見出し画像

良い質問が良質なコンテンツをつくる (Voicy の人生相談、YouTube のマーケティングを例に)

今回は、質問について考えます。

良い質問によって、どのような効果があるかを自分の身近な例や経験から書いています。

Voicy のリスナーからの質問

Voicy という音声メディアを毎日聴いています。

利用シーンは、自宅での食事の準備や出かける支度中、通勤の駅までの歩いている時など、ちょっとした隙間時間です。

Voicy に限らずラジオ番組に共通するのは、リスナーからの質問にパーソナリティが答えるコーナーです。リスナーからの質問は、仕事や恋愛など人間関係、健康やダイエット、お金のことなど、様々な人生相談です。

質問が良いと、パーソナリティの考えや答えが深くなり、聴いていて考えさせられます。

良い質問と 「三方良し」 

良い問いによって、三方良しが実現します。

[三方良し]
質問者:自分の悩みに直接答えてもらえる
パーソナリティ:質問によって配信コンテンツがつくれる
リスナー:楽しいコンテンツが聴ける

全員に共通するのは、問いかけによって気づきや示唆が得られることです。

質問から得られた YouTube 利用者のインサイト

仕事でも、良い問いによって新しい気づきが得られる経験は貴重です。

前職の Google では、YouTube のマーケティングに関わっていました。

YouTube 利用者へのインタビュー調査を企画・実施していた時のことです。1対1の形式で (デプスインタビュー調査) 、約1時間ほど YouTube 利用者一人ひとりに普段の生活や YouTube の利用状況をインタビューする調査でした。

インタビューでは質問を重ねて対象者との対話が深まると、普段は話さないような奥にある気持ちを語ってくれます。時には、家族など親しい人にもそこまでは話さないような内容になります。

深い対話からの発言や、その時の対象者の表情や仕草も含めて聴いていると、対象者の原体験や思い、行動の奥にある感情を共感できることがあります。

消費者インサイトという 「人を動かす奥にある気持ち」 を見い出せるのは、このような状況になった瞬間や、後からのインタビュー内容の分析であらためて対象者が語っていたシーンを鮮明に思い出しながら議論をしている時です。

YouTube 利用者へのインタビュー調査も同様でした。対象者が話していたこと、そこからの気づきや発見の意味合いから、インサイトが得られました (インサイトは 「自分の時間になったら YouTube を見る」 でした) 。

深い対話につながる質問がきっかけでインサイトが見つけ出し、インサイトをもとに YouTube のマーケティングにつながりました。

なお、当時の YouTube 利用者インタビューからのまとめは、Google のビジネス向けの自社メディア Think with Google で発表をしました。

もし興味のある方はぜひご覧ください。

 「良い質問」 のための質問例

良い質問だと思うは、具体的かつ本質的なものです。

では、どうすれば良い問いかけをつくることができるのでしょうか?

以下は、質問をするために私がよく使うものです。

よく使う質問例
なぜか
要するにどういうことか。本質は何か
何かで例えるとどうなるか
他にはないか (見落としているものはないか)
別のものと比較したら何が言えるか (共通点や相違点は何か)
前提は何か
奥にある仕組み・構造・メカニズムは何か

まとめ

今回は、良い質問が良いコンテンツをつくることを Voicy や YouTube 利用者インタビュー調査を例に書きました。

普段の仕事でもメンバーと議論をしていて思うのは、質問が良いと皆が新しい気づきを得るきっかけになることです。質問から他の人が気づいていない視点が得られ、新たな問題設定やアイデア、解決策につながります。

問いかけの技術は、もっと磨いていきたいことの一つです。

最後に、今回の内容のまとめです。

1.
良い問いによって三方良しが実現する。問いかけによって気づきや示唆が得られる。
質問者:自分の悩みに直接答えてもらえる
パーソナリティ:質問によって配信コンテンツがつくれる
リスナー:楽しいコンテンツが聴ける
2.
過去に自分が関わった YouTube 利用者へのインタビュー調査では、対象者が話していたこと、そこからの気づきや発見の意味合いから、インサイトが得られた。
深い対話につながる質問がきっかけでインサイトが見つけ出し、インサイトをもとに YouTube のマーケティングにつながった
3.
良い質問は、具体的かつ本質的。
質問でよく使うのは、
・なぜか
・要するにどういうことか。本質は何か
・何かで例えるとどうなるか
・他にはないか (見落としているものはないか)
・別のものと比較したら何が言えるか (共通点や相違点は何か)
・前提は何か
・奥にある仕組み・構造・メカニズムは何か

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

ありがとうございます!これからも毎日更新していきます。
3
ビジネスノートを毎日更新。ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略の立案と実行に従事。Google APAC マーケティング部門シニアマネージャーを経て独立。戦略性/学習欲/達成欲/未来志向/最上志向。ブログ: https://www.countand1.com/
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。