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あらゆる周辺に関心をもって、そのものの輪郭を探りたい

明けがた5時の空をみていた。薄暗くて、やけに質感のある空の真ん中に、柔らかな輪郭線の薄べったい雲が浮かんでいる。質感と薄さが対比して、雲がまるでポッカリ空いた穴のよう…

穴のよう、じゃなかった。よくみると、実は一面が雲に覆われていて、さっきまで見てた雲が空だと気づいた。周辺がそのものをかたちづくっていた。眠気なまこが覚めた。

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書き出しと関係あるようで全く無いが、自分の仕事について考えていた。作る仕事(主にウェブ)で、話をまとめたり指示や管理を行う、制作ディレクションという職に関わっている。直接の作業はあまりしないものの、あくまで「作る人」として仕事をしている。

会社によると思うけど、自分にとってディレクション(方向づけ)はどこか一方から言われたことに応じるものではない、と思っている。何を、何のために、いつ、誰と、どのように作るのか。そのものの在り方を探ることもあれば、あらゆる周辺から輪郭を探ることもある。

ビジネスニーズとユーザニーズのマッチング。予算とアサインやリソースの配分。リサーチとポジションマッピング等の具体策。法とポリシー。人と人と人と人。あらゆる要求に、実現性や優先度を踏まえた要件化をしていく。

ある一方を向いても、どこかで不整合が生じる。バランスを取る。落としどころを探る。それを何年もやってきて、ひとつのものを作るうえで、ある視点に固執する理由もないな、と思う。どんな職人でも、それを求める周辺なしに職人にはならない。

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これもこじつけのように書いてしまいそう。先日7payの不正利用が話題になった。

会見をみていて、社長の不理解とともに、なんとなく周囲との関わりのなさを感じた。まるで裸の王様みたい。相当に言いたいまま(言われるまま)でなければ、こんなこと起きなかった(起こさせなかった)んじゃないか、と想像した。

原因はどこにあるのだろう。SNSに意見が飛び交う。末端の実装観点での適正はもとより。セキュリティテスト。大手ベンダー間の責任分解。依頼内容、相応の予算やスケジュール。企業のリスク管理。他にもあるのかな。

直接的な原因はもっと単純でお粗末な不備だったけど、こう書き出せば、いろんな場所・観点から、そのリスクに目を向けることはできたはずだ、と思う。

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自分がセキュリティや技術に疎いから、専門家ではないから、ただ任せたらいいや、という話でもなく、その必要は知るべきかなと思うのです。便利さよりも、もっと根底の価値があるはずなので。

そして、作り手は作り手で、作ることの周辺を当たり前と認識するか、それもあって作れると認識するかでは、結果が違ってくるはず。どんな仕事でも、似たような側面はあるんじゃないでしょうか?

なんだか雑然と書いてしまった。うまくできないこともあるけど、僕はこの仕事が好きだと思える。あらゆる周辺から輪郭をかたちづくっていく。そして、その価値や重要性を感じて、誰かに伝えられる。感謝してもらえる。それはとても誇らしいことです。

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i-plug ディレクタ/デザイナ。若い可能性を未来につなげたい。ひとの認知心理、モノゴトの反証に興味があります。 忍ぶほどの恥もない日常ズボラーのIT土方です。
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