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新刊「図解でわかる野鳥撮影入門」のおしらせ

長いこと、本を書いていました。こんなに長くかかるとは…

すでにSNSでは宣伝させていただいていますが、6月27日に新しい本が出ます。

「図解でわかる野鳥撮影入門」(玄光社) 菅原貴徳著

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内容を説明するために、「はじめに」から引用すると、

『本書は、カメラや情報に依存した撮影果を求めるのではなく、鳥に対する観察力や接し 方を磨くことを通じて、野鳥撮影の楽しみを深めていくことを目的にしています。』

気づけば20年ほど、鳥の写真を撮ってきました。その中で学んだこと、失敗したことから少しずつわかってきた、鳥との接し方を「図解」したものです。驚かせない近づき方や、無理するべきではないタイミングの見極めなど。それを知ることで、『鳥に優しい撮影』が実現すると思います。

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近年、望遠撮影のハードルが急激に下がったことで、なにか新しい被写体を探すうちに鳥の撮影もはじめる、というパターンの方が増えています。そしていま、撮影講座やセミナーを通して、このようなみなさんと直接接する機会も多いのですが、「もっと鳥を見て欲しいな」と感じることが少なくありません。双眼鏡を持って欲しい、図鑑を開いて欲しい…などなど。

『鳥を撮るには、まず相手のことを知ることから始めましょう。 回り道に思えても、いつ、どこに、どんな鳥がいて、どんなふうに近づけば撮影することができるのかということを理解することが撮影をするためには欠かせま せん。まずは知識を身につけることです。

「野鳥」「自然」に興味を持つ方が増えることは歓迎すべきこと。カメラを通して野鳥に興味を持った方が、もっともっと鳥を愛おしく感じるようになっていけば、身近にある自然の価値に気づき、大切にしたいと感じるのではないでしょうか。

では、そこで自分の立場でできることと考えると、「もっと鳥をじっくり見たくなる」ようなきっかけを撒くことなのでは、と。そんなことを思って、講座では実際に双眼鏡をお貸し出ししたり、図鑑を1冊持って来ていただく、ような試みをして来ました。

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手っ取り早い成果を望む方には遠回りに感じられるかもしれません。しかし、表紙のノビタキが語りかけるように、「一生モノ」にするためには、来年もその先も、その場所にその鳥がいてくれる、来てくれることこそが、将来的にいい写真を撮れることにつながると思います。実際に、講座参加者のみなさんにいただいたフィードバックが励みになり、書く決意ができた、ということをお伝えしてお礼と代えさせてください。

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↑本書の最後には、最初に出会う鳥たちの解説も載せました。(わずか40種を選ぶのは大変だった…)。図鑑の役割は図鑑に任せ、知っておくといいのでは、と思うことを書くようにしました。小さな章ですが、実は結構気に入っていますので、読み飛ばされませんよう笑。

すでに予約受付も始まっています。サンプルページもご覧いただけます。

御茶ノ水の野鳥専門店 Hobby's Worldさんブログ
『(6/27発売予定)「図解でわかる 野鳥撮影入門」 予約受付開始しました』

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Amazon売り場 https://amzn.to/3dkLygx

ヨドバシカメラ https://www.yodobashi.com/product/100000009003296082/


半年+20年分の蓄積でできた本だとご理解いただけると嬉しいです。

今現在、このご時世でなかなか対面での講座はできないのですが、この難しい時間があけたら、この本を教科書に野外で実習を行いたいですね。

ご予約&ご紹介、どうぞよろしくお願いいたします。


<追伸>引きこもりっぱなしのこの頃ですが、この本を書いたおかげで、あれもやりたい、これも作りたい、がたくさん湧いて来ました。平和な秋が来たら、楽しいこともできそうです。お楽しみに!

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