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土屋ゼミ 2022年10月 熊本合宿

 こんにちは!土屋ゼミ10期生の高野明徳です。今回のゼミジャーナルでは、10月に開催された熊本合宿についてリポートします!

 前日の7日から個人的に熊本に前乗りしていたゼミ生も何人かいたようですが、ゼミとして全員で動き出したのは8日から。
 午前10時に熊本日日新聞本社前に集合し、そのまま熊日内の新聞博物館を訪問しました。熊日の新聞博物館は日本で最初にできたものということで、やはり歴史を感じる重厚さがありました。
 館内にはかつて実際に使用されていた活版印刷の機械や熊日の重要記事、当時の記者の道具などが展示されており、なんと実使用された活版印刷用の活字をお土産としていただきました!自分がもらった活字がどの文字のものか、ゼミ生同士盛り上がる一幕も。

<写真①>お土産の活字。私は「独」の文字でした。

 さらにちょうどプロ野球ヤクルトスワローズの村上選手が56号本塁打&三冠王を達成した直後ということで、熊本出身である村上選手の足跡をたどる特別展示も開催されていました。プロ2年目に使用していたバットやサイン入りのスパイクなども展示してあり、これにはゼミ生も興味津々でした!

<写真②>新聞博物館にて。説明を熱心に聞くゼミ生たち。

 その後は熊日のOB記者である河原畑氏を熊日本社の会議室にお招きして、土屋先生によるインタビューを見学しました。土屋先生の話の引き出し方はとても上手で、これから自分たちも同じことをしなければならないと考えると、身が引き締まる思いでした。

<写真③>インタビューの様子。当時の貴重なお話を聞くことができました。

 インタビュー終了後は熊日編集局次長の亀井氏に案内していただき、熊日の印刷工場を見学させていただきました。新聞の印刷に使用するロール紙は温度や湿度の管理に細心の注意が必要とあり、専用の倉庫に収納されていました。見渡す限り巨大なロール紙が並んでいる光景はまさに圧巻でした!

 ランチは熊日の社員食堂でいただきました。なんと奥の窓から印刷工場が見えるなど、新聞社らしい仕掛けも用意されていました。メニューもワンコイン以内のお値段で豊富なメニューを頼むことができるとあり、学生も大盛り上がりです。日替わり定食はアジフライ定食とカレーうどんが用意されており、そのどちらかを頼む学生が多かったです。私はアジフライ定食を頼んだのですが、揚げたてのアジがとてもふっくらしていて、今まで食べたアジフライの中で本当に一番おいしかったです。ごちそうさまでした!

 さらにその後、熊日のデスクの様子や、実際の編集会議を見学しました。編集会議では既に発行した紙面の振り返りやその日発行する記事の扱い方の決定、デスク間の調整などが行われます。独特の雰囲気があり、新聞の編集に携わる方々の誇りのようなものを感じることができました。
 社内見学で特に印象深かったのは、ヤクルトスワローズの村上選手にまつわるお話でした。当時熊日では「村上選手が56号のホームランを打った場合、号外を発行する」と決めていたそうです。しかしシーズン最終戦まで56号は出ず、事前に用意していた紙面が無駄になる…と覚悟した最終戦の最終打席、なんと村上選手が56号のホームランを放ったのです!奇跡的な展開で無事号外は日の目を見ることになりました。当時の様子がとてもよく伝わってきて、聞いているこちらまで心が熱くなるお話でした。

<写真④>熊日社内の様子を見学。亀井氏(左端)が丁寧に説明してくださいました。

 新聞社見学終了後は、熊日OB記者の高峰氏、亀井氏、土屋先生が懇親会を開催してくださり、熊日本社からほど近い居酒屋にてコース料理をいただきました。料理のボリュームがとても充実しており、ランチにアジフライを食べたこともあってかなり満腹になりました。一方でその中でも熊本県の地鶏を使用した炭火焼きは非常においしくて箸が止まりませんでした。(笑)
 21時ごろには懇親会もお開きとなりました。熊本での宿泊先は各自別々に取っていたため、解散後は各々別の方向に向かっていくことに。熊本でゼミ生全員が集まる機会はこれで最後となりました。

<写真⑤>懇親会の様子。和気あいあいと歓談を楽しめました!

 翌日の9日は、熊日OB記者の方にインタビューする予定の学生が3組いたため、その学生たちは熊日本社にお邪魔し、予定が無い学生は1日熊本観光を楽しみました。
 私も午前中にインタビューを行い、熊日のOBで社会部長や常務取締役を歴任された荒牧氏にお話を聞かせていただきました。長年にわたって同和問題をはじめとする差別撤廃に取り組んできた第一人者であり、現在も著作の出版に向けた活動をするなど、精力的に活躍していらっしゃいます。本当に勉強になるお話ばかりで、多くの学びを得ることができました。
 午後は予定が無かったため、空いた時間を利用してランチに熊本名産の赤牛(あかうし)丼を食べ、その後熊本城にも訪ねるなど、しっかりと熊本を満喫しました。(笑)


<写真⑥>9日に訪ねた熊本城。堂々たる風格です。

 今回の熊本合宿では新聞博物館や編集会議の見学など、新聞というメディアへの理解がより深まる体験ができました。最後になりますが、とても親切にいろいろと案内してくださった亀井氏をはじめ熊日の方々、そして熊日との調整など様々な計画を練ってくださった土屋先生に感謝申し上げます。ありがとうございました!

<写真⑦>熊日本社前で撮影した集合写真。

文責:土屋ゼミ10期生 高野明徳