組織で新しいことを始める時に抵抗が生じる理由と、抵抗を解消するために必要なコミュニケーション方法
ビジネスにおける組織でのコミュニケーションです。
新しいことへ「抵抗が起こる理由」
ユニ・チャーム SAPS 経営の原点 - 創業者高原慶一朗の経営哲学 という本に、興味深いことが書かれています。
企業など組織において何か新しいことを始める際に発生する、「新しいことに抵抗が起こる理由」です。
新しいことに抵抗が起こる理由
・今までの惰性によるもの
・古くからの習慣は変えにくい
・新しいことを理解する努力は気が進まない
・新しいことを実施したとき、悪い結果が出るのを恐れる
・現在までのやり方や考え方が批判されることに対する反感がある
抵抗を解消するために必要なこと
では、こうした抵抗を乗り越えるためには、どのような対応が必要なのでしょうか?
本書には、抵抗を解消するために必要なことが、以下のように書かれています。
抵抗を解消するために
・新しい変化に適応する方法を十分に研究しておく
・新しい方法の有利な点をわかりやすく説明する
・新しい案を採用しなかったときの不利益をわかりやすく説明する
・できるだけ早期の時点から立案に参画してもらう
・抵抗についてフランクに話し合う
相手視点でのコミュニケーション
これらの解決策からわかるのは、コミュニケーションの大切さです。同じく ユニ・チャーム SAPS 経営の原点 には、次のことが書かれていました。
相手視点でのコミュニケーション
・Said ≠ Heard 言ったからといって、聞いてもらえたわけではない
・Heard ≠ Listened "聞いて" もらえたからといって、"聴いて" もらえたわけではない
・Listened ≠ Understood 聴いてもらえたからといって、理解してもらえたわけではない
・Understood ≠ Agreed 理解してもらえたからといって、賛成してもらえたわけではない
・Agreed ≠ Convinced 賛成してもらえたからといって、納得し行動しようと思ってもらえたわけではない
人に行動を起こしてもらうためには、単に説得するだけでは充分ではありません。理解し納得してもらえるかです。
納得のさらに先にあるのが、共感です。
共感とは、それをやったら何かおもしろそうだと感じるものがあったり、自分もやってみようと思えるかです。
先ほどご紹介した、新しいことに対する抵抗を解消するために必要なことは、「新しい方法の有利な点をわかりやすく説明する」「新しい案を採用しなかったときの不利益をわかりやすく説明する」「抵抗についてフランクに話し合う」などがありました。
説明や話し合う際には、説得するというスタンスではなく、どう伝えれば納得してもらえるか、自分ごととして共感されるかの視点が大切です。
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