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泡沫のまにまに

 捧ぐ。

夏の亡霊を探してくるといったあの子を
どうしても 忘れらないね

切れたはスニーカーの紐がどうにも邪魔で
アスファルトには解けたアイスクリーム
蟻が道をつくってた

水族館であなたが指差したあの名前
思い出すたびに涙が出るのは思い出の為?

捧げた祈りで 両手を塞がないで
抗えるだけ抗って

大人になんてなりたくなかった
脆い少女性がまるで泡のようだった

わたしたちの叫びは 宇宙を漂い
アマルガムの彼方へ溶けるんだ

アルタイル ベガ デネブ

アナタがつぶやいた
星の輝き

瞳のなかで輝く
わたしたちの尊い光

夏の匂いがしている

増える思い出の残像が
わたしの首を締めあげる

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