The Tracks of My Tears 歌詞と対訳

楽曲について

The Tracks of My Tears / written by Smokey Robinson, Pete Moore, Marv Tarplin
スモーキー・ロビンソンは、自らが率いるザ・ミラクルズのボーカリスト/モータウンの創始メンバーとしてだけでなく、数多くの古典を生み出した偉大な songwriter でもあります。この曲はザ・ミラクルズの他メンバー2人との共作で1965年のヒットナンバー。リンダ・ロンシュタットはじめ数多くのカヴァー・バージョンが存在するのも、名曲たる所以なのでしょう。

曲を聴く前にイメージしたいこと

ピーター・バラカン著「ロックの英詞を読む」他、数多くの翻訳記事でライミングのお手本のように扱われている曲ですが、ライミングのみならず曲全体の構成もまさにパーフェクト。
ヴァース/コーラスの4ラインに起承転結が巧みに織り込まれた上で、1stコーラスにおける涙の理由は 2ndヴァースで「ああ、失恋したのね」と解明されるストーリー性(これによって全く同じ言葉を用いた1stコーラスと2ndコーラスの聴こえ方が変わってくる)。
あらゆる意味でsongwriting の金字塔のようなこの曲の魅力を知った後に、他の曲を聴くと様々な発見があります……それではどうぞ!

歌詞と対訳

People say I'm the life of the PARTY
みんな僕のことを パーティーの盛り上げ役だって言う
'Cause I tell a joke or TWO
冗談をよく言うから ってことらしい
Although I might be laughing loud and HEARTY
でもね 僕がそうやって心底大笑いしてる時って
Deep inside I'm BLUE
本当は 悲しい気分を紛らわせているんだよ

[Chrous]
So take a good look at my FACE
ほら 僕の顔を よく見てごらん
You see my smile looks out of PLACE
この笑顔は どこかぎこちないだろ
If you look closer it's easy to TRACE
もっと近くで見れば すぐ気づくはずさ 
The tracks of my tears
僕が流した 涙のあとに

I need you, need you
君じゃないと 君じゃないとダメなんだ

Since you left me if you see me with another girl
君にフラれた後の話だよ もし僕が別の子と一緒にいるのを君が見たら
Looking like I'm having FUN
きっと楽しそうに 見えるだろうね
Although she might be cute she's just a substitute
でもね たとえどんなにキュートでも その子は所詮代わりにすぎない
Because you're the permanent ONE
君こそが 本命だったから

[Chorus] 繰り返し
So take a good look at my FACE
ほら 僕の顔を よく見てごらん
You see my smile looks out of PLACE
この笑顔は どこかぎこちないだろ
If you look closer it's easy to TRACE
もっと近くで見れば すぐ気づくはずさ 
The tracks of my tears
僕が流した 涙のあとに

OUTSIDE I'm MASQUERADING
表向き 僕は楽しいふりをしていても
INSIDE my hope is FADING
心の中で 僕の望みは色褪せていく
I'm just a CLOWN since you put me DOWN
君に振られてから 僕はただの道化師さ
My smile is my MAKE-UP I wear since my BREAK-UP with you
君と別れて以来ずっと 僕の笑顔はツクリモノだよ

[Chorus] 繰り返し
So take a good look at my FACE
ほら 僕の顔を よく見てごらん
You see my smile looks out of PLACE
この笑顔は どこかぎこちないだろ
If you look closer it's easy to TRACE
もっと近くで見れば すぐ気づくはずさ 
The tracks of my tears
僕が流した 涙のあとに

  • tell a joke or two は直訳だと「一つ二つ冗談を言う」ですが、or two含めて慣用句的に用いているようなので、そこまで落とし込んでません。直後に出てくる blue に語尾を合わせているのでしょうね。

  • リンダ・ロンシュタットは当然 girl は guy、she は he に変えて歌っています。男性目線から女性目線に歌詞を変えても語感は変わらないから英語って便利。だからこそ songwriting という文化が生まれたのかも!

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