Tsudukeru

ダイエットの向こう側

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最近の記事

チキン南蛮弁当タルタルソース

最近はやたらとライバルが増えた。 コンビニという、専門店を撃破する味を生み出す組織だ。 さらに、再現性、アレンジ、デザイン、広告など、我らローカル弁当は到底敵わない。 あ、 申し遅れました。 私、"チキン南蛮"です。 一昔前は不動の人気を誇っていました(ドヤ顔) 人気を維持する為に考えたのが、タルタル乗せです。 黄金比率でしょ(エビデンスはない) でも社会変容に問題があって、、、 『ヘルシー思考』 私からしたら なんやねんヘルシー思考って! 美味いもんを我慢

    • (優しい)お父さん

      ぼくのパパは、七福神のお腹が出ている人と同じお腹です。 説明すると、お腹がでているという意味です。 「お父さんのお腹にはあかちゃんがいるんだよ」 と言いますが、あまり面白くありません。 お母さんは昔に比べて10kgも太ったらしいです。 なんで大人になるとみんな太ってしまうのだろうか。 そんな僕の疑問がひっくり返る時がきました。 僕の通う小学校で初めて授業参観がありました。授業は、お父さんお母さんと協力して問題を考え発表する授業でした。となりの席のゆきちゃんのお父さん

      • 守護霊からのお告げ

        私は物心ついた時には"すでに"見えていた。みんな見えているものだと思っていたが、そうではなかった。 「誰に話しかけてるの」 幼稚園の時、好きだった男の子に言われた。 「おばぁちゃんだよ」 そう答えた私を見る男の子の顔は、今でも忘れられない。 それからは、人前でおばちゃんと話す事を辞めた。 おばぁちゃんが私の前に現れる時はいつも決まっていた。 4000gで生まれた私は、食欲旺盛だった、らしい。それは今でも変わらないが。 昔から食べ過ぎそうになると周りが、 「もう、ダメ

        • ロボット人間

          「言われたことしか出来ないって、ロボット人間だね」 「なんで言われた通りにやらないんだよ」 世の中、言われた通りにやっても皮肉られ、言われた事以外やっても怒られる。 どっちが正しいか、私は証明した。 私は、学生の頃から給料が安定の「公務員」になると決めていた。他と比べて秀でてるものもないし、やりたいことも特にない。親からも「公務員になりなさい」と勧められていた。 「公務員なんてつまんないぜ、自分の意見なんて通らないし、上から言われたことだけをやるだけだよ」 大学時代、

        チキン南蛮弁当タルタルソース

          型破りな男

          「言われた事だけしか出来ない作業人間になるなよ」 「レールに乗った生き方はつまらないぞ」 世の中、型にハマりつまらない人生を送っている人だらけだ。 そんな私は、時に天邪鬼と揶揄されるが、型破りな人生が性に合っている。 「その内、起業するんだ」 が男の口癖である。 男は学生時代のバイトから型破りが始まっていた。 コンビニでは、 「こっちの方が絶対売れる」 と、陳列を勝手に変え、ガソリンスタンドでは、ユニフォームを着ずジーパンTシャツになり、さらにコールセンターでは、友

          型破りな男

          タイムマシンとプラシーボ

          食文化が進み"肥満"という概念が生まれ、1863年ついに世界初のダイエット本が発売された。 太っている事は富の象徴から、不健康へとベクトルが変わった瞬間でもあった。しかし不健康と言っても、体が痛くなるわけではないので、浸透するまでには至らなかった。 時は2040年 ダイエットの研究に熱が入る男がいた。 青年はダイエット研究を始めて20年、どうしても仕上げたい論文があった。 それには、 過去に行く必要があった。 それまで青年は歴史をさかのぼり、流行ったダイエット50種

          タイムマシンとプラシーボ

          不思議な箱物

          国が裕福になり、膨よかな人が量産された。 そんな裕福になった国の大都市に、突如大きな箱物が建てれた。 完成すると人々は「待ってました」と言わんばかりに、吸い込まれるように箱物に入っていった。 ケイコは呟いた。 「みんなバカね。あんな箱物に行くなんて。あんなもん食べるからだよ」 ケイコの食はシンプルで、 お米、味噌汁、焼き魚、漬物 焼き魚は変わるが、朝昼晩だいたい同じ。 悪魔の粉と称された白い粉は、形を変え色を変え、お茶の間にすぐに浸透した。 「う、うまい」 「何個

          不思議な箱物

          ダイエットという病

          振り返ってみると、私の人生ってダイエットそのものかもしれない。 口いっぱいにパンケーキを頬張った罪悪感を、今日も正当化。 「これで食べ納め」 ダイエットを始めたのは、中学生の時。忘れもしない、母に「太っていると、からかわれるから痩せなさい」と言われ、始めたのがウォーキング。全然痩せなかった、というより痩せる気がなかった。 それから 「ヨーグルトダイエット痩せるらしいよ」 「えー、私はブートキャンプ派だよー」 と、よこ聞きしたのをすべて真似た高校時代。異性を意識してからは

