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刺繍・プリント・エンボスあるあるTOP3


今回は刺繍・プリント・エンボス依頼におけるあるあるを
それぞれ順位をつけてさくさくっと紹介していこうと思います。

中にはミスに関する内容もあります。
ミスは本来あってはならないものですが、必ずつきまとってくる問題です。
自戒の念も含めて逃げずにTOP3に入れ込みます!
加工を依頼する人、される人、誰しも1回は経験がある内容もあるんじゃないかと思います。
ではいこう!!

刺繍TOP3

第3位 刺繍位置が分からない

刺繍をする位置が不明確なときですね。
基本的には型紙と呼ばれる裁断物をかたどった説明書みたいなものに柄のコピーが張り付けてあったり、別紙にどこどこから何センチの場所に、みたいな感じで明確になっていることが多いんですけど、たまーに荷物がきても不明なことがあります。円滑な準備ができるように刺繍位置はあらかじめわかるようにしておくと良いですね。

第2位 生地キズ、汚れの正体が分からない

刺繍をいれる裁断物というのは、何枚か生地を重ねてパーツの形に裁断します。1枚1枚を確認できないので、たとえ生地の汚れやキズがあっても気づくことが難しいんですね。気づくのは裁断物を広げたとき、刺繍をいれるタイミングや、最悪刺繍を入れた後に気づくことがあります。刺繍をいれる前だったらまだしも、刺繍を入れた後だと、もう責任の所在が分からなくなります。ほとんどの刺繍屋さんが経験したことがあると思うんですけど、例えば胸に刺繍するとき、裾のほうなんてほとんど注視しないので、刺繍が終わった後に整えるときに気づいて「あれーーーっ!?」っていうことがよくあります。

第1位 針が折れる

刺繍屋さんの1番の強敵なのではないでしょうか。
人の手では避けることが難しく、機械から一瞬たりとも目を離さずにいないと生地がサヨナラしてしまう恐ろしい現象です。刺繍は機械が縫ってくれるので、その隙に検品だったり次の裁断物の準備だったり、目を離さないと次に進まないんですね。機械からバキンという音が聞こえた瞬間はサーっと青ざめます。折れた針はどこかに紛れ込んでいると大変なことになるので必ず見つけ出し、刺繍が終わったあとも検針機にかけて万全な状態にしなければいけません。折れたっていうことはとがっていない針がグサグサ生地に刺さるわけなんで、まぁー生地がズタボロになってだめになってしまうことがほとんどなんですけどね・・・。どの刺繍工場にも魔物が住んでおりまして、最後の1回、針が折れる、糸が切れても機械が止まらない、最後ということで油断している我々の心に喝をいれてくれる厄介な魔物です。

プリントあるあるTOP3

第3位 色味の調整が上手くいかない(インクジェット)

インクジェットに関しては、画像データで頂くことが多いです。
イラストレーターやフォトショップで作られたデータはパーツごとに色調整ができるんですけど、1つの画像データだと、全体的には調整できても細かな色調整ができないんです。例えば1部分だけ青味を強くしたくても、全体的に青みを強くすることしかできないので、他の部分に影響がでてきてしまうんです。細かく色調整を要求するかもしれない!と第6感がささやいた場合は、イラストレーターやフォトショップで作成したデータでお願いするようにしましょう。

第2位 色がサンプルの時と違う(昇華転写)

昇華転写の1番の厄介なところです。
このプリントは温度、湿度に影響されるので、夏にサンプルを行って冬に量産に仕掛かると色が変わってしまうことがあります。可能な限り温度・湿度は同じ条件で刷るんですけど、それでも難しいです。色だしだけでもコストはかかってきてしまうので、できれば同じ季節に量産まで進行できると良いです。昇華転写プリントをよくわかっている方は、サンプルから量産までのスパンを短くしてくれています。とても助かります。

第1位 黒が黒にならない(シルクスクリーン)

ラバープリントの時におこりえます。特に分かりやすいのが、黒の生地に対して黒のプリントをすると分かるんですけど、ラバープリントって少し光沢がでるんです。さらに厄介なのは、プリントした瞬間は真っ黒なんです。これを乾燥すると、色が変わって見えちゃうんです。なので、真っ黒のプリント色を希望する場合は、ラバーではなく染み込みのプリントがオススメです。

エンボスあるあるTOP3

第3位 型が生地と合わない

エンボスの型は0.何ミリの違いで仕上がりが変わります。
なのでどんな生地に加工するか分からないまま型を作ることはリスクが大きいです。たまに急いでいるからという理由で型の作成を先に進行してくださいっていうときがあるんですけど、やめた方が良いです。いや、やめましょう。

第2位 プレス跡が消せない

町で見かけるエンボス加工がされている商品の柄の周り、見てみると分かります。お安めの服だとさらに良く分かるんですけど加工の周り、なーんか跡があります。線が入ってたり、光沢があったり、これがプレス跡です。エンボス加工は手法を変えればアクリル、レーヨン、ポリエステル、綿などいろいろな生地に加工できるんですけど、ポリエステルに関しては比較的ごまかしがききにくい特性を持っているので注意が必要です。このプレス跡をつけないためにはプレス機の設定というよりも型の作り方を変える必要があることが多いので、量産にかかる前に必ず相談をするようにしましょう。


第1位 別の生地で加工を依頼

先ほどお伝えしたとおり、エンボスの型は0.何ミリの違いで仕上がりが変わります。なので、例え同じ型を使用しても薄い生地と厚い生地では仕上がりが変わります。プレス跡についても同じで、2つの違う生地で同じようにプレス跡をつけないようにすることは難しいです。ただし似たような厚さ、伸び具合であれば同じ型で試しにエンボスしてみる価値はあるので、すべてにおいて型を新しく作り直す必要はありません。さらに言えば、これは生地を型に挟み込んで加工する浮きだたせる方のエンボスの場合で、沈ませるタイプのエンボスは型を押すだけなのでどんな生地でも同じ型で加工をすることができます。

いかがでしたでしょうか?
以上が、加工3種類のあるあるです。
加工は注意しなければいけないことがたくさんありますけど、せっかく付加価値をつけるならより良いものにしたいですよね。是非ご参考にしていただければと思います!

加工のことで気になった方は是非HPからお問合せいただければと思います。
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