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名取芳彦和尚の講演会をお聴きして

「逆のものさし道」&「肚をつくる読書会」十周年記念、「許せないを気にしない」名取芳彦著(佼成出版社) 出版二周年記念、by読書のすすめ

『名取芳彦和尚講演会』
“もがくって、サイコー!!”が、去る4月29日に開催されました。

がんばっているけど、しんどい!
これでいいのか?

と、もがいている人の心に響く、名取和尚のお話の数々でした。

話の一部ですが、

「心配」は往復ハガキ!?心配の返事を期待すると苦しみに。心を配りっぱなしでいいのです。


「うらやむ」自分の悪い時と相手の良い時を比べている。相手の悪い時と自分の良い時もありますよ。


名取和尚は、大きなお寺の次男に生まれ、お寺を継ぐ必要はなかったが、僧籍を取得、英語教師を経て、25歳の時に縁があって、江戸川区 元結不動密蔵院(真言宗)の住職になりました。

寺の家に生まれたものの、特段に仏教の教えを受けてきたわけではなく、大学では、“仏ありきに”、“仏を疑ってはならない”に抵抗感を覚え、そういう目線から離れたところにいたといいます。

住職になってからも本当は信心の無い自分、次第にお葬式や法事をすることの、心の無い形だけの仕事に、その偽善が許せなくなっていき、

陰極まれば陽に転ずる、

檀家さんから合掌されるにふさわしい坊さんになろうと、仏教を一から徹底的に学び直したという。

さらに、仏教を根底から幅広く学んでいるところへ、先輩のお坊さんから豪直球の助言が飛んできた…

“知識を溜め込んだ仏教の案内所から出て、衆生と一緒に歩いてみたら”

そう、仏教の起こりは、一国の王子ゴータマ・シッタールタが、生老病死の人間の苦しみから解脱することを修行し悟られたことを説いているもので、

生老病死の苦しみ、そのありのままを見て、欲や執着の業火に焼かれない人間に、と

いつでもどんなことがあっても心穏やかであることを願い求めたものです。

名取和尚は、先輩の仏者の助言に、衆生(生きとし生けるものすべて)と一緒に歩くことを始められました。

苦しみのもとは、自分の都合通りにならないこと。

その苦を少なくするには、二つ。

都合通りにしてしまう、自分の努力で都合通りになりそうならガンバル。

都合を少なくする、自分の努力だけではどうにもならぬなら、自分の都合を諦める(物事をつまびらかに観察して明らかにする)。

森羅万象の物事の道理は、縁が集まって結果になる「縁起」による。

時間的縦糸と空間的横糸の、膨大な縁による「今ここ」。

「今ここ」は、たえず動いていて、すべてが関わりあって、すべてが調和しようとする世界。

自分の都合通りにならない「苦」を、仏の智慧で観て、仏の智慧で手をうつ。

それが、生老病死の、自分の都合通りにならないことにもがくということ。

名取和尚が住職となり、衆生と歩くことを決心されてからの30年あまり、そのもがきが赤裸々に語られました。

すべての現象・物事には真実の姿・真理が表れている「諸法実相」を観る仏の智慧で、

いつでも、どんなことがあっても、心穏やかであるように願い求め、人間として向上の道を歩まれている名取和尚は、新しい変化に新しい手をうたれて、今ももがかれています。

「菩提心を因とし、大悲を根とし、方便を究竟となす」-大日経-

悟りを求める心を因とし、慈悲心を深く根を張り、行動を最も大事にする、

その、お釈迦様も歩んだ、空海さんも歩んだ、その道を、名取和尚もまた歩まれています。

「阿」 大日如来を表す文字。祈りは、物事を変えることではなく、自分の心の向きを変えること。

私は、
もがいていていいんだ!
一生もがくのが人生で、それがサイコー!!

そんな応援をいただいたようで、心強くなりました。

名取和尚の元結不動密蔵院は、身近に感じられるお寺、生きているお寺、参加するお寺として、生活に密着する坊さんとして、

仏の智慧を、私たちの人生に、仕事に生活に活かせるように、様々な活動や講話をされています。

仏の智慧を私たちの生き方に活かせるよう、
私も、私の持ち前で、持ち場で、がんばろうと思う。


名取和尚を囲んで懇親会


名取和尚講演会の内容の一部は、ここにも語られています↓


『許せないを気にしない』名取芳彦著
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=164458930



『ポケット 空海』名取芳彦監修
読書のすすめにお問い合わせください。
https://dokusume.shop-pro.jp/


名取和尚の『もっとい不動密蔵院HP』
https://www.mitsuzoin.com/


「逆のものさし道」
時代が変わっても変わらない人間の生き方を歴史・先人から学ぶ“縦糸の読書”を師として、「読書のすすめ」清水代表を先達とする勉強会。
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=154570292

「肚をつくる読書会」
一人で読んでいたときでは、気がつかなかった驚きと発見を!
人と本の出会いで人生ガラッと変わるとモットーに全国で開催中!
さぁ大海原へ旅立とう。
https://haradoku.amebaownd.com/

「読書のすすめ」
https://dokusume.shop-pro.jp/

「阿」 大日如来を表す文字。祈りは、物事を変えることではなく、自分の心の向きを変えること。

「心配」は往復ハガキ!?心配の返事を期待すると苦しみに。心を配りっぱなしでいいのです。

「うらやむ」自分の悪い時と相手の良い時を比べている。相手の悪い時と自分の良い時もありますよ。

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