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面白い人体の仕組みと働き「心臓」「リンパ」

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今回は「心臓」と「リンパ」について解説した記事になりますよ

面白い人体シリーズもだんだん進んできましたね

人間の体は本当に面白いですからということを皆さんに知っていただくとともに自分の勉強にもなっているという一石二鳥のこの企画です

そんな企画にお付き合いいただきありがとうございます

それでは「心臓」「リンパ」のお話の始まり始まりぃぃぃぃぃ!!

みんなよく知ってる筋肉の塊

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出典「ケンガンアシュラ」サンドロビッチ・ヤバ子 だろめおん

心臓は体の左にあるとよくいわれています(サウザーは右側)

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北斗神拳はきかないけど、単純に殴られたら痛い・・・

出典「北斗の拳」原哲夫 武論尊

これは心尖部という心臓の尖った部分が左の乳頭の下あたりにあり、比較的体表面に近いところに位置するからです

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心音を聞くために医師が聴診器を当てる場所です

実際の位置は左右の肺に包まれるように、胸部の中央からやや左寄りにかけてあります

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こんな感じで肺に囲まれています

大きさは握り拳よりもやや大きめで、重さは約200〜350g

右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋に壁で仕切られています

心臓の役割は、全身に血液を送ることです

血液が全身をめぐって右心房に戻り、右心室に送られた後、肺動脈を通って肺に流れます

ここで酸素を受け取り、血液は肺を出て、肺静脈を通って左心房に移動します

酸素を十分に含んだ血液は、左心房から右心室へと移動して、再び全身へ流れていきます

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このため心臓はポンプのように伸縮を繰り返して血液を循環させています

この伸縮のことを拍動といいます

自律神経の働きにより支配されていて意識しなくても勝手に動いています

伸縮の命令を出すのは脳ではなく心臓であり、右心房にある洞房結節が働いています

脳が死んでも、脳死のような生命維持の状態が続くのはこのためです

拍動回数(心拍数)は、成人の安静時で60〜80/分程度です

運動時には120〜180/分程度に上がります

運動すると心拍数が増えて全体としての心筋の酸素消費量は増えますが、1心拍あたりの消費量はむしろ減り、苦しくなります

スポーツ選手は、トレーニングによって1回の白道で送り出される血液の量が増え、運度しても心拍数が上がりにくくなるため苦しくなりにくいといわれています

※ちなみに聖闘士星矢の天秤座の童虎(ライブラのドウコ)は1年に10万回しか心臓が動いていなかったので歳を取りませんでしたとさ・・・

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そういうことです・・・

出典「聖闘士星矢」車田正美

リンパは全身をめぐって病原体から体を守る

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血管と同じで、リンパ管も全身をめぐっており、そのネットワークがリンパ系です

リンパ系は対外からの侵入者と戦って体を守る役割(免疫系)の中心です

体の非自己異物除去システムとも呼ばれています

自分自身の細胞でない異物(細菌、ウイルスなど)を攻撃して排除します

血液中の水分(血漿成分)が細胞間に滲み出たものを組織液と言います

組織液を再び血管の中に戻すのがリンパ管です

組織液は、最近や癌細胞、ウイルス、古い細胞や血液成分の残骸などを運んでリンパ管に入り、リンパ液となります

リンパ液は、体の末端から中心の心臓に向かって流れ、最後に静脈と合流します

リンパ間の各所に分布するリンパ節は、感染の広がりを防ぐ関所のようなところです

リンパ液をろ過し、侵入した病原体を血液循環に入れないためのフィルターです

リンパ節には、病原体のところに駆けつけて抗原となる最近を取り込み、消化するマクロファージがいます

その他、樹状細胞、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を破壊するNK細胞、B細胞、T細胞などリンパ球を始めとするたくさんの白血球の仲間も集まっています

食作用に対して、相手を見極めて攻撃する作戦担当がリンパ球です

作戦には2つあります

①B細胞が産生する抗体による液性免疫

液性免疫は、ヘルパーT細胞からの指令を受けてB細胞が形質細胞へ分化し、特定の異物を攻撃する抗体というタンパク質を産生します

②細胞性免疫

細胞性免疫で中心となって働くのがT細胞の一種の細胞障害性T細胞(キラーT細胞)とNK細胞です

ウイルスは人の細胞に入り込んで増殖するのはみなさん知ってますね

しかし、抗体は細胞に入り込んでしまったウイルスに対しては効果を発揮できません

そこで、ウイルスごと感染した自身の細胞もろとも破壊するのです(まるでゼノやん)