          ダイエットという病

          ダンスが痩せるって聞いたんだけど

          "痩せるダンス" 動画のタイトルに乗せられ、踊った。 蝉が鳴く真夏の中、蒸し風呂状態になった部屋で踊った私のTシャツは、びしょびしょに濡れていた。 「ふー、こりゃ痩せるわ」 10分踊り続けた私の膝は、笑っていたが、座る前に体重が減った事を確認したかったので、体重計に乗った。 「えー、こんなに汗かいたのにたったの1kg」 文子はがっかりした。膝の笑い具合いとイコールは-3kgだった。しかし文子は冷静になり考えた。 「ん、待てよ、1回で1kgって事は10回やると、、」

          ダンスが痩せるって聞いたんだけど

          FatGPT

          1ヶ月で10kg痩せる方法教えて。 1ヶ月で10kg痩せる為にすることは、摂取カロリーが消費カロリーを上回らない事です。その為には、適度な運動をしましょう。 「チェッ。何がAIだよ。誰でも分かる答えなんか出しやがって。使えないなっ」 社会人になって15年、よしおのお腹にはしっかり脂が乗っかっていた。 らーめん、ギョーザ、チャーハン、ビール。 近所にある中華屋さんに週1回は通い、毎回ラーメンセットを頼む。このメニューは昼食や夜食ではない。飲んだ後の〆である。さらに、冷

          手紙

          綾子さんへ もう40になりましたか。 結婚して子は2人ほどもうけ、幸せな毎日を過ごしている事でしょう。 ケンタッキーは今でも好きですか。 小学生の時は週末、よく食べていましたね。ドラム1つでご飯を2杯。そんな豪快な姿は、おばあちゃんを喜ばせていましたね。綾子が喜ぶ顔がまたみたいと、おばあちゃんは、毎週のようにケンタッキーのチキンをバスケットで買ってきていたね。1人で10ピースも食べる綾子は親戚から大物になるかも、なんて言われたりして。 現在私は大学1年、ようやく親元を離

          食後のデザート

          いつからだろうか。 食後には、必ずデザートを食べないと、気がすまない。 だから、 だから、 痩せない ってのは、分かっている。 デザートを1個だけにしたらいいじゃん、というアドバイスはすでに100回は聞いているので、全く刺さらない。 今からワガママを言います。 デザートを食べながら痩せる方法がないのか、と探しているのが "いま" である。 反論は受け付けない。 ワガママと分かっているからだ。 「キヨミー、土曜日のランチ、ジョナ(ホテルビッフェ)行こうよ」 ダイ

          食後のデザート

          もう恋なんてしない

          「あーーー、もうイヤだっ。何の為にやってるのか分からなくなってきた」 サトミは、痩せる為に食事制限をしていた。あらゆるダイエット法がある中で、食事制限を選んだ理由は、 "お金がかからないどころか、食費が浮いて一石二鳥" だからだ。 食事制限3日目にして試練がやってきた。それは、夏真っ盛りの7月のバーベキューの事だった。 「今日ぐらいいいじゃん」 「えー、でも、、、いや、今日はこれにしておく」 左手に持った炭酸水のキャップを開け、グビッと飲むと、それを見ていた社長が近寄っ

          もう恋なんてしない

          合理主義<非合理主義

          私はこの年になってやっとわかったことがある。 合理的にやせるには、「たべない」が1番だ。しかし、しかしだ、それが難しい。空腹時に炊き立ての白米、たっぷりのソースがかかったトンカツを目の前にして、私は、我慢なんてできない。 話は変わるが、私は非合理な行動をするやつが嫌いだ。同期入署に非合理代表みたいなやつがいて、 「刑事ってのはなぁ、足だよ、毎日パソコンと睨めっこしても犯人は捕まえられねぇぜ」 と言い出す始末だ。 ”事件は現場で起きてるんだ” などのドラマを見過ぎたせいだ

          合理主義<非合理主義

          〆のラーメン

          どういうわけか、〆に食べるラーメンが地獄の入口と分かっていても、一口目を食べた時の"あの幸福感"が、いつも、背中を押す。 という悩みを友人したら、 「ご飯をしっかり食べて飲み会に参加したら、お腹が空かないのでは」 とアドバイスを頂いた。 その通りにやってみたが、やはり〆のラーメンを食べてしまった。その日は食事を食べてしまったので、カロリーは倍になってしまった。一瞬友人に怒りを覚えたが、結局食べたのは自分のせいだ。 そうなってしまうと、飲み会の前から〆のラーメンが気になる

          〆のラーメン

          スパルタロボット

          「意志が弱い人間は誘惑にすぐ負けてしまい、1年の目標を書き初めするも達成した試しがない。そんなあなたにピッタリなロボットを開発しました」 心理学者ミズノ氏は長い月日をかけて、誘惑に負けない為のトレーナーロボットを作った。 手始めに、ダイエットをしてる方100人を治験者にすることにした。ダイエッターは幾度となく襲ってくる誘惑に勝たなくてはならない。だから今回のロボットはお互いウィンウィンである。 早速治験者はロボットを家へ持って帰った。ロボットと言っても見た目は小犬、犬型

          スパルタロボット