もちろんアドバイスもくれますし、部のメンバーも常に一緒にアイデア出しをして動いてくれました。全ての目的は、インターネットでより良い社会を創るビジョン達成だったので、日々起こる事の判断基準が短期的でなく長期的な視点だったんです。役職はあくまでも役割なのだから、皆で力を合わせ様という役員の方々の姿勢には非常に感銘を受けていました。皆が前向きな姿勢で、立場や役割を超え一つのゴールに突き進む熱量のなか、事業部サイドに寄り添って実行させていただいたことは、本当に貴重な素晴らしい経験をさせて頂いたと思っています。

続く・・・

CLUB-CHROアカデミー「CANTERA」第6期 全5回開催(単発参加可)
【残5席！】CANTERA 1on1マネジメント研修