中小企業にとって SDGsへの取組が “いちご大福”
イノベーション(innovation)とは?
物事の 「新結合」 「新機軸」 「新しい切り口」 「新しい捉え方」 「新しい活用法」 を創造する行為。
【新しい技術の発明】という意味のみに理解されがちであるが、“新しいアイデア”から顧客に【新しい価値】を提供すること。
『 イノベーションとは?“いちご大福” 』
① 固定観念
「大福の中に“いちご”なんて美味いはずがない」
② 過去の成功体験
「創業以来“大福”一筋でやって成功してきた。」
【固定観念】と【過去の成功体験】が、“自由な発想”を阻止して“思考停止”に結び付く要因。
この【固定観念】と【過去の成功体験】をぶち壊して、既存のプロダクトを組み合わた【新結合】によって、顧客に【新しい価値】を提供できた事例が
“いちご大福” だ。
『 “イノベーションのジレンマ”への挑戦 』
1. 組織能力を決める3つの要因
① 経営資源
質の高い経営資源が豊富にあるからといって、変化に対応できる可能性が高いだろうか?
② プロセス
プロセスが変更することを前提にしていないので、簡単に変えられない仕組みになっている。
そのプロセスは特定の業務には当てはまっても、新しい業務に同じプロセスが上手くはかどらない。
企業が変化に対応するうえで最も欠けている能力は、“決定プロセス”に潜んでいる。
③ 価値基準
次の価値基準は、企業の破壊的変化にうまく対応する能力を奪ってしまう。
【収益性】 【市場規模】
2. 能力の重心はシフトする
企業が成長の初期段階は、経営資源(特に人材)の影響力が大きい。
企業が熟成するにつれて、成功してきた“プロセス”や“価値基準”が形成され「こうするもの」という思いこみになる。
社員数の増加によって“組織文化”が強力な管理ツールとなる。
3. “持続的イノベーション”対“破壊的イノベーション”
“持続的イノベーション”
「顧客の満足のために、今ある製品に起こした革新」
“破壊的イノベーション”
「全く新しい製品やサービスを生み出すこと」
4. 変化への適応能力を創造する
① 新しい組織構造をつくる
② スピンアウトにより、新しい組織能力を創造する
③ 買収によって組織能力を獲得する
『 ジョブ理論 』
顧客が解消したい不満や達成したい願望を「ジョブ(仕事)」
そのためにプロダクトやサービスを用いることを「ハイア(雇う)」
として顧客のインサイトを見極める理論。
破壊的イノベーションを生み出すためには「顧客が本当に欲している機能」を見抜く必要がある。
クリステンセン教授は
顧客のジョブには「機能的」 「感情的」 「社会的」の3つがあるとしている。
「機能的」=そのジョブをどのように成し遂げるか?
「感情的」=どのような感情を味わいたいのか?
「社会的」=周囲からどのように見られたいのか?
また顧客のジョブを理解するためには 「目的」 「障害」 「現状の代替策」を把握しておかなくてはならない。
「目的」=ハイアを決定づける目的
「障害」=ジョブを片付けにくくしている事象
「現状の代替策」=現場の解決策として使っている製品やサービス
『中小企業こそSDGsに取り組むべき理由』
SDGsの考え方の根底は、“持続可能でよりよい世界を実現する”こと。
逆にいうと、『このままでは明るい未来を築くことが難しい』という危機感とも言える。
大企業を中心に普及しているSDGsへの取り組みだが、中小企業へのSDGsの浸透度はまだ低く、ボランティアのような社会貢献活動の一貫というイメージを持っているかもしれない。
「何から始めればいいのか分からない」という手探りの状態のようだ。
SDGsの考え方は、新しいモノではなく、“そもそも”の本質的な考え方だ。
“おおやけ”・・・社会問題解決
“そもそも”・・・本質的な価値観
“しみじみ”・・・他人事を自分事化
中小企業は、規模が小さいかもしれないが、地域に愛され、なくてはならない存在だ。
規模が小さいからこそできる、小さな取り組みだとしても、中小企業らしいSDGsが、きっと、企業を発展させ、ひいては社会全体の持続可能性を高めてくれるはず。
まずは、トップ以下社員一丸となって全員が “楽しむ” という観点から始めて、
SDGsを【 他人事 ⇒ 自分事 】にしていく “分かりやすい”キッカケ作りを行っていけばいい。
中小企業にとって SDGsへの取組が “いちご大福”
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