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【SDVX】Ωdimensionの神様たち part4

SOUND VOLTEXにΩdimensionが実装されてずいぶん経ちました。
IV HEAVENLY HAVENまでにPhase5までが配信され、バージョンアップを経て、引き続きV VIVID WAVEにてPhase6が配信され、現在も継続して追加がなされています。基本システムには何も変わりはありませんが、それまで「海洋」だったテーマが「日本神話」に転換されました。ここではそんなΩdimensionに登場する日本神話の神々について見ていきたいと思います。

Ω Dimension -Phase.6-

・ΣmbryØ(烈風刀&雷刀)
建御雷神&火之迦具土神(タケミカヅチ&ヒノカグツチ)

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・火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)

命授ケシ 無慈悲ナル 原初ノ炎
ADVジャケットアーティスト名より

カグツチはイザナミから生まれた神様ですが、火の神様であるゆえに生まれた時にその火でイザナミを焼き殺してしまいました。怒りに満ちたイザナギはアメノオハバリでカグツチを切り殺し、その死体や血からは多くの神様が生まれることとなります。これが「命授ケシ」でありながら「無慈悲」である理由です。日本神話ではことあるごとにどこからでも神様が生まれますが、特に印象的な場面であり、生命を奪ったり与えたりする「火」の重要性が語られているとも言えます。カグツチの神話の中の記述はこの場面だけにとどまりますが、火の神様として、また鍛冶の神様としても信仰されています。

さて、キャラ配役としては雷刀でありながら火の神様ということになり、後述のタケミカヅチのほうが適しているのでは?とも思うのですが、理由としてあげられる一つのエピソードがあります。イザナミが死んでしまったのちにイザナギは深く悲しみ、黄泉の国(根の国)に行ってしまったイザナミに会いに行きます。(死の概念はありますが死後の世界は断絶されてはいません)黄泉の国の中は暗くイザナミの姿は見えませんが、声を聴くことができました。「こんなところまで来てくれてうれしいが、決して私の姿を見ないでほしい。」イザナギは決して見ないと約束をしますが、誘惑に負けて明かりをつけてイザナミの姿を見てしまいます。しかしながらそこにいたのは見る影もなく朽ち果てた身体のイザナミと、その体にまとわせた8体の雷神でした。この雷神の総称を火雷大神といいます。火と雷の関連はここから来ているものと思われ、母を死なせてしまったカグツチが死後に母を守っているともとらえることができます。

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・建御雷之男神(タケミカヅチノオノカミ)

燃ユル血焔ヨリ 無垢ノ光 産マレン
NOVジャケットアーティスト名より

一方、タケミカヅチはイザナギがカグツチを切り殺したときに、その刀についた血から生まれた神様です。武をつかさどる神であり、神話の中でも類まれな怪力の持ち主でもあります。烈風刀への配役を考えると、カグツチと関係がありカグツチより後に生まれた知名度の高い神という点での採用ではないかと思われます。タケミカヅチ自身は嵐の神格もあるため、単純に「烈風」ということも考えられるでしょう。神話においては中津国平定の段で、オオクニヌシから中津国の支配権を奪うことに手こずる部下たちにアマテラスがしびれを切らし、武力でもって制圧するためにタケミカヅチを降臨させました。中津国に下ったタケミカヅチは、さっそくオオクニヌシに対し国譲りを迫りました。オオクニヌシは自分の息子に国譲りするかどうかを託し、タケミカヅチはその息子に対し力比べを持ち掛けました。ここでタケミカヅチは自らの手を剣に変えて、圧倒的な腕力でもってひねりつぶしたため、息子は即座に降参して泣きながら国譲りをしました。・・・烈風刀のわりには腕力で解決する完全なパワー系ですね。

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・*Feels Seasickness...* (野増菜かなで)
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)

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ヤマタノオロチは、スサノオに討伐された8つの頭に8つの尾をもつ巨大な蛇の怪物です。現在の福井にある山の中に棲み、年に一度出雲に下ってくると、村の娘を一人生贄に奪っていき食べてしまいます。イザナミに会うために中津国に下ったスサノヲは、偶然村に立ち寄ったところでこの話を聞き、さらには今年は村に残った最後の娘であるクシナダヒメが食べられてしまうということを聞きます。スサノヲはクシナダヒメとの婚約を条件にヤマタノオロチの討伐を請け負いました。

暴★龍★酔★臨★め・ちゃ・く・ちゃ・やばいじゃ~ん!
NOVジャケットアーティスト名より
超ヤバ激辛★ヤマタノオロチ麺!!!残さず食べてね♥おに~ちゃん♥ヒック
MXMジャケットアーティスト名より

スサノヲはとても強い酒を造らせ、家の八つの門に酒樽を設置しました。酒の匂いにおびき出されたヤマタノオロチは八つそれぞれの頭がそれぞれの酒樽を飲み干し、泥酔して寝てしまいました。スサノヲはそこをトツカノツルギでもって八つの頭を一つ一つ切り落としていきました。最後に切り落された尾の中から天叢雲剣が出てきます。ちなみにヤマタノオロチはすべてをかっ食らうようなその激しさから洪水をモチーフとしていたのではないかと考えられています。、もしかしたらFeels seasickness(船酔い)というのはこちらから来ている…のかもしれません。


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今回はここまで、次回はΩVERFLOW(摩利支天)です

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