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映画をカラオケボックス配給してほしい

友達が「映画館は苦手なので早く配信してほしい。映画は好き」と書かれてて、私も本当にこれです。友達は…

おもしろければおもしろいほど過集中しがちなので、映画館は毎回本当に信じられないくらい疲弊するのであった。

…と理由を説明されて、私もこの辺りは同様です。加えて耳の問題が相変わらずで物音の方向と距離がわからないので、誰かが物音立てると一気に現実に注意力全振りします。「遠くの席だから」とか「あっちの方の席だから」とか音のした位置でフィルタかけられないので、全件対応。オン/オフの頻度とギャップが大きくて、一層疲弊します。

別の友達がホームシアターのよさを「トイレ行けるし、エンドロールの間、観るべき派に配慮して緊張して座ってなくていい」と表現してたのですが、これもそうじゃないとみられないという身体的制約よりな感じです。どうも僕たちは「観たいように観たい」というだけでなく「観られるようにしか観られない」、どういう形でなら観られるか体とご相談しなければならないという微妙に映画人生下り坂感あって、でも下り坂だとしてもそれならそれで肩の力を抜いて僕たちなりに映画を楽しみたいわけです。

映画館は苦手だけど映画は好き。苦手だけど映画館だって好き。だから映画や映画館の経営と共存できる範囲でですが、映画配信は早くなっていってほしい。

ずっと思ってることがあるのですが、ネット配信が映画館終わってからとかなのは分かるけど、映画館配給と同時にカラオケボックス配給とかして個室鑑賞できるようにしてもらえないかな。それだと僕とか友達とかの個別事情にも合うし、ストリーミングでしかないし、もし防犯カメラとかあるなら録画も防げる。それでも心配なら、画面隅に店舗と部屋番号のQRコードとか透過率50%ぐらいで出しててもらってもいいです。ない方が嬉しいけど。

例えば爆音上映会とか応援上映会とか池袋ロサのよく訓練された観客のみんなと観るカメ止めとかの客席一体になるライブ感は、諦めた。その他いろんな楽しみ方を個人事情と照らし合わせて諦めたのだけど、話題になってるとき、観たい気分が盛り上がってるときに観る楽しみはまだなんとかなることなのではと思うのです。そしてそれは「みるハコ」みたいなカラオケ業界の模索してる方向感でもあるとおもいます。

映画業界は、本当にこれ考えてくれないかなあ。気持ちが静まってからネット配信きても、買い物目的で入ったAmazon Primeについてくる無料配信の未鑑賞映画とどっち先という感じになって、後回しにしちゃったりしがち。でも封切で見られるのであれば、同じコンテンツでもコト消費としてのバリューは違うのです。1,900円の映画チケット代を握りしめてカラオケボックスに行く、それでいいのです。ぜひ最高のバリューを味わう楽しみをもう一度、私たちに下さい。

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