一文字アートが出来るまで。
こんばんは!一文字職人ことHITOMOJIの長澤翼です。
この状況下でもしっかり前へ進む気しかありません。
気合とか根性じゃなくてロジックで進みます。
そしてはっきり申し上げます。
私も絵を描いて展示している一人で、オフラインの展示会の開催の目途が立たない事で活動に支障が出ています。
遭難している状況ですが、微かな風を感じているので体制を整えます。
外的要因によって変わらざるを得ない状況ですので、この機会を存分に利用したいと思います。
では本題に入ります。
一文字アートってどうやって作っているの?
※何処からその発想がくるの?という事も含んだ質問です。
この質問は意外と多いので明確にしたいと思います。
結論から申し上げますと、
無意識にて気付いたら出来ています。
益々良くわからないと思いますので、何故無意識なのかを説明します。
まず、僕の活動が目新しいように感じますがそんな事はありません。
過去の偉人たちの偉業をアップデートしているに過ぎません。
例えば有名なところで言うと、日本では浮世絵師の歌川国芳や広重が文字アートを作ってます。
そして中国では花文字というのがあり、日本でも人気があります。
ただ大きく違うところが一つ。
“作者”と“依頼主”の双方向によって作品が作られているというのが違う(※花文字は共通の素材が存在します)ところで、それがHITOMOJIの魅力です。
僕の作品は僕でも復元出来ません。
何故ならご依頼主の想い出が重なっているからです。
僕にとってお題の文字や素材は出逢いであり、想い出になります。
そのような作品を作ること、及びコンセプトの「想い出の一文字を形に。」を実現するうえで生半可な気持ちで作る事は出来ません。
上記を前提に制作するうえで完全な状態とは、“無意識でペンが走る状態”です。
実際に制作は無意識領域での制作です。
感覚的には時計の針が差し替えられたのではないか?と疑う状態です。
無意識とか簡単じゃん!と思うかもしれませんが、無意識領域は圧倒的な量の上に成り立つものです。
なのでお題はすぐに描くことが出来ません。
無意識レベルで作成する為には、依頼内容を何度も何度も読み、関連の情報を調べたり、写真を見たりと自分に刷り込みの作業を行います。
数日この作業を繰り返していると、ある時一気にペンが走ります。
これが無意識の領域で、この後は日付が変わったりしても、ペンを握れば一気に無意識領域に入ります。
ただ、この無意識の状態はどうやら体力を結構使うみたいで、そんなに長くありません。
長くても2時間程度です。
そこで大切にしているのが瞬発力です。
なぜ瞬発力を大切にしているか?
それは僕の細胞レベルの表現であるからです。
一度体力が切れて手が止まってしまうと、回復するまでは思考によって描く事になります。
その状態に対して僕はアートを感じていないし、いつでも作れてしまう作品になってしまう訳です。
しっかり思考で練れば、より上手く綺麗に線を描く事は実現出来るかもしれません。
ただ、そこに細胞を感じません。
現時点の最高の表現は無意識によって作られるのです。
過去の経験を基に感じている何か?とお題によって細胞が科学反応を起こし抽象化されHITOMOJIとして具現化されます。
因みに作業は何処でも出来るよう色々なところで描いていて、環境による影響を最小限に抑えています。
実際僕は描くのが無意識なので、家族との会話を楽しみながら絵を描いています。
それって無意識じゃないじゃん!集中してなくない?
とツッコミが入りそうですが、無意識だから会話も出来るのです。
会話をしながら呼吸って出来ますよね。
心臓って意識して動かしていますか?
無意識ですよね。
そうです。
僕が絵を描くという事は呼吸と同じです。
だから自分で描いた作品から呼吸を感じるのです。
なので、
無意識にて気付いたら出来ています。
という答えに繋がります。
そしてこの呼吸は言語ではなく、作品からあなたにも届く自信があります。
僕が作り上げた僕の分身であり、皆さまから頂いた大切な思い出から産まれた一文字アート【HITOMOJI】
白と黒からなる彩と呼吸をお楽しみください。
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