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ビジネスの 「0 → 1」 「1 → 10」 「10 → 100」 の違いを言語化してみた

今回は、ゼロをイチにすることについてです。

この記事でわかること

・「0 → 1」 「1 → 10」 「10 → 100」 は、どう違うか?
・ゼロをイチにすることの意味
・その後の 「1 から 10」 、「10 を 100」 が具体的にどんな状態になるか

色々な視点で、それぞれのフェーズがどういう状況かを解説しています。

普段の仕事で 「0 を 1 にする」 、「1 を 10 にする」 などの言葉を使う方も、あらためて参考になればと思い書きました。ぜひ最後まで読んでみてください。

よく見聞きする 「ゼロからイチ」 や 「イチをジュウにする」

私はフリーランスで、いくつかのベンチャー企業の経営や事業の支援をしています。

普段の仕事で、「0 から 1」 や 「1 を 10 にする」 という表現をよく聞きます。自分でも 「今はゼロをイチにする段階」、「そろそろ 1 を 10 にする状態に入っている」 などの考え方をします。

一緒に働いているメンバーと議論をしていると、人によって 「0 → 1」 や 「1 → 10」 の意味合いが微妙に違っていることに気づきます。

以下、私の定義で、 「0 → 1」 「1 → 10」 「10 → 100」 の意味を言語化してみました

 「0 → 1」 「1 → 10」 「10 → 100」 の違い

ざっと挙げると、3つは次のような違いになります。

一言で
0 → 1: アイデアから事業の芽を創る
1 → 10: 事業にするための 「型」 を作る
10 → 100: 型で事業を拡大し、より効率化される
もう少し具体的に
0 → 1: 各自がアイデアや自分のやり方で進め、どれが筋が良いかの検証や見極めをする
1 → 10: 見極めたやり方を他の人にも再現できるようにする (型やマニュアル作成)
10 → 100: マニュアル化されたやり方で、皆がよりうまくできるようになる
段階ごとのゴール
0 → 1: 型をつくるかどうかの意思決定がされる
1 → 10: 型ができあがる (再現性ができる) 
10 → 100: 型で拡大し、さらに効率化される (組織で自走する) 
暗黙知か形式知か
0 → 1: 暗黙知の強化
1 → 10: 暗黙知から形式知への変換
10 → 100: 形式知の強化
※ 形式知とは、言葉や図解・数式で説明ができる知識
誰が活躍するか
0 → 1: 天才
1 → 10: 秀才
10 → 100: 凡人
誰が導くか
0 → 1: 起業をする人
1 → 10: 事業にする人
10 → 100: 経営をする人

まとめ

今回は、「0 → 1」 「1 → 10」 「10 → 100」 の意味をあらためて言語化しました。

最後に今回の記事のまとめです。

0 → 1
・どのアイデアの筋が良いかの検証や見極めをしながら、アイデアから事業の芽を創る
・天才や起業家が活躍する
・暗黙知を強化する段階
・ゴールは、再現性のための 「型」 をつくるかどうかの意思決定
1 → 10
・事業にするための型を作り、他の人にも再現できるようにする
・秀才や事業家が活躍
・暗黙知が形式知に変わる。
・ゴールは、型ができあがる (再現性ができる) 
10 → 100
・型で事業を拡大し、より効率化される
・皆がよりうまくできるようになる
・凡人が活躍し経営者が統率する
・形式知の強化
・ゴールは、型で拡大しさらに効率化される (組織で勝手にまわる) 

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