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コミュニティを活性化させる条件

今回は、組織やコミュニティについてです。

この記事でわかること

・活性化しているコミュニティの特徴とは?
・現状維持と変化の 「人の二面性」 とは?

こんな疑問に答える内容を書きました。

この記事でわかるのは、組織やコミュニティを活性化させるための条件です。

どういう環境をつくれば、コミュニティ運用がうまくいくかを書いています。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事やプライベートでの参考にしてみてください。

活性化するコミュニティの条件 (4つ) 

人の集まりである組織やコミュニティを活性化させるためには、どうすればよいでしょうか?

コミュニティが活性化する条件は、次の通りです。

活性化するコミュニティの条件
・余白がある
・常連客になる
・コンテクストの共有
・新陳代謝

以下、それぞれを順番に見ていきましょう。

[条件 1] 余白がある

コミュニティがあらかじめ完璧に設計されているよりも、常に未完成である状態が1つ目の条件です。

余白という参加できる余地があることです。

何かが足りなく、誰かがそこを補おうと思えることです。新しく入ったメンバーにも参加でき、最初はお客さんであっても参加することによって 「中の人」 になれます

[条件 2] 常連客になる

コミュニティの中の人になれれば、次第に常連客という存在になっていきます。

これが、コミュニティを活性化させる2つ目の条件です。

常連客が中心的な存在になり、コミュニティに行けばいつも同じメンバーがいるという安心感です。常連客同士で連帯感ができ、仲間意識が芽生えます

[条件 3] コンテクストの共有

メンバーの連帯感が強まると、組織やコミュニティ特有のカルチャーが共有され、浸透していきます。

例えば、コミュニティ内だけで通用するような独特の共通言語です。他には、共通の目的や仮想的の存在です。

中に入らないと見えない文化の共有により、コミュニティ内でのメンバーの一体感がさらに強くなっていきます。

[条件 4] 新陳代謝

コミュニティが活性化させる条件の4つ目は、新陳代謝が起きることです。

常連客ばかりで 「いつも同じ」 という雰囲気は、確かに居心地が良いものです。しかし、そのまま変化がない状況が続くと、刺激が少なくなり次第にマンネリが生まれます。

そこで、新陳代謝という変化が必要です。

新しいメンバーが入る、古いメンバーが卒業をしていくという刺激が一定程度で起こることによって、コミュニティ内の活性化が保たれます。

特に、古参メンバーでも保守的で新しいメンバーの存在に難色を示したり、時には攻撃をする場合は最終的には出ていってもらう強制措置も必要です。

現状維持と変化

ここまで見てきた、コミュニティが活性化する条件は、以下の通りでした。

活性化するコミュニティの条件
・余白がある
・常連客になる
・コンテクストの共有
・新陳代謝

ここで注目したいのは、2つ目の 「常連客になる」 と4つ目の 「新陳代謝」 です。

2つ目の 「常連客」 とはいつも同じメンバーがいることであり、現状維持です。4つ目の 「新陳代謝」 は変化です。

現状維持と変化の両方が必要とは、矛盾しているとも言えます。

矛盾の両立

この2つ、現状維持と変化とは人の二面性です。

人は本質的に、変化を避けたい、このままであろうとします。一方で、人は 「ここではないどこかけ行きたい」 という情動があり、自分は変わりたいという潜在意識を持っています。

組織やコミュニティは一人ひとりのメンバーの集まりです。人に二面性があるということは、人の集合体である組織にも同じような二面性があるということです。

だからこそ、コミュニティを活性化させるためには、現状維持と変化という相反する2つをバランス良く両立することが求められるのです。

まとめ

今回は、組織やコミュニティについてでした。活性化させるための条件について解説しました。

最後に今回の記事のまとめです。

活性化するコミュニティの条件
・余白がある
・常連客になる
・コンテクストの共有
・新陳代謝
[条件 1] 余白がある
完璧な設計よりも、常に未完成。
余白という参加できる余地があり、参加することによって 「中の人」 になれる。
[条件 2] 常連客になる
コミュニティに行けば、いつも同じメンバーがいる安心感がある。
常連客同士で連帯感・仲間意識が芽生える。
[条件 3] コンテクストの共有
組織やコミュニティ特有のカルチャーが共有され、浸透していく。
中の文化や文脈を共有することにより、一体感がさらに強くなっていく。
[条件 4] 新陳代謝
いつも同じ雰囲気は居心地が良いが、変化がないとマンネリが生まれる。
メンバーの新陳代謝により、コミュニティ内の活性化が保たれる。
現状維持と変化 (矛盾の両立) 
人には 「現状維持」 と 「変化」 の二面性がある。一人ひとりの集合体である組織にも同じように二面性がある。
コミュニティを活性化させるためには、現状維持と変化という相反する2つをバランス良く両立することが求められる。

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