カレンダーにしてほしいくらい好き
あまりにも好き過ぎるものがある。
それは、とあるレザー財布のエイジングサンプルのネットページ。「使い込んでいくとこうなりますよ」という参考写真が並んでいて、そこには写真と共にキャッチコピーが書かれている。
これが、本当にいいんです。
芸人なので、イジってるのかとか言われたら嫌なのですが、そういうんじゃない次元の力強さを感じるからとても好き。本当に好き。ジャンル的にはマンションポエムに近いかも。マンションポエムも知らなかったらみてほしい。どちらも好き。
僕は今、この日めくりカレンダーが一番ほしい。
まずはみてほしいです。みればわかる。こちら。
どうだろうか。グッときませんか?
この写真と短文にギュッと詰まっている。
こうしている間もきっと、この持ち主はこの財布と暮らしているはず。何年暮らせるのだろうという心持ちで。
まだあります。まだまだ全然あります。
長年使っている中で、思い返せばいつでも持ち歩いていたなと実感する、歴史ある言葉。夏のはじめにビーチサンダルを取り出す時、一年前の砂を払い落とすのと同時にふとよぎる思い出と同じ。それっぽく言ったけど、ビーチサンダルをちゃんとビーチで履く人生ではなかったです、ごめんなさい。
こういうことです。これをキーケースに感じるところに意味があります。
何度新しい出会いに心が揺れたとしても結局戻ってきてしまうという、恋愛映画のキャッチのようなフレーズ。
「こいつは」と言ったところでしょうか。
そして思考はどんどん深みへ、沼地へと進みます。
もはや分からない。
分からないんだけど、何か凄みを感じる写真と言葉に、そう言われちゃったらもうしょうがないかという気にさせられます。
当たり前のようでいて当たり前ではない、ようでいて当たり前のことを言っている気がするけどなぜかハッとする。そうなってくるともう虜です。
思わず「ごめんなさい」と謝りたくなる一節。
時には教訓だって教えてくれます。
そして一番好きなのはこちら。
何度読んでも、同じ文が二度繰り返されていることに驚かされます。ミスなのか、いやそんなはずがない、となるとこの繰り返しに何か強烈な思いが詰まっているに違いない、でもなんで?、あれ?、やっぱ違う文なのかな、いや一緒だよな、、なんで……分からないことへの魅力が詰まった一枚。分からないって素晴らしい。
うす。
「何を言っているんだ?」と同時に、「…そうなのかもしれない」と思わせてくれるパワーを持った写真と言葉の数々。実際にここまで何年も使ってきた人の思いが詰まっているから、表面上の軽い言葉じゃない深みが伝わってきます。
「適当に見かけた妙なサイトを拾っていじくっている」なんて思われたくないというか、『ごめんなさいこちらはもう沼にどっぷりなんです…』ということをここで証明しておきますね。
買いました。
いつか自分の一節も載せてもらいたい。
心の奥底から出る一文を添えて載せてほしい。
その時の一文がどういうものになるのか今はまるで想像つかないけど。だからいい。
僕は、ここの日めくりカレンダーが一番ほしい。
#私のイチオシ #ラブレターズ #お笑い
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