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出典「HUNTER×HUNTER」冨樫義博

ヘルパーT細胞が放出したインターフェロンなどのサイトカインという物質により、活性化された細胞障害性T細胞がパーフォリンを分泌するなどし、感染細胞を攻撃、排除します

リンパの流れは2つある

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出典「HUNTER×HUNTER」冨樫義博

リンパの流れには深部リンパと表在リンパの二つのルートがあります

深部リンパは、筋肉の間や下、胸腔と胸腔野中を走り、基本的には血管に沿っています

表在リンパは皮膚のすぐ下(筋肉の上)を流れています

ほとんどは皮膚から集まっていますが、一部は深部リンパから合流します

さて、体のむくみは、通常より水分が多く溜まった状態なのですが、例えば、1日立ち仕事をした場合、筋肉を動かさないとリンパの流れが悪くなるため、夕方には脚がパンパンになります

むくみは皮膚で触れてわかることが多いので、皮膚の下に水が溜まると思いがちですが、体の深部にも起こっています

癌の治療や炎症が原因となってリンパの流れが停滞して、腕や脚がむくむことがあります

このむくみをリンパ浮腫と言います

リンパ浮腫を発症した場合は、専門医を受診して、悪化を防ぐことが肝要です

リンパ浮腫の患者に適応するリンパマッサージは、専門の施術者が行う医療マッサージです

なので、美容目的で行われるあのリンパマッサージとは違うので注意が必要です

リンパの流れをよくするには??

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流れまくり・・・

出典「範馬刃牙」板垣恵介

リンパマッサージと聞くと、リンパの流れる方向にマッサージしなければいけないイメージがありますが、実際はそうでもありません

リンパ管には弁がついていて、たとえ逆方向に動かしても一方通行にしか流れません

リンパ管は体の深部にある太いものから細胞の周囲にある毛細リンパ管まで、全身に張り巡らされています

なので、皮膚表面を差するだけでもそこそこリンパの流れは改善します

一方の太いリンパ間にアプローチしたい場合は、マッサージよりも、運動をして腹筋や呼吸筋を動かす方が効果的です

詳しくはこちら

リンパ節の腫れは病原菌とバトルしている最中です

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バトル真っ最中

出典「ワンパンマン」ONE 村田雄介

リンパ節は、細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入するのを防ぐ前線基地と言ってもいいでしょう

傷口などからウイルスが侵入して、白血球の一種であるリンパ球と好中球との戦いに勝ち抜いた場合、さらに戦いながらリンパ管内の奥深く侵入していきます

腕や脚などのリンパ管が赤いスジとして見えたり、リンパ節が腫れて痛むのは、ここまで到達した最近やウイルスとリンパ球がガンガンバトルしているためです

体内に侵入した病原体をリンパ球と好中球が退治した場合、その後もリンパ球はこの時の病原体による抗原を記憶し続けます

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もしかしたらこいつが最強なんじゃね?

出典「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦

そして、この抗原の記憶は新しく生まれてくるリンパ球にも伝達されます

このため、再び同じ病原体が侵入したときにも素早く発見し、増える前に退治してしまいます

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出典「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦

一回かかると再びかからないのはこのためです(素晴らしい人体)

また、予防接種は病気にならない程度に少しだけ病原体を体に入れたり、毒性のない病原体の成分だけを入れるなどして抗体を作っておく予防法です

まとめ

心臓は全身に血液を送るのが仕事

そして筋肉の塊で、脳からの指令で動くのではなく心臓自身でビートを刻んでいる

故に、脳が死んでも心臓は死なず

リンパ系は免疫系の中心的存在

そして感染の広がりを防ぐ関所的役割

リンパ節は、最近やウイルスなどの病原体の侵入を防ぐ役割を担っている

体内に侵入した病原体をリンパ球と好中球が退治した場合、その後もリンパ球は病原体を記憶して、次に入ってきたときに速攻で抹消する

今日言いたいことはそれくらい

最後まで読んでくれたあなたが大好きです

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