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NPO法人ここから100 代表 金山 佳子さん(Kako Kanayama)

【生前整理】 【家財処分】 【特殊清掃】 “孤独死” “認知症” と言った言葉を聞くと、何となく暗い気持ちになって目をそらしていないだろうか?

「コロナ禍で高齢者が外出しなくなって籠ってるの。」

「“やり残しのない人生”“人生100点満点“って言えるクティブシニアへのお手伝いしたいんだけど、、、。」

と明るく笑顔で語ってくれる金山さんは、いつも周りを明るい雰囲気にしてくれる素敵な女性だ。

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金山 佳子さん(Kako Kanayama)
NPO法人 ここから100 代表
整理収納から始める空き家活性化Project
生前整理診断士/整理収納アドバイザー1級/企業内整理収納マネージャー
《 好きな言葉 》 桜梅桃李

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一般企業の会社員として勤務する傍ら、義理の父母の介護と実父の健康問題が重なった時期のことだった。

実父は体調が悪いにも関わらず、町内活動に熱心に取組み、

「自分たちの住む地域にはコンビニもなく不便で、高齢者が行くところもないから、そういう場がどこかにないと」 と呟いた。

それを耳にした彼女は、「私にも何かできることはないか?」
と考えて【プロボノ】(*)にワーカーとして参加したのだ。

【プロボノ】とは?社会人が自らの専門知識や技能を生かして参加する社会貢献活動のこと。(詳細はコチラ)

そんな或る日、ふと自分の周りを見渡してみると

「近所の方が認知症?」

「その配偶者が病気になっても近所に親族がいない?」

といった現状を目のあたりにして、

「今まさに自分の見ている現状は、“社会の縮図”だ」

「これは何とかしないと!」と思いたって、自宅を改装してコミュニティスペース「NPO法人ここから100」を立ち上げた。

(2018年8月20日大阪市のNPO法人として登録)

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人が亡くなったときに、遺された家族が遺品を片付ける【遺品整理】という言葉がある。

これに対し【生前整理】は元気なうちに、身辺をある程度片付けておくことだ。

「私が死んだら持ち物は、全部捨ててくれればいいからね」

と軽く考えていても、遺された親族が苦労してしまう。

【生前整理】は、近年は時間的にも体力的にも余裕がある若い世代の方も利用を始めている【終活】のひとつと言われている。

「【終活】という言葉は“黄昏る”って感じないですか? 
 私は、人生の後半戦に向けた 【生き活】 っていう言葉で使って
 います。」

「“ここから100”は、老いを学ぶことによってイキイキとした毎日を
 おくる“高齢者の夢を叶える”場所、そして街作りに貢献したいん
 です。人生100年時代じゃないですか(笑顔)」

「人生の“お片付け”のお手伝い。【モノ】 【情報】 【心】を全て。」
「“後悔”を少なくしてあげたい。お金は全部使っちゃえばいいんです。
 ひとりでも多くの高齢者の方の“人生の最高の生き方” の
 プロデュースをしたいんです。
   ・・・・・ちょっと格好つけすぎたかしら、、、(笑)」

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“ここから100”では、100歳体操・編み物教室・麻雀教室そして「大人のBar」と称した交流会などの数多くの勉強会やイベントを開催してきた。

しかしコロナ禍によって3か月間の閉店を余儀なくされた。

緊急事態宣言が明けた今でも、
高齢者は“人が集まる”ということに慎重になってしまって、

<外出しない>⇒<足腰が弱る>⇒<家に籠る>⇒<人と話をしない>

という負の連鎖に陥って入る。中には“高齢鬱”になってしまっていき、心を閉ざしてしまっている。

第4回孤独死現状レポート(一般社団法人日本少額短期保険協会)に興味深いデータがある。

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【孤独死】の男女比率は、およそ 8:2
高齢者に満たない年齢での割合が5割を超えている。
成人全世代の問題であることがわかる。

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死因構成は、“病死”が60%以上でトップ、“自殺”が11%と占有率が高いことだ。

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また、第一発見者は、近親者が本人を心配して発見するのではなく、職業上の関係者をはじめとした『他人』だ。


高齢者の“鬱病”は“認知症”と間違われるケースが多いため、周囲の人がなかなか気付けず、知らないうちに症状が進行してしまうことがある。

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このデータを見ながら金山さんが、ゆっくりした口調ではあったが“熱い想い”を語ってくれた。

「“孤独死現場”は壮絶なものです。ゴミ屋敷化していますし、凄い臭いです。どんな思いで息を引き取ったのか?を考えるだけで胸が張り裂けそうです。でも、心を込めてお片付けをします。」

「おひとり様でも安心して【孤独死】【高齢鬱】といった悩みから解放してあげたいです。」

「“ここから100は、【生前整理】【遺品整理】【相続】【介護】【葬式】【空き家】といった問題をワンストップで解決できる窓口として、多くの方に”安心“を提供していきたいんです。」

***【ご相談・お問い合わせ】***
NPO法人 ここから100
090-8538-5253
E-Mail: vivere778@gmail.com
〒532-0001大阪市淀川区十八条2-15-1
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【編集後記】

誰でも優しい気持ちにさせてしまう金山さんの最大のチャームポイントは?
『 “誠実さ”と大胆な“思い切り” 』と感じた。

ご自身が身内の介護という厳しい環境にいるからこそなのか、“語り”に説得力があり自然に引き付けられていく。

しかし全く“悲壮感”といったものは感じられず、逆に“元気”をもらった。

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