9年目の3月11日に寄せて。ぼくと東北のこれから。
今年も、もうすぐ3月11日です。
9年前、東日本大震災が起こった日。
詳しくはこちらのnoteに書きましたが、ぼくは6年前の2014年に1年間、宮城県気仙沼市と岩手県大槌町に住んでボランティア活動をしていました。どちらも、東日本大震災で大きな被害を受けた地域です。
この1年間の経験は、ぼくにとってすごく大事なものです。
気仙沼と大槌で出会った人たちは、今でもぼくにとって大切な仲間であり友人です。カッコつけなくても大丈夫だと、この人たちは絶対にぼくのことを裏切らないしぼくの味方でいてくれると、安心して関わることができる繋がりがあります。
そして、この1年間がなかったら、今のぼくは存在しえなかったと、心の底から思います。ツクルバもcotreeも、東北に行っていなかったら知ることすらなかったと思います。人生はこれまでの経験の積み重ねですが、東北での1年間は、今のぼくにとってすごく大きくて重要なピースです。
だから、毎年3月11日は大切に丁寧に過ごしたいと思うのです。
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2014年の3月11日は、ぼくが東北に行こうと決めた日でした。
2015年、3月11日は大槌町で過ごしました。2016年も気仙沼へ。
2017年は、当時インターンしていた教育系NPOの拠点で、関わっていた中学生に東北の話をし、一緒に黙祷しました。
2018年は、留学先のオランダで、東北について伝え、考えるワークショップをしました。
2019年は気仙沼へ。今年も、気仙沼で過ごす予定です。
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毎年この時期になると、今年はどう過ごそうかなと考えます。
ぼくにとって大事な日である以上に、東北の人にとっても大事な日なので、いまだに3月11日その日に東北に行くことには少し迷いがあります。大切な時間を邪魔しないかな、と思います。知り合いに連絡するときも、少し慎重になります。
なんとなく、その日はすごく意志を持って過ごし方を決めます。ご飯の予定は入れないし、仕事もできればしたくない。
ぼくにとって3月11日はそういう日です。
ぼくは被災した訳ではないので、その意味では当事者ではありません。だからこそ、この日くらいは丁寧に大切に、東北に思いを馳せながら過ごしたいと思っています。
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4月から社会人になります。
そうなると、残念だけど、これまでのように3月11日その日を大切に過ごすことは難しくなるでしょう。仕事の予定もきっと普通に入ってしまいます。3月11日は、それ以外の364日と同じ1日になります。
東北からも少し足が遠のくかもしれません。ゆっくり時間を過ごしにくくなるかもしれません。
それでも、14時46分の時間だけでも祈りを捧げる。一息ついたときに東北に思いを馳せる。
そんな風にして、今まで通り、可能な範囲で意志を持って過ごす1日にしたいです。
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3月11日に合わせて東北に行くという話をしたら、とても嬉しいことに、一緒に行きたい!と言ってくれる友達がいました。一人は昔からの友達で、ずっと気仙沼を案内してほしいと言っていた人。もう一人は、最近仲良くなった内定先の友達です。
ぼくの大事なルーツが東北にあること。ぼくが今いる場所と、今大切にしたい人たち。これまでのぼくと東北の関係性。これからのぼくと東北の関係性。
うまく言えないけど、それらが全て日常に馴染んでいるような、糸が撚り合わさって一本の線になるような、そんな感覚を持つことができてとても嬉しいです。
これを読んだみなさんが、3月11日に少しでも東北のことを思い出してくれたらとても嬉しいなと思います。
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写真は気仙沼の安波山にて。気仙沼湾が一望できる場所で、気仙沼で大好きな場所の一つです。2014年5月20日撮影。
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cotree advent note
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