強者の行進

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「羽虫」(強者の行進 1)

ここ数日は一人の時間が長く続いた。
学校に行って帰るだけの毎日のなかで、そう人と会話することもない。サークル棟に寄ってみても、タイミングが悪いのか珍しく誰にも会えないままだった。授業中は気紛れにノートをとったり落書きをしたり、後ろの席に座った一学年下の女の子たちの恋バナを適当に聞き流しては机に突っ伏して意識を手放す。

自堕落な日々だ。
それでも毎日学校に行く、という名目だけの仕事をこなして自分を

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