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過去の施策を復活させる

多くの会社で施策をやめた理由を聞くと、あまり明確な理由はないまま、何となくやめてしまっているという場合が多いです。時に過去の施策を棚卸して良いものがあれば復活させることが大切です。


クライアント先の打ち合わせで施策の提案をした際に、「そういえば、以前はやっていたのですけどね・・・」という台詞が発せられることが多くあります。


先日、ある会社で研修を行った際にも、参加者に感想を聞くと「以前は自分達でもやっていた事例が多かった」「なぜ今、やってないのかは不明だがもう1回チャレンジしたい」という声を多くの方が発言していました。


同梱していたツールの在庫がたまたまなくなったのをきっかけに自然消滅したり、ツールのリニューアルをしている間に、抜け落ちてしまったり、担当者の一存で施策を勝手にやめたりと月日の流れと共にツールや施策は自然消滅していきます。


「あの施策はけっこうクレームが多いです」という報告があり、やめてしまった施策があったのですが、「けっこう」とは何名かと担当者を問い詰めてみるとたった1人のクレームをさも多くの人のクレームのように報告していたという場合もありました。


健康食品通販会社A社では休眠客に手書きのお手紙を出すという施策を実施していました。過去の累計購入金額の多いお客様を中心に社員皆で協力し合って書いていて、復活してくださるお客様も多くいました。しかし、社員の方が入れ替わったり、業務が忙しくなったりと施策自体、自然消滅してしまいました。その後、過去の数字を確認した経営者の決断で再度、施策を復活させたところ、以前と同じような成果を得ることができました。


化粧品通販会社B社では、WEB経由の新規顧客にはコストダウンを目的にDMの送付をある時期から止めていました。しかし、後日検証してみると2回目移行率の数字が悪化していることが確認でき、施策を復活したところ数字も以前の水準まで戻りました。


新しい施策を常に考え、実行していくことは大切なことですが、過去に実施していた施策を再度棚卸してみてはいかがでしょうか?中には効果はあったのに、深い理由もなくやめてしまった施策が1つ2つはあるはずです。


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