
【Discover CADDi HR Inside vol.3】鄒、キャディを退職いたします。
衣川 みなれし人の 別れには 袂までこそ 波はたちけれ
鄒です。
見切り発車でシリーズ化→vol1と2で書かなくなるという恥ずかしいムーブ、いくつとしをかさねたら辞められるんでしょうか。
さて。わたくし鄒、タイトルの通り2024年12月23日を最終出社としてキャディ株式会社を退職いたします。
しずかーーーーに去ろうと思ったのですが、HRで責任ある立場を任せていただいていた人間が辞めるとなると様々な憶測を生むこともあろうかとキャディのみなさんとも話し合って、本noteをしたためることにしました。
サマリーを先に書くと
「家庭の事情で働き方を大きく変えるために退職します」
という感じです。

なぜやめるのか
キャディに恨みはなく、シンプルに家庭の事情です。
プライベートなことですが実は2年前から半シングルファーザー状態(それ普通のファーザー説あるが)でして、離婚後も共同養育として週の半分は子と過ごしています。
小2のかわいいかわいい息子との時間は何の天秤に乗せられるものでもなく、息子と過ごす時間は100%息子に向き合っていたいという理由から、退職を決意しました。
キャディでその働き方を続ける選択肢もあったし、事実取締役の芳賀さんとも何度も会話して柔軟に対応いただいていたのですが、これからさらに事業を加速させモノづくり産業を変えていくために採用は極めて重要な要素であり、その採用を管掌する部長職としてこの働き方では務まらない、何より息子といるときに仕事のことを考えてしまうことが苦しい、あとちょっと疲れたな〜〜〜っ、と決断しました。
決断に際して芳賀さんとは対話を重ね、こんないかつい経歴なのに人間できてて人生何周目なんだろうってとても不思議に思っていました。ちなみに最初はもう少し穏当な書き味で書いていたのですが芳賀さんに「もっと本心書いてよ」と言われてリライトしました。
X全然動いてないけどぜひフォローしてください。(芳賀さんから言われたわけではないです)
これからも相談いただければ何か力になりますよ〜という話はしていますし、今は「相当きつかったしもういいかな」と思っていますが数年して双方のフェーズが変わったらどうなるかは分かりません。

キャディでの日々を振り返る
せっかくなのでキャディでの思い出を振り返ってみます。
真面目に書いてると壮大になっちゃうので一部照れ隠しの箇条書きにします
入社理由はワークス時代のメンバーである北野原くんに誘ってもらったこと。当時Sansanで採用責任者を務めておりましがたもっと小さい組織で組織を作っていくことに挑戦したい+感情のないことで有名な北野原くんが楽しいたのしいタノシイと連呼していたので、楽しそうだな〜と勇んで入社しました。(現在は労務マネージャーを務める北野原くんの総務時代の楽しそうな様子はこちら)
入社して最初にやったのはビジネスサイドの採用。常に未曾有の採用目標を追っかけていてマジで大変でした。(今Qも未曾有です)
次にTech HRBPへ。CTOのアキさんとめちゃくちゃ会話してCTO業務以外の業務を整理したり引き取ったりして、一時期全社のシステム予算の予実管理とかもやっていました(笑)
VPoEの採用と立ち上がりの支援をやりながら組織の課題についてEMのみなさんと議論して解決の手を打っていくのはめちゃくちゃ楽しかったです。(このとき入社いただいた藤倉さんからは”辞めんなよ!(笑)”と愛あるお言葉をいただきましたが、家庭事情ならしゃーないわなーと温かく送り出していただけそうな気配は感じています)
その次は改めて採用全般と総務へ。
Tech採用もやや軌道にのり、少人数チームながら本当に優秀なみなさんにジョインいただけました!(ちなみに今はもっとノッてます)
BizもCPもマジいかつい方々が入っていただけています。まだ発表できていない人もいますが。
総務としてはオフィス移転も経験させてもらいました。
と言ってもわたしは見守っていたくらいでやったのはほぼともみん(呼んだことない)と北野原くんです。わたしがやったのは下記くらいです。
記事のトップにある受付にあるドライフラワーをチョイスして飾ったwith労務チームのななせさん&まぬさん
エントランスをいいにおいにした
オフィスのいたるところに緑の植物をぶらさげた
会議室の名前を示すシールを丁寧に貼った
短い期間でしたがEmployee Successの部長を主務にしていたりもしました。キャディを「真面目」「ふざけ」に二分したときわたしは完全に「ふざけ」にプロットされる人間なので、Qに一度のPartyの幹事とか、クリスマスギフトの手配をしたり、みんなで緑の服をきて出社する企画をしたりを中心に活動していました。(キャディの名誉のために補記しますが本当はもうちょっとちゃんと仕事しています)
その後やっぱり採用も・・!ということでプロジェクト的にリソースかきあつめて”Marvel採用チーム”を名乗って採用をやっていたらいつの間にか組織図に「Marvel採用」というグループができていて他部門のみなさまの脳に”?”を提供したりもしました。そういう無邪気さ、好きでした。
激動の中で大きな裁量を渡してもらって大胆に決めて動かしていく、まさにTHEスタートアップな動き方を経験できたのは貴重な経験でした。
思えば2年半の中で採用、HRBP、総務、組織人材開発、また採用と様々なロールを経験できたそのスピード感やカオス感もキャディならではだったと思います。
優秀な人が多い中で変化を起こすために旗を振る怖さと向き合ったり、馬鹿馬鹿しいことを言ってみたら周囲もノッてくれたり、良い環境だったなあ・・・と振り返ります。(振り返ってるからよかったなあと思えているけど渦中ではずっとパニックで泳いでいた感覚です)

