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本番で堂々と落ち着いたプレゼンをするための、プレゼン準備や練習方法をご紹介

以前に、本業に関連することで講演をしました。

業界関係者の250名程度の聴衆者へのプレゼンでした。

今回は、プレゼン資料ができあがった状態から、私がよくやっているプレゼン準備 (練習) についてご紹介します。

プレゼンで価値を出すための準備 (4つ)

主には、次の4つをやります。

 () 内のパーセントの数字は累積の完成度です。プレゼン本番の準備が整った状態を 100 とした時に、それぞれが終わった段階での完成水準です。

プレゼンの準備
・各スライドを一言で言えるようにする (20%)
・スピーカーノートを暗記する (50%)
・強調したいところに「感情タグ」をつける (70%)
・プレゼンリハーサル (自分のプレゼンの動画を撮る) (100%)

以下、それぞれについて解説します。

[準備 1] 各スライドを一言で言えるようにする

そのスライドを表示している時に、メッセージを一言で言うとどうなるかを決めます。大抵の場合はスライドのタイトルやヘッドラインが、主メッセージになっています。

その各スライドごとのメインメッセージだけで、プレゼンをつなげて話せる状態にします。

各スライドを一言で表現すると、10秒以内に収まります。まずはプレゼンの要約版を滞りなく言えるようストーリーを暗記します。

もしメッセージだけのストーリーでプレゼンの流れが悪いようなら、全体の構想を見直します。

[準備 2] スピーカーノートを暗記する

プレゼンで話す内容を、台本のようなスピーカーノートにします。

これは人によって準備する人としない人に分かれます。準備する人でもレベル感に差があります。箇条書き程度から、台本のように話し方までしっかりノートに書くまで準備する方もいます。私は、重要なプレゼンには、必ず台本のようなスピーカーノートを作ります。

スピーカーノートは全て暗記します。万が一、プレゼンスライドが表示できなくても、話し言葉だけでプレゼンを成立させることができることを目指します。

ノートを声に出すと、話しにくかったり言いよどんだりする箇所が出てきます。その都度、スピーカーノートを更新します。

暗記方法は、愚直にひたすら口に出して言うことを繰り返します。会社の会議室や自宅での部屋で歩きながらやると覚えやすいです。

もう1つ、暗記でおすすめのやり方は、睡眠をうまく使うことです。寝る前に暗記し、朝起きてすぐに覚えているかを確認します。朝に、実際に声に出して言うとアウトプットができ、アウトプットを通して記憶に定着できます。

暗記でき、プレゼン全体を通して話し言葉だけで流せると、おおよそのプレゼン時間が把握できます。必要に応じてスマホなどのストップウォッチで、スライドごとに使う時間がどれくらいかを確認します。

プレゼンの所要時間を超えそうな場合は、優先度の低い箇所などを削除し、ストーリーを見直します。

ここまでで、完成度は 50% です。

[準備 3] 強調したいところに「感情タグ」をつける

残りの 50% は、プレゼンとしての見せ方、より印象的な話し方をするための準備です。

プレゼンに抑揚や強弱をつけます。プレゼン内容がよくても、単調な話し方では見ている人は飽きてしまいます。そうならないために、重要なところを強調し、プレゼンが終わった後に記憶に残ってもらいやすくします。

強調の仕方で私がやるのは、プレゼンの中でも特に強調したいところに「感情タグ」をつけることです。

感情タグとは、例えば、問題点の提起をする箇所では「苦しい」や「真剣さ」、自社商品やサービスの紹介、解決策、これからのロードマップを伝えるところでは「楽しい」というものです。

エモーショナルなプレゼンにするために、重要なポイントで、どういう気持ちでその箇所を言うかを決めることを「感情タグを付ける」と表現しています。このやり方は、コンサルタントからプレゼントレーニングを受けた時に習いました。

タグを付けることによって、暗記済のスピーカーノートに感情が入ります。

スピーカーノートを声に出す練習でも、その感情を意識して、プレゼンに情緒的な強弱を入れます。感情や強弱に合ったジェスチャーも入れていきます。

ここまでで、完成度は 70% です。

[準備 4] プレゼンリハーサル練習を繰り返す (自分のプレゼンの動画を撮る)

スピーカーノートを何も見ずに言えるようになり、感情やジェスチャーが入っても、実際のプレゼンのような場になると、自然なプレゼンはできません。

プレゼン準備の最後の仕上げに、プレゼンリハーサルをします。

ここで言うリハーサルは、本番前日や当日のステージ等でのマイクやプレゼンスライドの映り方を確認するリハーサルではありません。あくまでプレゼン練習としてです。

会社の会議室などのなるべく大きい場所で、プレゼンのリハーサルをします。同僚など関係者に見てもらうとよいですが、難しければ1人でも可能です (私は1人で部屋にこもって練習します) 。

このプレゼンリハーサルでは、スマホやデジカメで自分のプレゼンの動画を撮り、1回ごとに自分のプレゼンの様子を見て確認します。

自分がプレゼンしている姿を自分で見るのは、慣れないうちは、あまりいい気持ちにはなりません。思っている以上に下手であったり、不自然な動作などが目につきます。

しかし経験上、このプロセスをやるかやらないかで、プレゼン本番の完成度は違ってきます。

プレゼンのリハーサル練習では、毎回、何かテーマを持って臨むとよいです。例えば、以下です。

プレゼンのリハーサル練習
・話し方のスピードに変化をつけたり、あえて沈黙する間をつくる
・感情タグを意識し、エモーショナルな強弱をつけて話す
・ジェスチャーを多めに、大きく使ってみる。話しながら歩く移動も多めにやってみる
・目の前に観衆がいることをイメージし、直接語りかけることを意識する

毎回、撮影した動画をその場で見直し、練習テーマを意識して何ができて、何ができていないか確認します。どのやり方を本番に取り入れるとよいかを決めていきます。

練習テーマが何個かあると、それだけプレゼンリハーサルの練習をこなせます。プレゼン本番までに、自分はプレゼンの練習や準備をやりきったと思える状態になれば、自信につながります。本番直前でも過度に緊張することはなくなるでしょう。

他人のプレゼンから学ぼう

以上の4つに並行して私がよくやるのは、他人のプレゼンを見ることです。プレゼンの雰囲気の作り方を参考にします。

TED の動画を見ることが多いです。検索をすると出てくるので、有名なものをあらためて見返すと、その時々でプレゼン方法の発見や学びになります。

こちらが、Google での「 TED おすすめ」の検索結果 です。

まとめ

今回は、プレゼンの準備や練習方法をご紹介しました。以下の4つです。

プレゼンの準備
・各スライドを一言で言えるようにする
・スピーカーノートを暗記する
・強調したいところに「感情タグ」をつける
・プレゼンリハーサル (自分のプレゼンの動画を撮る) 


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