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洋書日記: シチリアの海辺の家の物語

📕"The House by the Sea"(Louise Douglas)
https://amzn.to/3tdpzTC

今年になって読み終えた、最初の英語の小説を紹介します。


10年前、最愛の6歳の息子Danielを事故で亡くし、
夫のJoeと離婚した主人公の女性、Eddie.
彼女はSicily(シチリア島)で元夫と再会。
美しい自然の中、いつしか許しと和解が訪れる。
やがて二人は、ある事件に巻き込まれていく…。

主人公の女性Eddieはイギリス人ですが、元夫のJoeはイタリア系で英語が話せます。
シチリア島で、Joeや数人の島の人々は英語を話しますが、時々、英語が話せない島の人々が出てきて、Eddieは片言のイタリア語で会話します。美味しそうなピザやパスタがたくさん出てきて、イタリアが好きな人にも楽しめる小説だと思います。

シチリア島の自然の描写が美しく、島の人々の優しさに癒やされます。最後は少しサスペンスの要素も。
(※実は私、半分を過ぎた辺りで犯人が分かってしまったのですが、それでも十分に楽しめました!)
週末に読むと、シチリア島に旅したような気持ちになれる小説です✨

ネタバレしない程度に、本文から面白かった箇所を引用します。

Signora Ganzaria had been through with her attempts to keep the villa safe: a bag of salt spilled at every doorway, olive oil smeared on the frames: as many sheep and goats' horns spread about the place as she could manage, but she wasn't sure it was enough to keep the evil out. 
(近所のシニョーラ・ガンザリアさんは、お屋敷に塩をまき、オリーブオイルを塗り、羊や山羊の角をあちこちに置きますが、それでも「魔除けとしては足りない!」と思っていました)

別の場面で、隣の家のおかみさんが、Eddieに山羊の角をお守りにプレゼントしてくれる場面があります。お互いに英語とイタリア語で、言葉は通じないけれど、温かい真心が通じ合う、素敵な場面でした✨
シチリア島の習慣なのでしょうか。
家の中に塩をまくなんて、まるで日本のようです!

最後に、この本と関係ありませんが、Kindleについて…。
コロナになってから約一年半。
英語の本や小説を買おうとすると、

🔴ペーパーバックがすごく高い❗️(3000円くらい) もちろん、ハードカバーはもっと高い
🔴しかし、キンドルで買うと、信じられないくらい激安(200〜600円くらい)

…という現象が起こっています。

私は本当は紙の本が好きなのです。
特に英語の本は、付箋を貼るし、書き込みや下線を引くので、本当は高いお金を払っても、紙の本が良いです😢

ただ、お金面では仕方ないとして、そもそもコロナの関係で洋書の印刷や輸入が遅れている事態が発生しています。
だから、最近は半分以上の英語の本は、Kindleで読んでいます…

この本”The House by the Sea”は、私がKindle Unlimitedに入っているため、なんと無料でダウンロードしました✨
紙の本が読めないので不便は不便ですが、
Kindleで素敵な本を無料(Kindle Unlimitedの会員費は払っています)で読めるのは、とてもありがたいです❣️❣️

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