キャディが改善すべきこと
これはクレームではなく、人事部長を務めたわたしが解決しきれなかったことなのですが、キャディが向き合うべきことはまだまだたくさんあると思っています。
わたしもそうですが家庭や生活に変化があり、働き方の変化を余儀なくされた社員にどんな道を用意できるか(あるいは用意しないのか)、「ムーンショットの痛み」だけでなく「月面着陸の歓喜」をどのように支援し横展開していけるか、当然ながら課題は無限にあります。
キャディで出会えてよかった人のうちの一人、マイメンの関さんが絶賛向き合ってるのでご期待ください。
※ちなみにすでに働き方を変えてキャディのミッションに向き合っている仲間もいます。うまく成功事例にしていこうというタイミングです。

キャディのこれから
各所で発信していますが、キャディはいま転換期にあります。これまで第二創業期という表現を否定してきた加藤が「満を辞して第二創業期」と発言するくらいには第二創業期です。
採用広報としてジョインしてくれたIto Aya(入社エントリのリンクをはろうと思っていたのにまだ書いてくれていない笑)がこれからどんどん発信を増やしていくので注目いただきたいと思いますが、圧倒的にプロダクトを強くして、データカンパニーへと羽化していくタイミングが来ています。
詳しくは加藤の記事などをご覧いただければと思いますが、キャディはこれからモノづくりのAIデータプラットフォーマーになろうとしています。
データに基づいて目の前で何らかの価値を出しながら、そこで取得したデータをまた自社の資産としてDrawerに貯めていくことで新たな価値発揮に繋げる、というこの資産化のループを作ることが、本質的なCADDi Drawer及びその周辺アプリケーションの集合体(製造業AIデータプラットフォームCADDi)の価値なわけです。
要はこういうこと↑↑↑です。
「モノづくり」という過去幾世紀と研鑽されてきた人類最古の産業において、”アートの領域”まで昇華された技術やオペレーション。
それらはアナログの世界で連綿と受け継がれており、キャディはそれらのデータを「資産化のループ」というサステナブルな形で蓄積することでデジタルに再利用な形で人類に還元していくことを目論んでいます。(当然ですが各企業の最重要資産である”データ”は適切に権限管理いたします)
もっと要すると「マジ卍」ということです。

卍 後任、探してます! 卍
さて、わたしはキャディを去ってしまうわけですが。
そんな卍なキャディの絶賛成長を支える採用チーム、採用してます。
https://open.talentio.com/r/1/c/caddi-jp-recruit/pages/88782
未曾有の採用目標、強度高い働き方、ダイナミックな方針転換に伴う採用方針変更ー
これらは一見ネガティブに捉えられるかもしれません。でも、これを見て「わくっ」と来たあなたは、キャディフィットの高い人材です。
年間300人以上の採用をやるって普通もっとオペレーショナルになるんですけど、リソースやコストも投下して現場コミットも求めながらブリッツスケーリングを実現していく。さらにその300人は若手ズバーンではなく7割くらいリーダー〜マネージャー以上のレイヤーで採ろうとしている。
採用経験者であれば「無理」と思う人が大半だと思います。
でも「おもしれー」と思う採用マネージャーがいたらもうそれはまさにわたしたちが求めている人材です!
キャディに向いている人
高い目標も「できらあ!」と前向きに捉えることができる
熱狂が好き
変化が好き
ファクトを掴んでうごく
全員採用の旗を振るとかそういうのが好き
今はいったん仕事に全betしたい
キャディの採用チームに足りないピース
採用専門性(優秀なメンバーはいますが事業部出身者が多いので専門性をもっと強化したいです!)
ハイクラスのヘッドハンティングができる
クロージングシナリオを構築できる(営業経験者など)
新卒採用立ち上げ経験者
わたし自身は違う道をいくことにしましたが、キャディがいま目指す「モノづくりのAIデータプラットフォーム」構想はマジで人類のためになるものだと思っています。これ書いてる時点で2024年11月11日、はやめに筆をとりすぎましたが12月23日最終出社なのでそれまではカジュアル面談などもお受けいたします(笑)
お気軽にご連絡ください。
追記:さすがに12月まで公開を待ちました(笑)
最後に、わたし個人の進路についてですが、まだ次の行き先を決めていないものの、ありがたいことに退職報告後連絡をいただいた複数の友人・知人とのディスカッションの中で候補を絞っているフェーズにございます。
家族に100%向き合うことと、本当に面白いと思える事業をやっていること、あとは一緒に働く仲間を尊敬しあえるかという軸で選んでいるのできっと良い会社に行くんだろうなと思っているのですが、改めてご報告させてください。
そして最後の最後に。
最後までやりきれないまま、組織的にも転換期の中で退職になってしまうこと、残ったメンバーや同僚の皆様に申し訳なく思っています。笑顔で送り出してくれてありがとう。ズッ友だょ、と思っています。敬具。
