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流星群と式根島とそこでの出会い(回顧録)

さて。note、始めたばかりだから当然のことながら方向性はまだ何も。なので昨日に続き、今日僕が生きた時間の中でパッと頭の中を横切ったことをちょっとだけ突き詰めてたどり着いたことを書いてみます。

式根島で過ごした頃の話です。

今から25年くらい前、当時バックパッキングであちこち出かけてはソロキャンプをしてた僕は、「なるべく安くて、できれば水辺が近くて、移動もそれほど時間かからない」場所を探していたところ、伊豆七島の一つ、式根島に辿り着きました。船で一晩で着けるし、島内の移動も徒歩で可能だし、食料の調達も不便でないし、いざとなったら郵便局があってATMあるし、しかも素敵なキャンプ場はタダだし!とほぼパーフェクトな条件の目的地を見つけて小躍りした僕は、早速荷造りして単身渡島。

基本的に僕のバックパッキングはいつも単独行でした。旅をしている時、寂しさや孤独はどこかにありましたがでも必ず旅先ではいくつかの出会いや交流があって、僕はソロキャンプや単身移動がつまらないことと全く思えなかったし、むしろ身軽さと楽しさばかり感じていました。

この時の式根島もそう。単身でキャンプ場着いてテント設営して自分の「縄張り」作ったあとは、目の前の入江で気が済むまで素潜りしたり、島内を散策したり温泉入ったりしてるうちにいつのまにか沢山の人たちとの交流に恵まれました。

キャンプ場で食料と交換で素潜り用のフィン(足ひれ)をくれた外国人ソロキャンパーだったり。僕と同じく単身で来たものの頭の中は「女の子との出会い(つまりナンパ)」ばかりの同年代の会社員君。結構大きなアウトドアサークルの団体さんで夏休みキャンプに来た社会人の皆さん。特にこのアウトドアサークルの皆さんには晩ご飯も招待(もちろんキャンプ場なので屋外での食事ですけど)してくれたり、旅から戻った後も何人かから連絡頂いて、都内で食事したり、お部屋にも招いて下さったり。まだ学生だった僕は社会人の女性のかたに優しくされてすっかりのぼせていた記憶だけが残っています(笑)

で、そうそう流星群のお話でした。
式根島滞在中にちょうどペルセウス座流星群の極大がやってきて、こうしてキャンプ場で知り合った皆さんと「これは観察するしかないね!」となり、一斉に海岸で寝転がってお喋りしながら数時間、視界のあちこちから流れ来る流星を飽きもせずに眺めていました。夜空にはあんなに星が沢山あるんだって知ったのもあの時。流星って一つ一つみんな明るさも、その軌跡も違うんだって知ったのもあの時。夜の海岸に吹く風があんなに心地よいんだって知ったのもあの時。そんな流星群観察でした。

後年、あの時に知り合った方のうち、数名とはFacebookと言う超絶便利なSNSのおかげで再会を(ネット上ですが)果たすことが出来ました。旅先の出会いって、そうやって直接交わる時間自体は決して長くないのに、交わらなかったそれぞれの人生の時間までも不思議と受け入れられてしまう、そんなところにあったりしませんか?そんな予測のできない旅が僕にはちょうど良かったのだと今は思います。

ちなみに先述の「ナンパ目的でソロキャンプに来た会社員君」は既に全身真っ黒で現地の人みたいになってた先住の僕に「一緒にナンパしようよ」と声をかけてきましたので、そこはしっかりと…一緒になって女の子に声をかけてました(笑)若かりし頃の楽しい思い出です。

はぁ、今日もまたとんでもなくまとまりがないままとなりましたが…

懲りずにまた書きます。おしまい。





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