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プラン整理中のBitcasaが問題だらけ

[注意]11月7日付けでiPhone用のBitcasa Drive 3.0.0版が公開されました。

「Bitcasaを使い続ける」と書いたけれど、実際に先月中にプラン移行を行った僕からみんなに言えることは「Please Wait」、今は待ての一言。いくつか、気になっている点を伝えておく。

(1)my.bitcasa.comからdrive.bitcasa.comへの変更

新プランは、Bitcasaの新しいプラットフォームを使っている。それを示すかのように、プランを移行すると1時間ほどデータの以降が行われるし、Webアクセスは「my.bitcasa.com」から「drive.bitcasa.com」に変更される。

データは移行される(ことになっているし、だいたいされる)が、プラン変更後にmy.bitcasa.comにしかないファイルと言うものがある場合、それにアクセスする方法はなくなる。

(2)Mirrored Folderのデータは移行されない

移行を始めてから分かったのだけど、パソコンのミラー(バックアップ)データである「Mirrored Folder」は移行対象から外される。Bitcasaは「新しいBitcasaクライアントでミラーしなおしてくれ」とFAQで言っている。

しかしもうミラーをやめたパソコンがあって「昔のファイルはBitcasa上に保存されている」と思っている人は、上に書いた通りそのデータにはアクセスできなくなる。Mirrored Folderの中身をすべてダウンロードしてから移行したほうがいい。

(3)iOS用のBircasaクライアントが未公開

プラン移行、データ移行が済んだら、ダウンロードページから各デバイス用の最新クライアントを入手して入れ替えればすべて完了ということになっている。しかしダウンロードページを見れば分かるけれど、iOSアプリは公開されていない。App Storeで検索しても出てこない。僕も困ってるけど、Twitterを見ると国内外でみんな困ってる。

では今iPhoneやiPadにBitcasaアプリが入っていれば困らないか?いや、困る。新クライアントを使うパソコンからのファイル追加や更新は、drive.bitcasa.com上で行われているようだ。iPhoneなどからは、追加、更新されたファイルがアクセスできない。逆もそうで、iPhoneからの追加、更新はmy.bitcasa.com上で行われるようだ。パソコンからはアクセスできない。

最悪なことに、my.bitacasa.comのファイルは、11月15日に消えることが宣言されている。iPhoneからの更新は、たぶん破棄されるだろう。もっと言えば、写真の自動バックアップにBitcasaを使っていたら(私だ)それらも消え去るだろう。作ったデータが消えるなら、すでにBitcasaアプリが入っている人は、よりひどい目にあう。iOSアプリについては、彼らがアナウンスすらしていないことも含めて、本当にクソッタレなところだと思う。

まとめ

結論はもう出ている。特にiOSアプリの件があるので、現在のBitcasaはクソッタレだ。もう移行してしまった残念な連中(繰り返すけど私だ)を観察しておいて、状況が改善されてから移行や、利用開始することをお勧めする。本来の姿―システムもサービスの姿勢もーに戻るなら、いいサービスのはずなんだ。でも今はクソッタレだ。

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写真はKarola Rieglerによる「Thinking... please wait」。ライセンスはCreative Commonsのby-nd。もし「Creative Commonsって何?」と思ってもらえたなら、こちらのノートをお勧めします。

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